【中学受験】6年に進級する前に押さえておきたい各科目のポイント!!

中学受験に向けて、算数・国語・社会・理科の各科目において基礎をしっかりと身につけ、苦手な分野に重点的に取り組む必要があります。以下は各科目ごとに特に意識すべきポイントです。

算数

算数の確認ポイント

算数とは単なる計算だけでなく、文章題にも対応できる能力が求められます。特に文章題が苦手な場合は注意が必要で、6年生に進級する前には文章題のトレーニングを重ねることが重要です。

割合や速さの問題など、文章から内容を正確に把握できず立式できない場合が多く見られます。6年生の学習内容は文章題の複雑度が高まるため、文章を注意深く読み、条件や内容を理解して計算式を作成することが必要です。

文章題の対応力をチェックし、読み流していないか、条件や内容の把握が不十分でないかなどを細かく確認しましょう。

計算ミスが多い場合

計算ミスが多い場合は、計算問題のトレーニングを積み重ねることが必要ですが、その原因や傾向を把握することも重要です。焦って解くことによるミスや計算手順の誤りなど、ミスの原因や傾向を分析しましょう。

焦って解く場合は、時間を意識することは良い習慣ですが、計算精度が低下するのは好ましくありません。まずは落ち着いて丁寧に解く練習を行い、正確な計算を心掛けましょう。初めは時間がかかっても構いません。少しずつ丁寧な計算を行う習慣を身につけ、徐々にスピードアップを図ることが大切です。

一方、計算手順の誤りが原因の場合は、基本を見直して理解を深める必要があります。四則演算の基礎や小数や分数の計算など、基本的な部分を再確認しましょう。

特に小数や分数の計算でつまずくことが多いので、これらの基本も含めて理解を深めることが重要です。甘く考えず、6年生に進む前に基礎を確実に固めておきましょう。

図形が苦手な場合

図形は算数の中でも重要な分野であり、苦手意識があると6年生での学習が困難になります。そのため、6年生に進級する前に図形の基礎を再確認しましょう。各図形の公式や面積、体積の求め方などを復習し、理解を深めます。

図形をイメージしながら学習する習慣を身につけることも大切です。扇形や立体図形など、6年生で扱う図形の問題は複雑なものが多いため、図形をイメージする力を養うことが重要です。日常から図形をイメージしながら解く練習を続け、6年生に向けて準備をしておきましょう。

国語

読解問題が苦手な場合

国語の読解問題では、常に本文に書かれた内容を正確に把握することが重要です。自分の主観を加えず、客観的に文章を読むことが必要です。

読解問題が苦手な生徒は、本文に書かれていない内容を勝手に想像してしまう傾向があります。例えば、説明文や論説文では筆者の意図を正確に理解する必要がありますが、自分の意見や感情を挟み込んでしまうと筆者の主張を読み取れません。

小説や物語では登場人物の心情や情景の変化を把握する必要がありますが、自分の予測や主観で判断することは避けなければなりません。

説明文や小説、他の文章ジャンルにおいても、本文に根拠を求めることが重要です。想像や憶測に頼るのではなく、文章に書かれている内容に集中しましょう。

読解問題が苦手な場合は、「本文に書いてあることは何か?」を意識して、客観的に文章を読むトレーニングを行い、6年生以降の難解な読解問題に備えましょう。

漢字などの知識問題もコツコツ勉強しておく

漢字の読み書きはコツコツと勉強を積み重ねる必要があります。

ただ単に暗記するだけでは理解が深まらないため、熟語や例文とセットで覚えたり、関連する熟語や同じ漢字を使う言葉と結び付けて覚えたりする方法が有効です。

漢字の勉強は6年生になっても継続して行う必要がありますが、6年生に進む前に苦手な漢字を重点的に再確認し、知識を深めておくと良いでしょう。

四字熟語や慣用句、ことわざなども例文と組み合わせて理解することが重要です。例文からその言葉や表現の使われ方を把握し、理解を深めましょう。

社会

社会の確認ポイント

社会科は暗記が必要な科目というイメージがありますが、中学受験の社会は単なる暗記だけでは対応できるほど甘くありません。

地理、歴史、公民の各分野には理解すべき事柄が山ほどあります。用語の単純な暗記では理解が深まらず、関連事項と組み合わせて覚えたり、背景を理解することが重要です。

例えば歴史の人物の場合、名前だけを覚えるのではなく、その人物の行動が歴史にどのような影響を与えたか、その行動が行われた時代背景や関連する出来事との関係性を把握する必要があります。

入試問題は単なる一問一答形式の問題ではなく、背景や関連事項を含めた応用的な内容を求められます。そのため、人物や出来事の名称だけでなく、その背景や関連事項を横断的に整理しておくことが重要です。

地理や公民においても同様のことが言えます。用語の暗記だけではなく、それらが関連する背景や理由を理解することが必要です。

用語の暗記だけでは乗り切れないことを理解し、6年生に進級する前にこれらのポイントを再確認しておきましょ

理科

理科の確認ポイント

理科も社会と同様に、単なる暗記で対応できる科目ではありません。

生物・地学・物理・化学の4分野からの出題があり、それぞれの分野に特徴がありますので、注意が必要です。

生物や地学は暗記が必要な事項が多いですが、物理や化学は計算問題も多くなるため、分野ごとに対策を適切に立てる必要があります。

重要なのは、理科での理解です。原理や原則を理解し、「なぜそうなるのか?」という理屈を納得できるまで追求する必要があります。

例えば、物理の「てこの原理」を理解せずに問題を解くことは難しいでしょう。

このような原理や原則を理解することは単なる用語の暗記とは異なり、論理的思考を伴います。普段の勉強から、「なぜそうなるのか?」という問いに対して考える習慣を身につけることが重要です。

特に6年生で扱う応用的な問題では、論理的思考力がさらに求められます。

このことを6年生に進級する前に十分に意識し、日常の学習において論理的思考を重視しましょう。

まとめ

今回は、中学受験の勉強において、6年生に上がる前に行っておきたいポイントについて述べました。

通常、中学受験の準備は4年生や5年生から始められますが、6年生になるとスケジュールが一気にハードになります。勉強量が増え、通塾やさまざまな活動に忙しくなり、受験勉強が最優先される生活になります。

そのため、受験勉強が本格化する前に、基礎の復習などを行い、6年生のスタートをスムーズに切ることが重要です。わからない箇所はできるだけ減らし、高度な授業にも対応できるように準備しましょう。

また、多くの学校では5年生の2月から新しい6年生向けのカリキュラムがスタートします。そのため、5年生の2月を6年生の始まりと捉え、その前に入念な準備を進めることが重要です。

さらに、急激に勉強時間を増やすのは負担が大きいため、6年生になる前から少しずつ勉強時間を増やし、慣れておくことも重要です。

科目別の特徴も把握し、頻出分野やつまずきやすいポイントに対する対策も進めておく必要があります。

これらのポイントを踏まえ、6年生という重要な時期のスタートを有意義なものにするために、準備を進めていきましょう。

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