将来の夢を子どもに質問してはいけない理由とは? | 未来を創る人を育てる

将来の夢を子どもに質問してはいけない理由とは?

教育マインドセット

「将来の夢は?」 「大きくなったら、何になりたい?」

誰もが、質問されたことがあるのではないでしょうか。

幼い頃から、未来予想図を思い描き、どの仕事に就き、どこに住むか、子どもは何人つくるのか。

こうした想像によって、将来の目標を設定し、目標達成までの道のりを考え、進んでいきます。

一方、目標を設定してしまうと、視野が狭くなり、他の可能性が目に入らなくなるリスクもあります。

スポンサードリンク

将来何を望むか、どんな人物になりたいかは、時とともに、変わってきます。人生をひとつのルートで設定してしまうと、望まない目的地に辿り着くこともあるでしょう。

こちらの記事では、将来の夢を質問してはいけない理由自分の選択肢・可能性を考え直す方法について、わかりやすく説明します。

将来の夢は時とともに、変化する

「将来の夢は?」という質問は、子どもに、将来の職業はこうだ、自分はこうなるべきだといった固定的なマインドセットを与えます。

実現してから、夢だと思っていた職業が自分には合っていなかったとわかることも多いです。

例えば、人の役に立ち、患者を健康にする、医者を目指し実現した人は、長時間労働と官僚的なシステム、患者を失うストレスから、自分には合っていないと思う人もいるでしょう。

また、将来の職業は、まだ創造されていない可能性もあります。

従来からの産業は変わりつつあり、新しい産業がかつてない速さで生まれています。少し前まで、ウーバーやインスタグラムはありませんでした。

将来の姿は、まだ存在しておらず、子どもの興味は、時とともに変わっていきます。

子どもを職業によって定義すべきではありません。

職業は行動の一種であり、自分自身のアイデンティティではないことを、しっかり理解できれば、子どもは視野を広げて、様々な可能性を探るようになるでしょう。

職業のステータスに魅せられている

多くの子どもは、その仕事に関する知識をほとんど持たないまま、将来の職業を決めてしまいます。

それは、両親や友人からの賞賛を得たいがために、職業のステータスに魅せられているからです。

素晴らしい職を得たり、有名な組織に属したりすれば、他人を感心させることができると考えてしまいます。

さらに、職業的アイデンティティを追求することに誇りを感じ、時とともに、その職業が自分に向いていないとわかっても、真面目な子どもほど、軌道からそれることを嫌います。

安定した収入、ステータス、費やした時間など、失うものが多いと考えてしまい、それから先の何十年間を後悔しながら生きることになるかもしれません。

将来の選択肢を広げる方法

将来の選択肢を広げるためには、定期的に、下記の質問を自分に投げかけましょう。

これにより、自分の将来を予測する力を過信しなくなります

謙虚に、現在の計画を見つめ直し新しい可能性を発見しようとする、探求心を持ち続けることができます。

  • 将来の夢は、いつ立てたものか?
  • それ以降、自分はどのように変わったか?
  • 今の職業で、学習の停滞期に達したか?
  • 方向転換を図る時が来たのか?

自分の願望がどのように変化してきたかを辿ることで、過去に立てた計画が、現在とは一致しないことを見つけることができるはずです。

再び計画を考え直すことによって、人生の幸福度を高めることができるでしょう。

環境ではなく、行動を変えよう

人生を変えようと考える時、私たちはよく環境を変えようとします。

暖かく気候の良い場所にいれば、楽しそうなシェアハウスに住めば、幸福度が高まると期待します。

しかし、そのような環境変化によって、喜びがもたらされたとしても、長続きすることはありません。

転々と場所を変えても、自分自身から逃れることはできません

一方、新しい学習習慣を身につける、新しい趣味・クラブに参加するなど、行動を変えた人は、幸福度が高まり、その状態が継続することが明らかになっています。

人の幸福度は、どこにいるかよりも、何をするかで決まります。環境ではなく、行動が意義や帰属感をもたらします。

意義ある人生を目指そう

人は年を重ねるごとに、意義を追求することに重きを置くようになります。

そして、他人に貢献するという行為に意義を見出すことが多いです。

特に、人生の中盤あたりになると、他人に与えられるものを多く持っていると自覚し、次世代の人々に自分の知識やスキルを伝授しようと取り組むようになります。

「今の携わっている仕事が存在しなければ、人々はどれほどの影響を受けるのか?」と自問してみると、今の職業が有意義がどうか、を知ることができます。

現在の職業を、なかなか変えられない人でも、自分の価値観に合うように、日々の行動を修正し、自分の職業を働きがいのあるものに変えていくことはできます。

職場でも人生でも、今後1~2年で何を学びたいか何に貢献してどのよう意義を見出すかを考えることが重要です。

将来の夢は何か、どんな人物になりたいかは変わっていくものであり、過去の計画に縛られる必要はありません。

自分の選択肢や可能性について、再び考え直す方法は、日々の行動を疑問視し、見直すことです。

再び考え直すことは、私たちの思考を柔軟にして、より幸福度の高い人生を送るためのツールとなります。

将来の夢を子どもに質問してはいけない理由とは?のまとめ

「将来の夢は?」 「大きくなったら、何になりたい?」

目標を設定してしまうと、視野が狭くなり、他の可能性が目に入らなくなるリスクもあります。

将来何を望むか、どんな人物になりたいかは、時とともに、変わってきます。人生をひとつのルートで設定してしまうと、望まない目的地に辿り着くこともあるでしょう。

こちらの記事では、将来の夢を質問してはいけない理由自分の選択肢・可能性を考え直す方法について、わかりやすく説明しました。

謙虚に、現在の計画を見つめ直し新しい可能性を発見しようとする、探求心を持ち続けること、日々の行動を疑問視し、見直すことによって、自分の選択肢や可能性について、再び考え直すことを心がけましょう。

プロフィール
この記事を書いた人
Rimama|りまま

3児(長女、次女、長男)の子育てに日々苦戦する、Rimama(りまま)です!

自分の子どものために、夫婦で研究中の子育ての知識・体験談を発信しています。「読者に役立つ情報を、わかりやすく発信する」ことを心掛けています!

本業は、夫婦共々、金融機関の社員です。
夫(日本証券アナリスト協会会員(CMA資格)、株式・債券運用歴約20年)、妻(ファイナンシャルプランナー2級)で力を合わせて、FIRE道半ば(純資産5,000万円)。最近は、軍用地投資がマイブームです!

Rimama|りままをフォローする
このエントリーをはてなブックマークに追加
教育マインドセット
未来を創る人を育てる