こんにちは。
東京都内を中心に活動している
フリーランスのインテリアデザイナー/コーディネーター
Sudoh Designの須藤彩です。
「JOY in Modern Life」をテーマに開催されたarflexの2025年新商品発表・展示会に参加しました。
arflexは、家具を単体の「物」としてではなく、「人の暮らしを豊かにする道具」としてとらえ、長年シンプルで上質なデザインを提供し続けています。
その理念を体感できる展示会は、空間の演出から仕上げの仕上げまで、一つ一つにブランドの哲学が反映されたものでした。
今回の展示会では、arflexの根幹にある「継承と進化」というコンセプトが随所に表現されていました。 これは、ブランドの歴史や伝統を大切にしながらも、常に時代の変化に適応し、新しい技術や価値観を取り入れていくという考え方です。
特に、最近注目されているサステナビリティへの取り組みは印象的でした。
arflexは環境負荷を軽減するために、バイオウレタンやモールドウレタンのバイオ化を進め、カーボンニュートラルを実現するための技術を導入しています。
また、資源の無駄をなくすため、売上の一部を赤十字に寄付するアップサイクルの仕組みや、レザーのナチュラルマークを活用するなど、持続可能な社会に向けた取り組みが多く見られました。
『WHOLE GARMENT』という立体的に編み上げる技術を発表予定で、より環境に配慮しつつも高品質な製品を提供する姿勢が感じられました。
また、arflex のものづくりの根底には、「人が主役、物は道具」という考え方があります。時代によって生活スタイルや価値観は変化し続けていますが、シンプルで飽きのこないデザイン、使いやすさ、安全性、耐久性を守った家具は、どんな時代においても求められます。
購入から何十年経ってもメンテナンスや修理ができ、世代を超えて使い続けられること。それこそがarflexの変わらぬ理念であり、長く愛される理由です。
2025年の新作のテーマは「JOY in Modern Life」。
このコンセプトのもと、幅広いインテリアスタイルに対応できる新作が発表されました。展示では、以下の3つのテイストに分けてコーディネートされていました。
- シックモダン:落ち着いた色合いや落ち着いた素材を用いた、洗練された空間デザイン。
- クリーンナチュラル:木やファブリックなど、自然素材を活かした温かみのある空間。明るく穏やかな雰囲気が特徴で、心地よい暮らしを演出。
- エディット・クリエイティブ:自由な発想で空間を楽しむスタイル。大胆なカラーやユニークなデザインが取り入れられ、個性を表現できるインテリア。
どのスタイルも、arflexならではの洗練されたデザインと、使い手のライフスタイルに寄り添う工夫が凝らされていました。
特に、クリーンナチュラルは今の時代の「心地良さ」や「リラックス」を求めるトレンドらしく、また色使いもカラフルで柔らかな雰囲気に仕立て上げられていました。
PANTONE社が発表したトレンドカラーの「Peach fuzz(ピーチファズ)」のソファーは色合いも可愛らしく会場でも目を惹くデザインで人気でした。
今回の展示会で感じたことは、家具は素朴なインテリアの一部ではなく、人の暮らしや生き方に大きな影響を与えるものであるということです。
時代が変わる中で、人々の価値観や生活スタイルも違っていきますが、「心地良さ」や「美しさ」を備えた家具は、どんな時代でも愛され続けるはずです。
arflexの家具は、本質的な価値を追求しているから人々に選ばれ、長く使い続けられるのだと感じました。
家具選びに関しては、「今」のトレンドを取り入れることも大切ですが、長く愛せるデザインを選ぶことも重要です。
今回の展示会では、その両方を叶えるarflexの哲学と、時代を超えて受け継がれる家具の魅力を素直に実現することができました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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