東日本大震災は、大きな被害と多くの命を奪い、残された人々には未だに癒えぬ心の傷跡を残しました。シンガーソングライター・歌手のasariさんもその一人です。
彼女は当時宮城県塩竈市に住んでいました。
震災当日、地震と津波の凄まじさを体験し、職場から家までの約2時間かけて歩いて帰ったそうです。
彼女は精神的に打ちひしがれ、音楽活動に対する情熱を失いかけていました。
しかし、今だからこそ表現できる思いがあると自覚し、そこから生まれた曲が『塩竈桜』でした。
この曲は2012年にリリースされた彼女のファーストシングルで、全国公開された映画「救いたい」の挿入歌にも選ばれました。この楽曲は、震災当時の不安と共に希望の光も描かれています。
現在、asariさんは東京を拠点に活動を続けていますが、彼女の心には地元の桜のように「遅くてもいいから満開の笑顔を咲かせたい」という強い願いが根付いています。
その歌声は、震災で負った心の傷を癒す力を秘めていて、彼女は今も多くの人々の心に寄り添い続けています。これは、そんなasariさんの魅力とその歩みを綴った一記事です。
歌手・シンガーソングライター「asari」(あさり)
2011年より芸名asari(アサリ)として活動を開始しています。
宮城県塩竈市出身の歌手・シンガーソングライターです。
2019年2月に、若草恵作曲「五歳の夏の日」
で念願のメジャーデビューをしています。
歌手asari公式ホームページ (utauasari.com)
塩竈桜「オリジナル曲」
東日本大震災での経験と感ずる心の叫びを曲にしたのが『塩竈桜』でした。
鈴木京香・三浦友和主演映画
「救いたい」の挿入歌に使われました。
実際に映画の40分付近のおでん屋
でのシーンで流れています。
歌詞には、地元の桜の特徴である「遅咲き」を強調していて、「遅くてもいいから満開の笑顔を咲かせよう」というメッセージが込められています。
その他の曲
・塩竈桜(2012年)
・恩送り(2012年)
・魂の歌(2015年)
・五歳の夏の日(2019年)
・命のバトン(2020年)
東日本大震災:2011年3月11日
2011年3月11日14時46分ごろ三陸沖の太平洋を震源とした巨大地震が発生しました。
この地震の規模はマグニチュード9.0。
被害を大きくしたのは激しく長い揺れの後に襲ってきた10メートルを超える大津波でした。
岩手県、宮城県、福島県、茨木県などの太平洋沿岸を中心に、次々と押し寄せました。
そして、「東京電力福島原子力発電所」も被害を受けました。
asari(あさり)を知ったキッカケ
あさりさんの歌に魅了されたのは、東日本大震災から1年後のことでした。
当時の彼女と一緒に塩竃に行った時、偶然にもあさりさんのライブに出会いました。
そこで聞いた「塩竈桜」と「恩送り」は、震災の記憶と希望を感動的に歌っていて、心に深く刻まれました。
その場で「塩竈桜」のCDを購入し、あさりさんにサインをもらいました。
それが私とあさりさんの出会いの始まりでした。
それ以来、個人的の応援をしている歌手です。
震災体験:Twitter(2023年)asariさんのものです。
毎年、3月11日に彼女は投稿をしています。
あの日生かされた自分に胸を張れる自分であるように。私は歌い、生きるんだ。
— asari(あさり)🎙🦄✨ (@utauasari) March 11, 2023
私の2011年3月11日。
⇒ https://t.co/Mh9b7sb8e1 #アメブロ @ameba_officialより
塩竈桜「国の天然記念物」
この桜はサトザクラ系の八重桜の一種で、例年5月上旬に満開になります。
「鹽竈(しおがま)神社境内」にある31本は「国の天然記念物」に指定されています。
まとめ
現在は東京で活動しているasariさんですが、宮城県の歌手、そして、塩竈の歌姫と言われています。
2019年2月に、『五歳の夏の日』で歌手として正式に活動を開始したasariさんですが、もしも、まだ知らない方は一度記事に入れてあるYouTube入りを聞いてみてくださいね。
ユーミン(松任谷由実)のように日本中で認知される日が一日も早く来ることを心から願っています。