こども誰でも通園制度のメリット・デメリットは?保育現場の本音

当サイトではアフィリエイト広告を利用して商品を紹介しています。

子育て情報

ワーママここみんです。

「こども誰でも通園制度」が話題になっていますね。

こども誰でも通園制度(仮称)とは?
・保護者が就労していない場合でも、子どもを一定の時間、保育所などに預けることができるというもの。
・対象年齢は0歳~2歳。
・月に最大10時間までの利用が可

「すごくいい制度!」という家庭の声が聞こえてきそうな内容です。

でも保育現場ではどうなのか…?

今回の記事では以下の内容をまとめました。

・「こども誰でも通園制度」の保護者のメリット
・実際に保育現場で働く保育士の声・デメリットも

この制度のねらい

この制度の狙いは

子どもの成長発達を支援し、親の育児負担を軽減することです。

子どもには同世代とふれあう機会となり、
親には育児負担や孤立感の解消が期待されています。

今年度は全国31自治体 50施設でモデル事業が行われていて、来年の通常国会に法案を提出することを目指しています。

こども誰でも通園制度のメリット

これまで保育園は保護者が仕事や病気など特定の理由がある場合のみ、子どもを預けることが認められていました。

しかしこの新しい制度が創設されると、そのような制約が緩和されます。

「リフレッシュしたい」
「子どもに集団生活に慣れて欲しい」
「一人の時間が欲しい」

など保育園に預ける理由は様々でも、理由を問わず預けることが可能になります。

理由問わず預かってもらえることは、子育て家庭にとっては大変助かることですね。

保護者へのメリット
・保護者のリフレッシュに利用できる
・預けることで保育士に子育てを相談する機会ができる
・子どもにとって、同世代の子と関わる機会を設けることができる

保育現場の本音

※ 実際に教員として保育現場に勤めている筆者の個人的な見解です。
保育現場に携わるすべての人の本音ではありません。

では、預かる側の保育現場の本音はどうなのでしょうか。

現場の本音①

「保護者のリフレッシュ等で保育施設を利用してもらい、親のニーズに応えられる子育て支援をしたい」

と常に思っていますし、保育所等は保護者のサポートをする所でありたいと考えています。

でも同時に懸念してしまうのが、

現場の本音②

保育現場の保育士の数に対して、預かる子どもの数が飽和してしまわないか

という点です。

つまり

保育を希望する家庭が増えても、保育士不足が解消しない限り
安心できる保育はできない

と、保育現場で働く者としては感じられてとても心配なのです。

保育業界からはデメリット多めの意見

「保育士の9割は不安な制度」やっぱりそう思いますよね…。

在園児にとっても、影響はあるでしょう。

先生たちの手が足りなくて慌ただしくなったら、子どもたちも不安定な気持ちになります。

だって、いつも抱っこしてもらっている先生が、時々来る子ばかりを構ったら…。
どうですか?在園児の気持ち、感じられますか?

園側としては、子どもにとって安全な環境・適正な職員の配置を整えた上で受け入れをしたいのです。

アレルギーのある子、既往歴のある子、加配が必要な子は、正直「明日利用します」は難しいです。

求人がたくさん出ても、
処遇改善手当てが出ても、

保育士・幼稚園教諭は人員が足りないのです!

残念ながら、現場を知る人からは「こども誰でも通園制度」への良い反応はあまり見当たらないのが現実です。

 保育業界は需要があります! 
 私もママになって資格を取りました! 

まとめ

「こども誰でも通園制度」は、子どもの成長発達と親の育児負担軽減に大きな効果が期待できるものです。

しかし、保育士の不足や配置基準、費用負担などが現場の負担感を増やす恐れがあります。

どうか、保育現場の声を聞きながら議論を進めていただきたいです。

今後の試験的な事業や議論を通じて、よりよい制度となることを期待しています!

 保育のお仕事の求人サイトまとめました! 
参考にしてください!