ニキビの素!マイクロコメド(微小面靤)をやっつけよう!

ニキビ

ニキビ痕を作らない為に ニキビの素! マイクロコメド をやっつけよう!

ほとんどの人が、経験するニキビ。
論文では、米国の12~24歳の人の約85%が経験し、女性の12%、男性の3%40代までニキビが出来続けていると書かれています。

当院にも大人になっても出来続けるニキビに悩まされる患者様からたくさんご相談頂きます。

いつの間にかできている赤ニキビ。
どうやってできているのでしょう?

赤ニキビは何から出来るの?

論文によると、赤ニキビの53.9%コメド(面靤)由来、28.3%は外見上正常な皮膚由来でした。
赤ニキビは何から出来るの?

コメド由来 53.9%
正常な肌 28.3%
紅斑 11.9%
アイスピックのニキビ痕 5.9%

すべてのニキビが段階を経て悪化するわけではない

ニキビには段階がありますが、すべてのニキビが徐々に悪化するわけではなく、突如として赤ニキビが出現することがあります。

マイクロコメドから赤ニキビへ
マイクロコメドから赤ニキビへ

朝起きたらニキビが出来ていたという経験をされた方も、白ニキビに気づかなかったのではなく、何も問題なかったお肌に急に赤ニキビが出来ていた可能性があります。

ニキビには、表面上分からないものもある

表面上は分からないマイクロコメド
このように、一見症状がないように見える箇所には「マイクロコメド(微小面靤)」という、ニキビ・ニキビ痕に進展していく可能性がある病変が多数存在しています。

特に、今できているニキビが1つでもあればその周りにはマイクロコメドが多数存在している可能性が高いので、保険外用治療薬は広く塗る必要があります。

今あるニキビ以上に増えないように治療したいですね。

薬はニキビの周りに広く塗る

マイクロコメドには、どんな薬を使えばいいの?

マイクロコメドの治療も同時に行う為に、ニキビのお薬は広く塗る必要がありますがどんな薬でもいいわけではありません。

マイクロコメドは、表面上は分からない毛穴つまりの状態です。
治療するには、毛穴のつまりを改善するディフェリンゲルや、ベピオエピデュオゲルなどがおすすめです。

マイクロコメドにおすすめの薬

ただ、マイクロコメドだけを治療するケースはほとんどないと思われます。
処方された薬やお肌の状態によっては、局所的に使うことを推奨する場合もあります。

お薬の使用方法は、医師にしっかりと相談した上で指示に従いましょう。

ニキビ痕を作らない為には・・・

ニキビ痕は凹みだけでなく、膨らんだ瘢痕や色味もあります。
ニキビ痕は一度できてしまうとなかなか消えません。

なによりも新しいニキビを作らないこと、ニキビの早期治療がニキビ痕治療においても大切です。

闇雲にお薬を塗って肌トラブルになってしまったり、合わない薬を塗り続けて一向にニキビが治らない。といったケースもたくさん見てきました。

当院では、お一人おひとりに合ったニキビ治療法のご提案をいたしますので、ぜひご相談ください👩🏻‍⚕️✨

<参考文献>
Do TT, et al: Computer-assisted alignment and tracking of acne lesions indicate that most inflammatory lesions arise from comedones and de novo, J Am Acad Dermatol, 58(4): 603-608, 2008

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