保険屋を出入りさせてると枕営業を疑われますよ

社内に保険屋を毎日のように出入りさせているなら、直ちにお断りしましょう。

社長の倫理観を疑われます。特に女性社員からは軽蔑されます。

それだけではなく、社内の空気も悪くなり、生産性が落ちます。

「生保のお姉ちゃんを出入りさせているような職場は…」

私が会社員だった20代の頃に上司が「生保のお姉ちゃんを出入りさせているような職場は管理者の倫理観を疑うよな…」とボソッと言ったことがありました。

その時は社外の人間が気軽に侵入できるような環境だと、窃盗や情報漏洩のリスクが高いのでダメという意味なのだろうと理解していました。

ただ、なぜわざわざ具体的な事例を挙げたのだろうと少し引っ掛かりを感じてもいました。

それから、だいぶ時間が経ったとき、定期的にランチミーティングにお邪魔していた取引先で、いわゆる保険屋のオバちゃんを見掛けました。

昼時に営業に来るというのは幾分ズレているな…と違和感を覚えたのですが、その後も何度か見掛ける機会がありました。

不思議に思って、取引先の社員に聞いてみると、小声で「所長のコレだから」と小指を立てながら教えてくれました。

要するに男女の仲ということです。愛人なのか不倫なのかは分かりませんでしたが…

この時にようやく、上司の言っていた「倫理観を疑う」の意味が分かったのです。

そのオバちゃんはほぼ毎日のように昼休みに来ていたそうです。

さらに驚いたことに、そのオバちゃんの二十歳くらいの娘を連れてくることもあったそうです。娘も同じ仕事をしていたのです。

金のためなら自分の娘も差し出すのか!と衝撃を受けたのを覚えています。その娘が枕営業しているのかどうかは聞いていませんが、当時の私は勝手にそう解釈していました。

「社長、保険屋のお姉さんとセックスしましたか?」

社内に保険屋を出入りさせている会社は少なくありません。私の顧客にもいます。

私はデリカシーがないので「社長、保険屋のお姉さんとセックスしましたか?」とストレートに聞いてしまいます。もちろん他の社員がいない時にですが。

さすがに私が20代だった頃とは時代も変わっていますから、そういったことはないのですが、中には歯切れの悪い返答をする社長もいます。

何らかの良い思いをしているのでしょうか…?

今でこそ減ったとは思いますが、どこの業界でも枕営業は存在しているものです。

保険業界だけが特段多いとも限りません。

しかし、他の業界と比べたときに、保険業界に対しそういうイメージを持っている人の割合が多いのは事実でしょう。

実際に枕営業がされているかどうかは関係ありません。そう思われていることが問題です。

つまり保険屋を出入りさせていると、あなたの倫理観を疑われるリスクがあるということです。

社員からだけではなく、取引先からもです。

現実の話として、社外の人間である私は疑いの目を向けて、社長に確認しているのですから。

「昼休みに保険のオバちゃんが来てウザい」

私は昼食時に顧客の元に行くことは少ないので、直接に保険屋を見掛ける機会も少ないです。

ではなぜ彼女たちの出入りを知っているかというと、社員から話を聞くからです。

コンサルティングに入ったとき、社員の希望や不満を聞く中で「昼休みに保険のオバちゃんが来てウザい」という意見を聞くのです。(ちなみに同じくらいウザがられているのは部外者である社長の奥さんからの口出し)

せっかくの休憩中に営業を掛けられたら誰でもウザいと感じるのは当然です。

そもそも休憩中に部外者を社内に入れていたら、社員はリラックスできません。

そして、この不満が1人からしか出ない会社はありません。どこも複数人から出ます。

保険屋の対応で社員にストレスを掛けていると会社の生産性を落とします。

妻がストレスの原因という経営者は会社を潰す」でも説明しましたが、ストレスというのは、それを予測しただけでも脳に悪影響が出て、注意力や判断力が落ち、仕事のパフォーマンスを低下させるのです。

組織の成長が見込めなくなる

また、女性社員の場合は不満だけでなく、社長に対する軽蔑の感情が混ざることもあります。

「いろいろと事情があるんでしょうけれどねぇ」と含みを持たせた言い方をすることもあるのです。

誰か1人でも保険屋に対して枕営業のイメージを持っていると、そういった噂は広まり、社長は性的にだらしない人間というイメージを持たれる可能があるのです。何もなかったとしてもです。

仮に社長であるあなたが性的に奔放でもかまいません。しかし会社では明確に線引きをしてください。少しでも疑われるようなことは慎みましょう。

社員から軽蔑されると威厳がなくなり組織の成長が見込めなくなります。場合によっては崩壊します。

最適な保険を1社で揃えている会社はない

そもそもの問題として、全ての人に最適な保険プランを実現できる商品ラインナップを1社で揃えている保険会社など存在しません。

本当に最適なプランを組もうと思ったら複数社で組み合わせなければならないケースの方が多いです。

保険だけではなく、投資や住宅ローン、子供の就学時期などとのバランスも考える必要があります。

それが出来るのは一定レベル以上のファイナンシャルプランナーです。

会社の昼休みに出入りしているような非常識な人は、ファイナンシャルプランナーを名乗ってはいますが、FP2級程度の知識しかなかったりします。

私でも持っている資格です。1ヵ月も勉強すれば誰でも取れます。

そんなレベルの人たちに大切な社員のライフプランを提案させようとするのは、経営者としていかがなものでしょう。

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