1.はじめに
卓球世界ランキング2024年第19週(5月7日)が発表されました。注目度が高い男子・女子シングルス及び国別チームランキングについてポイントを絞ってご紹介します。
先週は、世界ランクが変動する試合がなかったため、ポイントの失効による順位の変動のみでした。
現在開催中の、ワールドツアー「サウジスマッシュ」の成績は次週に反映されます。当大会のポイントは、オリンピックや世界選手権と獲得ポイントが同じなので、来週は大きな変動が予想されます!
また、前週より私が思い入れのあるペンホルダー選手の世界ランキングもおまけで表示していますので参考までにご覧ください。
では、さっそく確認していきましょう!
2.世界ランキング(男子)
日本人選手の世界ランクトップは、張本智和選手(9位)です。2番手は、戸上隼輔選手(21位)となっており変動なしです。
前週より、世界ランク100位以内のペンホルダー選手について、ランキングを追加しています。寂しいことに①F・ルブラン(17歳)、②チウ・ダン(27歳)、③黄鎮廷(32歳)の3名のみです。
※年齢:2024年4月末現在
3名とも中国式ペンで裏面打法を自在に操る名選手です。
ペンホルダー選手が、ワールドツアーで活躍するとプレーに多様性が生まれので、試合観戦が更に面白くなることが期待できます。今後も3名の活躍と新たなペンホルダー選手の登場に期待したいと思います。
現在、最大規模のワールドツアー「サウジ・スマッシュ」が開催中です。
この大会は、WTTが開催する最高ランクの大会です。
名前がなじみがないため、ピンと来ないかもしれませんが、なんとオリンピックや世界選手権と獲得ポイントが同じなのです。
ちなみに今回の世界ランクが発表された時点で、篠塚選手、吉村選手はベスト16まで勝ち上がっているためポイントの加算が確定しています。特に篠塚選手は、予選から勝ち上がっているので素晴らしい活躍と言えます。
例:篠塚選手の場合(現在の世界ランク70位)
・ベスト16→50位前後まで上昇
・ベスト8→36位前後まで上昇
・ベスト4→22位前後まで上昇
・準優勝→9位前後まで上昇
・優勝→8位前後まで上昇
篠塚選手は、2回戦でオフチャロフ選手(ドイツ:世界ランク11位)に勝利しています。ベスト8をかけた対戦相手は、グロート選手(デンマーク:世界ランク 27位)と格上の選手ですが、十分勝機はあると思います。是非、ベスト8以上まで勝ち上がって欲しいですね!
吉村選手は、2回戦でアサール選手(エジプト:世界ランク13位)に勝利しています。ベスト8をかけた対戦相手は、王楚欽選手(中国:世界ランク 1位)。このうえなく厳しい相手です。ですが、今大会2回戦で馬龍(中国:世界ランク 3位)、梁靖崑(中国:世界ランク 4位)、林高遠(中国:世界ランク 6位)と中国のトップ選手が立て続けに敗退する波乱含みの大会となっています。ここは、吉村選手の超攻撃的プレー、分かりにくいサーブに期待して応援したいと思います!
張本選手は、2回戦に進出しています。張本選手のブロックで対戦することが濃厚だった馬龍(中国:世界ランク 3位)が敗退しているので、少なくともベスト8までは中国選手との対戦はありません。当然ながら、他国のエース級の選手との対戦が続きますので平坦な道のりではないですが、チャンスと言えます。
私の予想では、順調に勝ち上がれば準決勝で樊振東(中国:世界ランク 2位)と対戦することになるので、非常に楽しみにしています。
以上のとおり、サウジスマッシュで活躍すれば世界ランクを一気に上昇させることができます。個人の世界ランングは、国別のチームランキングにも影響を与えます。彼らの活躍に期待しましょう!
7月開催のビックイベントであるパリオリンピックにおいては、チームランキングを4位以上に入ることができればベスト4まで中国戦は避けられます。
5月に入り、国別チームランキングが発表されています。日本男子は、韓国を抜いて5位に上昇しています。これは、戸上選手の活躍により世界ランキングポイントが上積みされたことが大きな要因です。
オリンピックまでに、国別の団体戦は開催されないためチームランキングを上昇させるためには、各国の上位3名の世界ランキングポイントを少しでも積み上げるしかないのです。
現在開催中の「サウジスマッシュ」を含め、オリンピックまでの国際大会でポイントを積み上げていけば、4位のチャイニーズタイペイを抜き去ることは十分可能です。
そういった背景から、日本選手団は無理をしてでもWTT主催の大会を優先して出場しているのです。今後のチームランキングポイントにも注目です。
【参考:チームランキング(上位のみ)】
・1位:中国(6,500ポイント)
・2位:ドイツ(4,946ポイント)
・3位:フランス(4,558ポイント)
・4位:チャイニーズタイペイ(4,340ポイント)
・5位:日本(4,194ポイント)※1ランクアップ!
・6位:韓国(4,086ポイント)
チームランキングの考え方(概要)
①国際大会における団体戦の結果に対してポイントを付与(ポイントが高い方から3試合分)
②シングルスのランキングにかかわるポイント(各国の上位3名)
①、②の合計ポイントで順位決定
※なお、中国は全て優勝、シングルのランキングもトップのため満点の6,500ポイント。
3.世界ランキング(女子)
日本人選手の世界ランクトップは、早田ひな選手(5位)です。張本美和選手(8位)、伊藤美誠選手(10位)と日本人選手が3名もトップ10に入っています!日本女子チームの選手層の厚さはすばらしいものがあります。
女子選手についても、ペンホルダー選手のランキングを表示しています。
私の個人的見解としては、ペンホルダーはシェークハンド以上に身体的なスピードとパワーが要求されるので、男子選手のような裏面打法でガンガン攻めるスタイルでの活躍は難しいのかもしれないと感じていています。
女子選手についても、WTT最高ランクの大会「サウジ・スマッシュ」が開催中です。
日本女子選手については、長崎選手が1回戦で木原選手と対戦となりに敗退していますが、他の選手はすべて勝ち残っています。最高ランクの大会で現在の勝ち残りは日本女子選手の層の厚さを物語っています。
早田選手は、3回戦に進出しています。早田選手のブロックで対戦することが濃厚だった王曼昱(中国:世界ランク 2位)は、インドのエースであるバトラ選手に敗退しています。
おそらく、早田選手は異質使いのバトラ選手と対戦することになるので、いかに異質選手を攻略するかが鍵になってくると思われます。
最後に女子のチームランキングも確認しておきましょう。
・1位:中国(6,500ポイント)
・2位:日本(5,536ポイント)
・3位:ドイツ(4,232ポイント)
・4位:韓国(4,092ポイント)
・5位:ルーマニア(3、908ポイント)
※女子も中国は満点(上限)の6,500ポイントです
日本女子チームについては、3位以下のチームに大きく差をつけているので、余程のことがない限りパリオリンピックの団体戦の第2シード(決勝まで中国と当たらない)を確保できる見込みです。(インドチームが不気味ですが・・・)
4.ランキングポイント
卓球の世界ランキングは、出場した大会のランクによって獲得ポイントが決まっています。以下に主な大会別獲得ポイントを掲載しましたので、参考までにご覧ください。
なお、獲得した世界ランキングポイントが高い順に8試合分だけが加算されます。
5.その他(参考)
(1)世界ランキングの情報について
卓球世界ランキングについては、毎週火曜日にITTFのホームページにおいて公表されます。
以下のITTFのホームページでは、ランキング表にある選手名をクリックすると、獲得したポイントが大会ごとに表示されるのでとても分かりやすいです。
ランキング情報の詳細については、ITTFのHPをご覧ください。
(2)世界の試合結果情報について
ワールドツアーや各国のリーグ情報について、以下のサイトから確認できます。
コメント
ご相談:相互リンクは受付けていらっしゃるでしょうか?
モニオの部屋/管理人 様
はじめまして。
私は世界の様々なスポーツ試合速報を、リアルタイムで発信しているサイト“Flashscore”の小川大輔ブランコ と申します。
突然のお願いで恐縮ではございますが、宜しければ弊社日本語サイト「Flashscore.co.jp」と相互リンクをお願いできないでしょうか?
※ 弊社サイトでは『卓球 LIVE 速報』として専用ページ:https://www.flashscore.co.jp/table-tennis/ もご用意しております。ご迷惑でなければ、ぜひそちらページを相互リンクとしてのご追加を検討いただければ光栄です。
ご不明な点、また相互リンクのご条件などございましたら、何なりとお申し付けください。
Flashscore.co.jp
小川大輔ブランコ(daisuke.ogawa@flashscore.co.jp)
“Flashscore”の小川大輔ブランコ様
ご連絡ありがとうございます。
まさぴー。と申します。
※宛名が、「モニオの部屋」となっていますが当方のサイトでお間違いないでしょうか?
サイトを拝見させて頂きました。
素晴らしいサイトですね。
当方のサイトでよろしければ、喜んでリンクを貼らせていただきます。
さっそく、当方のサイトのサイドバー及び世界ランキングのページに
記載しましたので、ご確認ください。
【確認事項】
当方のサイトのリンクを貼っていただけましたら、掲載先をお教えいただければ幸いです。
※推奨サイトの箇所でしょうか?
以上、よろしくお願いいたします。
卓球Lab/管理人 様
宛先の件、大変失礼なことをしてしまったにも関わらず、
暖かいお言葉と早速の相互リンクに心より御礼申し上げます。
私自身、張本選手や早田選手のオリンピックでの活躍も期待する中、
弊社でも今後より多くの卓球情報を配信したく思っておりましたので、
相互リンクいただけましたこと大変嬉しく思っております。
また弊社でも相互リンクの準備を進めさせていただきます、
反映まで少しお日にち掛かってしまうかと思いますがリンクの設置が完了次第に改めてご報告を入れさせて頂きますので、それまで今しばらくのお時間いただければ幸いです。
どうぞこれを機会に、今後とも宜しくお願い申し上げます。
Flashscore.co.jp
小川大輔ブランコ