リンパ体操

セルフケア
DSC_0033

リンパ液の滞りは、ガンをはじめ、さまざまの病気・症状の発症に関係します。今後、リンパについてのYouTube動画を数本配信しますので、楽しみにしてください。

血液は心臓のポンプ作用により一分足らずで体を一周巡りますが、リンパの流れは、非常にゆっくりで丸一日かけて体をめぐります。心臓のようなポンプをもたないリンパは、筋肉の収縮や血管の拍動などの力で押し出されるようにゆっくりと巡るのです。だから動かないでいると体がむくんだりします。 

リンパ体操は、リンパ液の流れをよくするための体操です。リンパ体操を毎日行って健康に暮らしましょう。

まずは上半身のリンパを巡らせましょう。

頭部や顔面のリンパは、鎖骨の上に、それ以外は、わきの下へと流れ込みます。 まず、頭上で両手を組み、三、四秒かけて、腕を真っ直ぐ上に伸ばします。前方や後方へ傾かないように注意して、この体勢から、腕を左右、交互に倒します。 まず、左側に10秒間、倒してください。このとき、右のわきが十分伸びるように、左手で右手を引っ張るようにしましょう。わきから肋骨へかけて伸びるように、意識して行ってください。わきばらを伸ばすのが目的ではありません。腕を倒しすぎるとわきばらが伸びます。そうならないように行ってください。

次に、同様の方法で右側に10秒間倒します。 この方法を二回繰り返します。 リンパ体操は、肋骨→鎖骨→肩甲骨→三角筋(肩)→胸鎖乳突筋(首の横側)の順で、それらの緊張・硬直をゆるめます。 このあたりは、リンパ液がたくさん流れていて、肋骨、肩甲骨などの緊張・硬直がゆるむことでリンパの流れが良くなるのです。

続いて、下半身のリンパの体操を行います。

下半身のリンパは、鼠径部へ流れます。ですから股関節周りのケアが重要になります。 股関節体操は下半身のリンパの流れを良くするのが目的です。 腰の5つの骨のうち、真ん中にある腰椎三番に力が入ってきちんと反っていれば良いのですが、腰が落ち、膝が出て、恥骨が突出してくると、動作の中心が下に来て、腰椎の四番と五番になります。

腰の曲がったお年寄りの格好を思い浮かて頂ければわかりやすいと思います。たとえばお年寄りで、腰椎の五番が動作の中心になってくると、腰椎五番は膀胱に影響を与えますので、排尿系統に異常がでます。尿が出ないとか、夜中に頻繁に小便に起きなければいけないという事になります。このような問題も、腰からきている場合があります。歳をとると前立腺肥大になる方も多いですが、このような方にも股関節体操は有効です。股関節というのは、腰椎の五番と関係が深いのですが、この体操は股関節の可動性を良くするだけでなく、鼠径部(足の付根)を伸ばすことで下半身のリンパの流れをよくしていきます。前立腺肥大とか、歳をとって排尿排便のコントロールが上手くいかない方にも効果的です。

股関節体操のやり方

①正座の状態から手をついて、片方の足を後に伸ばします。 【ポイント】曲げた方の足をできるだけ前に出します。すると自然にもう片方の足が伸びてきます。

②この状態から、足を伸ばしたほうの鼠径部に体重をかけていきます。これにより、鼠径部が伸び、下半身のリンパの流れが良くなります。 【ポイント】この時、体重をかけた側に少しからだが傾いても構いません。体重を充分に乗せると、自然に少し体が傾いた状態になるからです。

③片方の側を数回行ったら、今度は逆側を行います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました