カパ性更年期の症状とは、どのようなものでしょうか。
老廃物が溜まりやすくなったり、おもだるくなったり、眠気に襲われやすくなったり。
血液検査でも中性脂肪やコレステロールが高くなってしまいます。
老廃物が溜まってしまうので、浮腫むし、体重も急激に増えますね。
更年期に関わらず、だるくてやる気が出ず、いつもうとうと寝てしまう。という方は、カパが溜まっていると考えられます。
お勧めのスパイス
そんな時にお勧めなのが、「トリカトゥ」です。
トリカトゥとは、黒コショウ(ブラックペッパー)、長コショウ(ロングペパー、ヒハツ、ピパリ)、生姜(ジンジャー)を粉にして同じ比率で混ぜ合わせたものです。
3つの辛いものという意味だそうです。
このトリカトゥをお湯に溶いてスパイスティーにして飲んだり。はちみつに混ぜて舐めたり・・・。
すると、嬉しいことに、身体がデトックスされます。
黒コショウ、長コショウ、ジンジャーの3つのスパイスが、代謝を上げ、解毒力をサポートしてくれるのです。
また、消化力も高まり、肥満を改善させる効果もありますよ。
カパ性の症状の有無にかかわらず、是非取り入れてみてください。
カパ性更年期の緩和には
そして、カパ性更年期の緩和には、鼻から幸せを取り入れることを意識してみてください。
つまり、香りから幸せを取り入れることが勧められています。
生活の中に、ご自身が幸せを感じる香りを取り入れてみるのです。
好きな食べ物でも、好きなアロマでも。
あぁ、いい匂い~という感覚を大事にしてみてくださいね。
ただし、香害には気を付けましょう。
更年期は、楽しい感情を呼び覚ますことが大事と言われています。
しんどいし、楽しいことなんてない!と、ひねくれるのではなく、発想を変えていくことも
時には必要かもしれませんね。
ちなみに、更年期症状は、女性のみでなく、男性にも増えているようです。
ホルモンバランスが崩れてくると、視床下部下垂体系のバランスが崩れます。
そうすると、自律神経系のバランスも崩れるのです。
更年期の症状は、自律神経系の失調症状だと考えると、アーユルヴェーダ的には、トリドーシャのバランスが乱れることが多いと考えられます。
そのため、ヴァータを、ピッタを、カパをバランスさせていくことが大事なのですね。
更年期は誰にでも訪れるものです。
悪いもの、嫌なものと考えるのではなく、人生の次のステップに踏み込んでいる時期と捉えると良いのかもしれません。
更年期にある方は、今を受け入れ、ステップアップするためのチャンスと理解して、楽しく過ごせると良いですね。
アーユルヴェーダとは
アーユルヴェーダはサンスクリット語で「生命の科学」とか「生命の知識」と訳される、インド発祥の世界最古の伝統医学です。インドの伝統医学というと難しそうに思われるし、インドとか遠い国の人たちのものでしょう?と思われるかもしれませんが、私たち日本人にも通じるものがあり、実際にできることがたくさんあります。
アーユルヴェーダの本格的な治療は、専門の施設でなければ受けられませんが、アビヤンガやシロダーラなどは聞いたことがある、やったことがあるという方もいらっしゃると思います。
アーユルヴェーダの目的は、与えられた寿命を最大限に活かして幸福になることです。アーユルヴェーダは健幸に生きるための生活の智慧なので、誰かに何かをしてもらわなければならないものばかりではありません。各自でできることがたくさんあるので、ぜひアーユルヴェーダ健幸法をご自身のライフスタイルに取り入れて、肉体的にも精神的にも健幸になっていただきたいです。