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2024.03.29

VUCAとは?企業が対応するメリットや必要なスキルとは?

VUCAは、Volatility(変動性)やUncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取った言葉であり予測できない状況であることを指しています。現在は少子高齢化や異常気象、IT技術革新などビジネスモデルが急速に変わる世の中です。企業は外部環境や顧客ニーズの変化に対応できる人材を育成することで、柔軟な対応が求められています。そのため、VUCAへの対策が今後さらに重要になるとされています。

VUCAとは

VUCAとは、Volatility(変動性)やUncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)といった4つの要素を含めた予測ができない状況のことです。近年、グローバル化やIT技術の進歩、気候変動などの影響により社会や経済は目まぐるしく変化しています。従来の計画や経験が通用しにくくなり、将来の予測が困難になっています。

2016年開催の世界フォーラムでVUCA worldといった言葉が使われるようになりました。以後loT(Internet of Things、モノとインターネットをつなぐ技術)やAIなどが普及したことやデジタルツールを導入するケースが増えたことから、予測できないことが起こる可能性が高まります。そのため、VUCA対策の重要度が高まっています。

Volatility(変動性)

変動性とは、社会や技術、人々のニーズなどさまざまな環境が大きく変化することです。VUCAの時代であるからこそ、予測できないことが発生する可能性が高まります。短い期間に大幅に変化する可能性があるため、時代の変化を前もって察知して対策することが必要です。

近年、スマートフォンやAIなどの技術革新は目覚ましく、社会環境はかつてないほどの速度で変化しています。さらに、地球環境問題やパンデミックなどさまざまな点において環境は変動しつづけていることから企業でもVUCAに適応することが重要です。

Uncertainty(不確実性)

不確実性とは、感染拡大や大規模な気候変動など予測できない状況のことです。さまざまな分野において予測できないことがあり、ビジネスにおいてもリスクがあります。市場環境や顧客ニーズが突然変化し、事業計画が狂ってしまう可能性も高くなります。

感染症拡大や自然災害などのリスクを想定し、事業への影響度を分析する必要があり、リスク発生時の対応策を事前に準備しておくことが重要です。

Complexity(複雑性)

複雑性とは、複数の要素が絡むことによって複雑さが増した状況のことです。例えば、スマートフォンやインターネットの普及によって、利便性は高まりましたが複雑性は増しています。顧客のニーズも一人ひとり異なり複雑な状態であるため、人々が求めているサービスや商品を提供できた企業は他社と差別化できます。

複雑性は現代社会における重要な課題であり、ビジネスにおいてもさまざまな影響を与えています。しかし、複雑性を理解し、適切に対応することで、企業は新たなチャンスを見出すことができます。

Ambiguity(曖昧性)

曖昧性とは、変動性や不確実性、複雑性などが混ざったことによってさまざまな事柄の因果関係が曖昧になっている状態です。因果関係が曖昧になると原因を特定できずに修正がむずかしくなります。これまでのように問題に対する絶対的な正解がなく、複数の解釈ができる状態です。

ビジネスや組織の状況において、曖昧性は日常的に現れます。市場の変動や競合状況の不確実性、技術の進化による複雑性などが挙げられます。こうした状況では、計画や戦略の策定がむずかしくなり意思決定能力が必要不可欠です。

VUCAに対応した組織を作るメリット

VUCAに対応するためには変動性や不確実性といった環境の変化への対策が必要です。そこで、VUCAに対応することで次のようなメリットが生まれます。

  • IT人材の育成
  • 主体性の高い人材育成
  • 対応力のある人材育成

IT人材の育成

VUCAに対応した組織を作ることでIT人材の育成につながります。IT分野にはAIやクラウド、ビッグデータ解析などさまざまな技術が必要です。また、技術があるだけでなく企業利益につなげることも求められます。

IT技術は年々高度になっており、IT人材の確保がむずかしい状態です。そこで、従業員のデジタルスキルを見直すリスニングに注目が集まっています。VUCAに対応した組織文化を構築することは、単なるITスキルの育成に留まらずビジネスの持続的な成功に不可欠です。組織は変化を受け入れ柔軟性を持ち、革新的な解決策を見出す能力を養うことが重要です。

主体性の高い人材育成

ビジネス環境の変化が激しい現代において、企業から求められるスキルや経験も常に変化します。激しい変化に対応するために、企業は従業員に対して自己主導的で行動力のある人材を求めています。

自分で考え、主体的に行動できる従業員は、不確かな状況や新しい課題にも適応しやすく柔軟性があります。柔軟性を持つことで企業は変化する市場や競争環境に効果的に対応し、持続的な成長を達成することが可能です。

主体性の高い人材は、新しいアイデアを生み出し、積極的に問題解決に取り組むことができます。変化をチャンスととらえ、自身のスキルや知識を向上することに積極的であり、組織に新しい価値をもたらします。

対応力のある人材育成

VUCAに対応した組織を作ることで、外部環境に対応できる人材育成が可能です。VUCAに対応する組織は情報共有とコミュニケーションの強化にも注力します。従業員間や部門間での効果的な情報伝達がおこなわれ、企業全体として協力して課題に取り組む文化が育まれます。

これらの取り組みによって、VUCAに対応する組織は未来においても変化に適応できるだけでなく、従業員が持つ潜在的な能力を最大限に引き出し競争力を向上させることが期待されます。

VUCAに対応するために必要なスキル

VUCAに対応するためには、目まぐるしく変化する外部環境への対応が重要です。状況の変化を正確に判断し、顧客のニーズを満たすことが求められています。そのためには、次のようなスキルが必要です。

  • 行動力
  • 情報処理能力
  • 観察力

行動力

VUCAに対応するためには急激な変化に対する行動力が必要不可欠であり、臨機応変に対応するためにはリスクマネジメントが必要です。リスクマネジメントとは、将来起こり得るリスクを予測、分析、評価し、適切に対策することで企業の損失を最小限に抑えるための手法です。

不確実な状況であっても現在の状況を冷静に分析して原因を把握することで、問題を解決できる行動力が求められます。変化の激しいVUCAにおいては、事前にリスクを想定し計画的に対応することで変化を乗り越えることができます。

情報処理能力

ビジネス界隈、特にITは技術革新が進むのが早く常に最新の情報を入手することが重要です。また、国内だけでなく海外にまでアンテナを張ることが求められます。さらに、顧客のニーズも常に変化するためどのようなサービスが利用されているか、なぜ人気なのかを把握することも必要です。

技術情報だけでなく、市場動向や顧客ニーズに関するビジネス情報も収集する必要があります。どのようなサービスが利用されているのか、なぜ人気なのかを把握することで、自社のサービス開発やマーケティング戦略に活かすことができます。

観察力

自社と周辺の状況や競合他社などを観察することで情報収集をおこなうことが求められます。自社だけでなく、周辺の状況や競合他社の動向を注視することが求められ、これを基に的確な戦略を構築することが重要です。

自社の状況には市場シェアや顧客満足度、強みや弱みなどが含まれます。また、競合他社の商品やサービス、戦略などの把握が必要なほか、技術革新や経済状況、政治動向などの周辺環境の把握も必要です。

VUCAに対応するためのポイント

VUCAに対応するためには次のようなポイントがあります。

  • 意識改革
  • コミュニケーション
  • 明確な評価基準
  • 組織情報への理解度向上

意識改革

VUCAに対応するためには自主性を重んじる必要があり、従業員一人ひとりの意識改革が必要です。従来のトップダウン型の組織運営では、変化の激しいVUCA時代に迅速に対応することは困難です。変化の速度が速く予測がむずかしい状況下では、現場の判断で迅速に行動できる自主性を持った従業員が求められます。

VUCA時代を生き抜くためには、従業員一人ひとりが組織の目標を理解し主体的に行動することが重要です。そのためには、指示を待つだけでなく自ら考え行動する意識への改革が必要です。

コミュニケーション

変化に対応するためには、多様な視点や考え方が求められます。異なる文化や背景を持つ人材、異なる専門分野を持つ人材、異なる世代の人材など、多様な人材が集まることで、イノベーションを起こしやすくなります。

しかし、多様な人材が集まればそれだけ考え方の違いや価値観の違いも生まれます。異なる考え方を理解や尊重をし、協働するためにはコミュニケーション能力が不可欠です。コミュニケーション能力を向上させることで、企業は変化に対応し新たな価値を生み出すことができます。

明確な評価基準

従業員が主体的に考えられるようにするためには、明確な評価基準の設定が重要です。適切に評価されなければ、従業員は自身の業績や貢献度を理解しやすくなりモチベーションの低下につながります。

評価基準は具体的かつ明確である必要があります。従業員は自分の目標や期待値を明確に理解し効果的な行動が取れるようになります。例えば、プロジェクトの達成度、クライアント対応、チームワークなどの要素を具体的な数値や指標として設定することが効果的です。

組織情報への理解度向上

複雑で曖昧な環境が続く現代では組織の目標を見失いがちです。そこで、企業は明確なミッションを設定し、従業員全員に理解してもらう必要性があります。明確なミッションを設定することで、経営層だけでなく、従業員全員が組織の目指すべき方向性を共有できます。

それぞれの役割や業務がどのように組織全体に貢献しているのかを理解することが可能です。予測ができない環境であっても企業が何を求めているかを把握することで、同じ目標に向けて行動できます。

まとめ

VUCAとは、変動性や不確実性、複雑性、曖昧性などが絡み合うことで状況が変化し予測ができない状態のことです。VUCA時代では、状況の変化を把握しながら対応することでビジネスを成功に導くことが可能です。

そのため、自主的に物事を判断し状況の変化に対応できる人材が求められています。今後もAIやIoTなどの技術革新やグローバル化など外部環境は目まぐるしく変化することから、VUCAへの対策がより注目されると見られています。

この記事の執筆者

ropro編集局-コラム編集担当

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