不倫慰謝料の金額に納得できない時にやるべき3つのこと

「相手方が支払うと言っている慰謝料の金額が低い」
相手に責任があるのに、少ししか慰謝料を支払おうとしてくれないのは納得できないですよね。

不倫の慰謝料は一度示談をすると、後から追加で請求することは基本的にできませんので、納得できないなら今の状況のまま示談をするのはやめましょう。今からでも慰謝料を増額できる可能性があります。

この記事では、不倫相手や配偶者への慰謝料請求で慰謝料の金額に納得できないあなたがやるべき3つのことを弁護士がご説明します。

納得できないなら、慰謝料を増額できるか確認を

不倫によって大きく人生を狂わされたにも関わらず、相手方(不倫相手または配偶者)が低額の慰謝料しか支払おうとしないなら、納得できないのは当然です。
このままでは「もっと高額の慰謝料を受け取りたかった」と引きずってしまうでしょうから、今の気持ちのまま示談をすることはおすすめしません。

たとえ、今の金額から変わらなかったとしても、あなたが納得してから示談をすることが大切です。
相手が支払うと言っている慰謝料の金額は妥当なのか、今からでも増額できる余地はないかを確認していきましょう。

その際、まずは今の慰謝料の金額が相場と比べて高いのか低いのかご確認ください。
不倫の慰謝料は下記が相場だと言われています。

離婚の有無 金額相場
不倫の発覚後も離婚しない場合 50万円~150万円
不倫が原因で離婚する場合 150万円~300万円

今、相手方から支払うと言われている慰謝料が上記の相場以下なら、交渉によって慰謝料を増額できる可能性が十分にあります。
相場の範囲内だったとしても増額できる可能性はあります。

一方で、既に相場以上の慰謝料が認められている場合は、これ以上の増額は難しいでしょう。
下手の交渉を続けていると、相手方が弁護士に相談し、相場まで慰謝料減額を求めてくる可能性もありますのでご注意ください。

慰謝料に納得できない時にできる3つのこと


相場と比較して今からでも慰謝料増額の可能性があるかわかったら、どのように慰謝料増額を成功させるかを確認していきましょう。
今からできる3つのことをお伝えします。

不倫の証拠を入手する

「不倫をしていない」「2人きりで会ったけど肉体関係はない」などと言われ、慰謝料の支払いを拒否されている、もしくは少額の慰謝料の支払いを伝えられている方もいるでしょう。
その場合、今から入手できる不倫の証拠を探しましょう。

例えば、現在進行形で不倫が続いているなら、ホテルに出入りする瞬間の写真や、肉体関係を示すメッセージのやり取りなどの証拠を入手できるかもしれません。
証拠を入手し、相手方が不倫を否定できない状況になれば、交渉で慰謝料を増額できる可能性が高いです。

不倫の証拠については、下記の記事で詳しく解説していますので、不倫の証拠をもっていない方は一度ご覧ください。


 

慰謝料が増額されるべき根拠を探す

慰謝料の金額は不倫の期間や回数、婚姻期間、どちらが不倫に積極的だったかなどの事情によって変わります。
そのため、あなたにとって有利な根拠を見つけることができれば、慰謝料増額に成功するかもしれません。

例えば、不倫相手に慰謝料請求をしている場合、不倫相手の方が不倫に積極的だったとわかるメッセージ、SNSの投稿などが見つかるかもしれませんし、配偶者から慰謝料増額につながる情報を聞き出せる可能性もあります。
これまで、具体的な事情を加味せずに交渉してきた方は、自分に有利な事情を見つけ、それを根拠にすることで今からでも慰謝料を増額できる可能性があるでしょう。

どのような事情が慰謝料増額に繋がるかは下記の記事でご説明していますのでご参考ください。


 

弁護士に依頼して示談交渉をする

「納得できないけどどうすれば良いかわからない」「証拠を入手する方法がわからない」という方は弁護士に依頼することをおすすめします。
弁護士は今の慰謝料が適切なのか、納得できる金額まで慰謝料を増額できるのか等を判断でき、相手方との交渉も弁護士に任せることができます。

また、交渉相手が弁護士に代わるだけでも効果が期待できます。
当事者同士での交渉では強気だったけれど、相手が弁護士になって危機感を抱き、不倫の証拠や慰謝料増額の具体的な根拠がなくても適正金額まで慰謝料の増額が認められるケースは少なくありません。
「弁護士費用がかかるから受け取る慰謝料が少なくなる」と思う方もいるかもしれませんが、弁護士費用を差し引いても今より慰謝料を増額できる可能性が十分にあります。

慰謝料に納得できず、自分ではどうすることもできずに困っているなら、不倫トラブルの専門家である弁護士までご相談ください。


 

納得できなくても今の慰謝料から増額が難しいケース

納得できない時に慰謝料を増額する方法をお伝えしましたが、必ず慰謝料増額できるとは限りません。
以下のようなケースでは、これ以上慰謝料を増額することは難しい可能性が高いです。

肉体関係がない

不倫の慰謝料は、配偶者と不倫相手の間に肉体関係があった場合に認められます。
交際はしていたけれど肉体関係がない場合、不倫の慰謝料は基本的に認められず、例外的に認められたとしても、その金額は相場未満のことが多いです。

肉体関係がない交際でも夫婦仲に亀裂が入ることや離婚に至る場合がありますが、肉体関係がない場合は納得できる金額の慰謝料が支払われる可能性は低いでしょう。

相場以上の慰謝料を支払わせたい

「少しでも多く支払わせて仕返しがしたい」「相手に大きな経済的ダメージを負わせないと気が済まない」など、相手を許せない気持ちが強く、高額の慰謝料を支払わせたい方もいらっしゃるでしょう。
しかし、不倫の慰謝料は相場の範囲内で決まることが多く、相場を上回る慰謝料が認められることは滅多にありません。

例えば、不倫が原因で離婚するケースで既に慰謝料300万円が認められているなら、それを今から500万円に増額できる可能性は低いです。
納得できる金額を支払わせるために裁判をする選択肢もありますが、裁判をすれば必ず認められるものではなく、時間もかかりますので、それなら今の金額で示談をした方が良いでしょう。
相場以上の慰謝料を支払ってもらわないと納得できない方は、下記の記事に相場以上の慰謝料が認められる可能性があるケースを記載していますのでご参考ください。


 

慰謝料が低くなる事情がある

現在の慰謝料が相場以下なら、今から慰謝料を増額できる可能性がありますが、中には相場以下の慰謝料しか認められないケースもあります。
例えば、不倫相手への慰謝料請求で肉体関係が1回しかなかった場合、相手が既婚者だと不倫相手が知らなかった場合などは、慰謝料の金額が相場以下になりやすいです。

低額だと納得できないとは思いますが、慰謝料が相場以下になるケースもあることをご認識ください。

納得できなくても行き過ぎた行動はNG


慰謝料に納得できないと、ストレスが溜まったり、相手方にイライラしたりすることでしょう。
しかし、以下のような行動はやめましょう。

・相手方に慰謝料の支払いを強制させる
・相手方に暴言を吐く
・職場や家族にバラす
・無言電話などの嫌がらせをする

このような行動は、あなたが不利になり、今より慰謝料の金額が低くなる、場合によっては慰謝料が支払われなくなる可能性があります。
行き過ぎた行動にメリットはありませんので、慰謝料に納得できなくても冷静な対応を心がけてください。

まとめ

相手方から支払われる慰謝料に納得できない時の対応をご説明いたしました。
今、慰謝料に納得していないなら、このまま示談に応じる必要はありません。
不倫の証拠を入手する、増額の根拠を探す、弁護士に依頼する方法で、納得できる金額への慰謝料増額を目指しましょう。

これまで自分で交渉してきた方は、弁護士への相談が特におすすめです。
あなたのケースでの妥当な金額や慰謝料増額の可能性などを聞くことができ、納得できる金額で示談することに繋がるはずです。

弁護士法人AOでは、不倫トラブル、慰謝料請求に関するご相談に無料で対応しております。
「慰謝料に納得できない」というあなたの気持ちに応えることができるかもしれません。
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