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三淵嘉子 日本法曹界に女性活躍の道を拓いた「トラママ」感想・レビュー

三淵嘉子の本の紹介のアイキャッチイラスト

2024年4月から放送されているNHK朝ドラ「虎に翼」は、日本初の女性弁護士となり、後に家庭裁判所長になった、三淵嘉子さんをモデルとした女性がヒロインです。

三淵嘉子さんの生涯を書かれた本の感想・レビューをお伝えします。

彼女の関連本が何冊か発売されています。

ドラマで興味を持った方は、関連本を読むことで、より楽しく観ることができそうです。

文字のみなので、画面が白黒の端末で読むのがおすすめ

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この時代に、こんな女性がいたんだな~と驚きました。

三淵嘉子 日本法曹界に女性活躍の道を拓いた「トラママ」感想・レビュー

【三淵嘉子 日本法曹界に女性活躍の道を拓いた「トラママ」】の感想・レビューは、

  • 「三淵嘉子」を朝ドラで知った方におすすめ
  • 「女性初」という言葉が多すぎ!
  • 女性仲間と同じ志を持つ姿が印象的
  • 男女は関係なく、ひとりの人間として何をすべきか考え続けた人

では、1つずつ説明していきますね。

「三淵嘉子」を朝ドラで知った方におすすめ

「三淵嘉子」という人を、朝ドラ前から知っていた方は少ないのではないでしょうか。

私は初めて知りました・・・。

初めて知ったけれど、どんな活躍をされたのだろう、と興味を持った方に、ぜひおすすめしたい一冊です。

彼女の一生について、端的にわかりやすく書かれています。

朝ドラ予習に最適です。

朝ドラ予習に最適な一冊です。

ページ数もほどほどで、読みやすい本です。

「女性初」という言葉が多すぎ!

三淵嘉子さんの一生には、とにかく「女性初」という言葉がたくさんつきます。

三淵 嘉子(みぶちよしこ)は、日本初の女性弁護士の1人であり、初の女性判事および家庭裁判所長。

Wikipedia「三淵嘉子」より一部抜粋
  • 弁護士
  • 判事
  • 裁判所長

この3つが全て女性初なのです。

さらに、戦後から高度成長期にかけての激動の時代に、世の中が動くきっかけになりそうな、たくさんの判例や法律に関わっています。

現代の裁判制度の基礎を作った方と言ってもよさそうです。

女性が仕事を持つことに違和感が大きかったこの時代。

文中には、働くことについての男女格差が、いかに激しかったかが書かれています。

私の想像が追いつかないくらいです。

世間の理解が進んでいない中で、常にパイオニアとして様々な肩書を背負った嘉子さんの重圧は、想像できないくらいに大きなものであったはず。

女性たちの期待も大きかったに違いありません。

今の時代でさえも、女性初という肩書は、影口や揶揄がつきものです。

持ち前の頭の良さと明るさで、重圧を淡々と受け止めていらっしゃったのかもしれません。

今の時代も「女性初」は大変と想像できますが、この時代は、何十倍も大変だったのではないでしょうか。

当時(対象時代の終わりから昭和の始め頃)の弁護士は、現在とはずいぶん違っていました。

そのことについても説明されています。

日本初の女性弁護士とはこういうことか、と少し残念な背景を感じました。

女性仲間と同じ志を持つ姿が印象的

「女性初」が多い嘉子さんではありますが、全ての女性初がひとりだけだったのではありません。

女性初の弁護士は、嘉子さんの他にも2名の女性が同じタイミングで弁護士になりました。

学生時代に目指した人生最初の目標「弁護士」に、同性の仲間がいたことは、モチベーションを保つために大きな役割を果たしたのではないでしょうか。

合格後は、東京弁護士会事務所へ配属されます。

嘉子さんは第二東京弁護士会へ、他の2人は第一東京弁護士会へ配属されます。

2つの事務所が近距離であったために、連れ立ってランチに行くことが多かったそうです。

話をしている女性たちのイラスト

インテリ男性ばかりの職場は、ストレスが多かったはず。配属先が近くて女性だけでランチに行けたのは、かなりラッキー。

志が同じ同性の仲間がいたことは、とても心強いですね。

ひとりの人間として何をすべきか考え続けた人

この本を読んで、嘉子さんは、男女は関係なく、ひとりの人間として何をするべきかを常に考えていた人であったことが理解できました。

当時は、かなり珍しい考えの持ち主だったのではと推察できます。

お父様の存在が大きかったのではないでしょうか。

嘉子が2歳になった時、貞雄はニューヨークに転勤となり・・・

【三淵嘉子 日本法曹界に女性活躍の道を拓いた「トラママ」】より

「貞雄」とはお父様の名前です。

台湾銀行のシンガポール支店勤務の後は、ニューヨークに転勤となりました。

嘉子さんはシンガポールで生まれますが、貞雄さんはニューヨークに単身赴任をします。

そのため、嘉子さんはニューヨークに移住しませんでした。

エリートであり、海外勤務で日本とは違う文化を身に着けたお父様の影響は大きいでしょう。

弁護士、判事、裁判所長とキャリアアップを重ねつつ、常にひとりの仕事人としてどうあるべきか、誇りを持って邁進し続けていたのだなあ、と理解できました。

ひとりの仕事をする人としてどうあるべきか、裁判を行う人としての基本の考えです。

判事や裁判長は、法律に乗っ取った公平かつ冷静な判断力が必要です。

男性、女性と隔たりがある考えでは務まりません。

嘉子さんが家庭裁判所長にまで登りつめたのは、小さい頃に身に着けた「ひとりの人間としてどうあるべきか」の考えが元になっていると感じました。

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【おまけ】

同じく朝ドラ「ブギウギ」モデルの笠置シヅ子さん著書の本はこちら
笠置シヅ子さんと三淵嘉子さんは同い年だそうです。

笠置シヅ子自伝のアイキャッチイラスト

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