公務員マヂ無理〜病みそう…なんかわかんないけどストレス多い〜
公務員としての仕事は時にツラく、メンタルやられてしまうこともありますよね。
実際、公務員のメンタル不調が増えているようで、総務省が行った地方公務員の「メンタルヘルス対策に係るアンケート調査」では、令和2年度の地方公務員の休務者(1週間以上病気休暇または休職した者)は21,676人(職員10万人あたり2,250人)だったそうです。
100人に2人を多いとみるかは意見が分かれるかと思いますが、私が経験した部署でも休職者はいましたので、それなりに多いのではないかと思います。
本記事では、なぜ公務員はメンタル不調が多いのか、元公務員の経験からストレス要因を解説します。
公務員がメンタル不調となるストレス要因4つ
ズバリ以下の4つに分けられます。
- 職場の人間関係
- 神経を使う業務特性
- 長時間残業
- 異動の多さ
公務員のストレス要因:職場の人間関係
職場の人間関係でストレスになりうるのは、主に上司との関係です。
公務員は文書主義なので何をするにも起案、とにかく上司のハンコが必要です。
上司との仲が悪かった場合は、起案文書の説明をするのも気合を入れなければならなくなります。
気合を入れている間に仕事が遅れてしまい、、、なんてこともあるでしょう(経験談です)。
また、閉鎖的な職場であれば、いまだにパワハラやアルハラに近いものがあるとも聞きます。
一旦公務員になってしまうと、なかなか職場を変えることは勇気がいりますから、上司との関係が悪かったとしても不満を飲み込んだりしなければならず、ストレスを抱えることも出てきます。
公務員のストレス要因:神経を使う業務特性
公務員の性質上、神経質にならないといけない業務がいくつもあります。
・公文書を作成、発行する
公文書は内容はさることながら、言い回しやてにをはにも相当に気をつけなければなりません。
なぜならば少しでも誤りがあるとモーレツにクレームがかかってくるからです。
また、ちょっとしたミスでもバッシングの対象となるため、何重にもチェックしなければなりません。
失敗してもやり直せばいいじゃん、といったポジティブ思考をお持ちの方にはストレスになるでしょう。
・公金を扱う
公金(税金)を支出したり、あるいは徴収する際には、公文書と同様に細心の注意が払われなければなりません。
その理由も上記の通りで、間違えるとすぐにニュースになるからです。
1円単位で細かく計算できる人であれば問題ないかもしれませんが、大雑把な方にはストレスがかかることでしょう。
・住民や議員への対応
全ての住民や議員が善良であれば、公務員になりたいと思う人の数は急激に増えるでしょう。
世の中には自分の想像を遥かに超えてくるような方がいます。
公務サービスは、住民全てを対象に提供するものですので、そういった方々へも対応しなければなりません。
真面目な方々は言われたことを真に受けてしまい、傷ついてしまうかもしれません。
公務員のストレス要因:長時間残業
公務員は楽そうに思われがちですが、部署によっては長時間残業せざるを得ないところも多いです。
長時間残業が純粋な価値のある残業であればまだ納得ができるのですが、公務員の場合はルールに縛られることが多く、雑務や非効率な業務に時間を奪われることもあります。
また、同じ部署でも残業を全くしない(そもそも仕事量が少ない)人もいて、不公平感を感じることもあるでしょう。
評価体系として基本は年功序列となるため、残業をしたところで評価が爆上げになるものでもありませんので、やるせない思いになります。
公務員のストレス要因:異動の多さ
公務員の中でも特に行政職員は数年に一度異動があります。
異動はほとんど転職のようなもので、人間関係も仕事内容も大きく変わる場合があります。
人間関係を一から築くことも、仕事内容を覚え直しになるのも大きなストレスがかかるでしょう。
異動の頻度が高いのは飽き性にはメリットがある反面、内向的な性格だったり、一つの仕事を淡々と行いたい人にはかなりのストレスになると思います。
ストレスを緩和する方法3つ
民間企業に勤めたとしてもストレスはあります。
ですが、同じ職種であれば転職しやすいので、自分の望む職場を目指してジョブホップすることができます。
一方で公務員の場合は、上記のとおり、公務員特有のストレス要因が多くあります。
そのため、別の自治体に転職したとしても、また同じストレスを受ける可能性があります。
そんなストレスを軽減するために私が実践したストレスにやられない方法を紹介します。
真面目になりすぎない
公務員になるにはコツコツ勉強して合格する必要があります。そんな試験を突破したあなたはきっと真面目な方でしょう。
真面目な方ほど責任感が強く、自分の業務を投げ出さないようにしなきゃと思いがちです。
しかしながら、辛い時は休んでも全く問題ありません。あなたにしかできない仕事は存在しないし、仮に他の人で業務が回らなくなるのであれば、それは組織の問題です。
組織の問題を自分の問題と捉える必要はないのです。
また、上司との人間関係や住民対応などで凹むこともあるかもしれません。
しかし、世の中にはいろんな人ことを前提にすれば、全ての言葉を受け止める必要はありません。
自治体が用意しているメンタルヘルス相談窓口を使う
今は各自治体でもメンタルヘルス対策に力を入れています。
職員が利用できる相談窓口だったり、カウンセリングを受けられるところもあります。
私はメンタルが落ち込んだ際に実際にそのような福利厚生を利用し、数ヶ月間通って認知行動療法のカウンセリングを受けたことがあります。
話を聞いてもらうだけでも楽になると思いますし、タダで利用できるのでよいと思いました。
転職活動に片足だけ突っ込む
ストレスが極限になった時は転職サイトをみて気持ちを紛らわしていました。
実際に転職サイトを見てみると今よりも条件が悪そうなところも多かったり、条件が良くても自分のスキルじゃあ難しいなと思ってみたり、そうこうしているうちに、意外と今の職場に気持ちが戻れたりします。
これは、同僚数人も同じことを言っていたのであるあるなのかもしれません。
もうちょっと突っ込んで職務経歴書を書いてみるのもよいでしょう。
公務員としてどんな仕事をしてきたか振り返ると、「ここでいっちょ実績作るかぁ」と気合が入るかもしれません。あるいは、「このままでは何も身につかないから、転職しよう」と新たな気持ちになるかもしれません。
いずれにせよ、負の感情が取り除くことができればもうけもの。
なお、片足だけ突っ込むと両足引きひきずり込まれてしまうこともあります。
転職方法については、こちらの記事が参考になります。
まとめ
公務員がメンタル不調となるストレス要因4つについて解説しました。
- 職場の人間関係
- 神経を使う業務特性
- 長時間残業
- 異動の多さ
また、メンタル対策についても、3つ説明しました。
- 真面目になりすぎない
- 自治体が用意しているメンタルヘルス相談窓口を使う
- 転職活動に片足だけ突っ込む
転職は若い方が有利ですので、この先も公務員特有のストレスに耐えられそうもないのであれば、転職も視野に入れてみたらいかがでしょうか。
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