⭕痙縮とビューティローラー-6−まとめ−2−(私の考える脳の可塑性−23)
もう一度繰り返しますが、
私の考える脳梗塞後遺症の運動障害の回復方法は、ビューティローラーを使用して徹底的に筋肉を解し柔らかくすることに尽きます。
私はこれまで脳梗塞後遺症の運動障害を改善させるために、2022年02/14からビューティローラーで毎日、筋肉の深部まで以下のように
実施しています。
コロナ前→2022年02/14〜2023年06/18までビューティローラー
1台→1日3回〜4回
コロナ後→2023年06/18からビューティローラー2台→1日4回〜5回
簡易的に平均して1日4回とすると、
①1日に15分✕4回=4回の1時間
私の通うスポーツジムは1月に2日休館日なので、
②1月に15分✕4回✕28日=
1680回の28時間
③1年に15分✕4回✕28日✕12月=1680回=20160回の336時間
④ビューティローラー使用開始日2022年02/14〜2024年05/14まで
20160回の336時間✕2年3ヶ月=
20160回✕2年+5040回=
45360回の756時間
⑤将来へと続く
このように筋肉・筋膜・靭帯・腱・関節・関節周囲組織を徹底的に解し柔らかくするようにしています。
その際、ビューティローラーをあてている部位を意識(脳内地図再作成のため)することが重要で、部位に熱感があるまで実施します。
「鉄は熱い内に打て」ではないですが、「筋肉は熱い内に打つ」と筋肉の変性・新生が起こると信じています。(終了後にアイシング推奨)
そして、正常な筋肉からは、筋肉ホルモンであるマイオカインが放出されて脳の活性化に寄与します。
現行のリハビリ治療は、麻痺側の手足が動く(新しい回路からの指令)ようになっても、脊髄反射である痙縮は減少して行くのに、痙縮の悪化を恐れ、脳卒中後遺症の運動障害の一番の原因である末端の線維化に対する治療(末端を解し柔らかくする)が考えられないで実施していると思います。だから、充分に満足する回復が困難なんでしょう。
●スポーツジムへの再入会後を時間経過を時系列的に並べると
① 2018年12/18・早朝5時→脳梗塞発症
診断名=左半球脳梗塞・右半身完全麻痺→
立つことも出来ずに車椅子→杖をついての歩行まで回復→急性期医療の病院から退院→転院(入院生活=約4ヵ月)
② 2019年09/22→スポーツジムに再入会→セルフトレーニング開始
③ 2022年02/14から→
◎ビューティローラー使用開始+3Mメソッドセルフトレーニング開始
④現在
ぶん回し歩行は完全回復間近・2024年5月
⑤将来へと続く
となります。
理学療法士さんの手技によるマッサージでは時間でも費用の面でも
無理だったと思います。そもそも手技によるマッサージでは筋肉の浅部を解し柔らかくすることは可能ですが、深部は困難だからです。
リハビリで「元の身体に戻す」という意識レベルでは完全回復は困難で、「元の身体に戻す」を超えて筋肉の柔軟性も筋力も可動域も高める必要があると思います。
私は、脳梗塞後遺症の運動障害はリハビリで元の身体に戻すという意識レベルでは、完全回復は困難だと考えています。
通常の病は休む事が回復には重要ですが、
脳梗塞後遺症の運動障害は
休む事が重要に加えて
①線維化(拘縮)と②筋肉の柔軟化による血流改善・低酸素状態の改善との戦い・競争だと考えて臨む事が重要だと思います。
元に戻すを超えて筋肉の質も力も高める必要があるのです。
1流の競輪選手の太ももの筋肉は柔らかくしなやかだそうですが、2流の選手の太ももの筋肉は硬いそうです。
オリンピックに出るアスリート並みの筋肉の柔らかさとしなやかさと充分な筋肉・筋力と可動域拡大が必要です。
私は毎日のトレーニングのお陰で64歳の今が一番筋肉がついているボティになっています。
麻痺側の筋力アップと関節の可動域拡大を計ることは痛みを伴い困難ですが、完全回復まで頑張りましょう。
オリンピックでも、脳卒中(脳梗塞・脳出血)後遺症の運動障害でも、柔らかくしなやかなで充分な筋肉・筋力が奇跡をもたらしてくれると思います。
◎まとめ→
① ビューティローラー使用では脊髄反射の痙縮の悪化は初期の頃は認められるが、次第に新しい回路が出来て繋がり、脳からの指令により随意運動が出来るようになると痙縮は減少する。
② ビューティローラー使用の初期は強い繰り返しの刺激と知覚異常が原因で、ローラーを当てている部分が火傷している感覚がある。(ベルト・サポーター・ゴム板など皮膚の保護必要)
◎ビューティローラーの繰り返しの強制的・受動的強烈な刺激→感覚→知覚→脳内地図→新しい回路→指令→随意運動→筋肉ポンプ再稼働→血流障害・低酸素状態・慢性的炎症状態→改善→次第に麻痺側の運動障害回復
③ ビューティローラーを使用の際は当てている部位を意識して熱くなるまで当てると筋肉の変性・新生が起こり線維化からの改善が起こる。
(終了後にアイシング推奨)
④ 脳梗塞後遺症の運動障害は
線維化(拘縮)と筋肉の柔軟化による血流改善・低酸素状態の改善との戦い・競争である
⑤ 身体を元に戻すという意識レベルでは完全回復は困難、アスリート並の柔らかい筋肉と充分な筋力と可動域が必要である。
◎脳卒中後遺症の運動障害の完全麻痺から完全回復するには、回復スピードが凄く遅く、痛みを堪えて可動域拡大を計り、柔らかな筋肉と充分な筋力を備えるアスリート並みの身体を実現する必要があるので、自分に言い訳して志半ばで止めてしまう事が多くなりがちですが、完全回復の夢を諦めたら終わりである。)
⑥ 現行のリハビリ治療にはマシン使用による繰り返し・強制的・受動的な考えが無いか不十分である。
⑦ 脳の可塑性を実現するためには、末端を解し柔らかい環境にすることが一番重要である。