桜と別れ



イギリス南部の田舎(+ロンドン)に

住んでいます。


老猫モンちゃんが衰えてからは

日本に帰国するときはいつも、


◯月◯日に帰ってくるから、待っててね。

チュール、買ってくるからね。


と話しかけていました。


今回も、何度も日にちを伝えて

待っててねとお願いして帰国。


東京での重要な予定と引っ越しを終えた翌日、

最短のフライトでロンドンに戻りました。


夕方、ヒースローにランディングして、

空港近くまで迎えに来てくれた

イギリス人の夫と電車に乗ると


大事な話があるの。

昨日からモンちゃんが調子が良くなくて。

(預かってくれている)ママは、

頑張れても来週までじゃないかって

言ってるの。


と、俯きながら言われました。


ネコ好きの両親が常にネコを飼っていたので

夫は子供の頃からネコと暮らして来ましたが、

モンちゃんは、自分で飼った初めてのネコ。


2日前までは小康状態を保っていて

いつも通りだったので、意表を突かれました。


仕事と予定はキャンセルして、

明日、すぐに帰ろう。

朝イチの電車で、田舎に帰ろうね。


しかし、ロンドンのフラットに着いて

少ししたら、夫ママから電話。

今、モンティが静かに旅立ったと。


お夕飯ほんの少し食べて、

お座りしてブラッシングして貰い、

大好きなチュールでお薬を飲んでから

お気に入りのベッドで丸くなって、

夫ママに撫でられていたら

静かに、眠るように息を引き取ったと。


ごめん、夫。

私のせいで、最期を看取れなかったね。

あともう一日、生きてくれたら

2人で見送れたね。そうしたかったね。


黄金色のブリティッシュショートヘアの

モンティは、捨てられて車に轢かれ、

瀕死の重症を負い、顔も潰れてしまいました。


保護してくれたお金持ちの香港の大学生が

大金の治療費をすべて出してくれて

顔の再建手術もしてくれました。

そして、元気になってから施設に預けられました。


でも、この事故で歯を失ったので

モンちゃんの年齢は不明。

成猫なので貰い手は見つからず、

施設に3ヶ月、置かれていました。


そこへ、子猫を貰おうとやってきた

うちの夫が一目惚れ。

そうして我が家にやってきました。



香港の大学生に中国名を貰っていましたが、

モンティと名付けられました。


それから11年。

独特の大らかな雰囲気を振りまき、

家族やご近所さんたちから愛されました。


獣医さんに安楽死を仄めかされてから、

(食欲旺盛だったので私が拒否して治療を選択)

8ヶ月も生きてくれました。


前半は辛い人生でしたが、

後半はうちの夫に貰われて、皆んなに愛されて、

とても幸せな人生を送ったと思います。


ペットはただただ、純粋に可愛く、

まるで子どものようなので、

別れは本当に辛いですね。


(私と初めて対面したときのモンちゃん)


モンちゃんの訃報を聞いて、

Battersea Parkまで桜を見に行きました。

まだ辛うじて、桜は咲いていました。


夕焼けと、飛行機雲と、桜。



春が来て、桜を見る度に

モンちゃんのことを思い出せるように

見に行きました。


ありがとう、モンちゃん。

あなたのことが大好きでした。

もう一度だけ、会いたかった。


でも、遺体ではあったけれど

約束した日に会うことは出来たね。

かわいいお顔で、まるで眠っているようでした。


今は元気な姿でのんびり寛いでるのかな。

私の3匹のネコちゃんたちにも会えたかな。

みんなで仲良く待っててね。


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