哲学を学ぶのは無意味なのか？

2023年04月23日

哲学を学ぶのは無意味なのか？

哲学は無意味なのか？

哲学を難しく考えすぎてはいないでしょうか。実はシンプルなんです。

先ず、本題に入る前に哲学とは何かを説明しておきます。

哲学とは
Oxford Languagesの定義にはこのようにあります→人生・世界、事物の根源のあり方・原理を、理性によって求めようとする学問。また、経験からつくりあげた人生観。
簡単にまとめると、何事でも疑問を持ちそれについて深く考える学問です。これは哲学の基礎です。
また、哲学は最古で最初の学問となります。

本題
ここで学ぶという意味について定義しておくことがあります。
個人的に、哲学を学ぶという言葉はおかしいように思えます。なぜなら哲学は勉強するものでも、教えてもらうものでもないからです。というのも、哲学という学問には明確な答えや根拠、証明などがないからです。
みんな１度は聞いたことがある有名なカントという人は「哲学を学ぶことはできない。ただ哲学することを学びうるのみである」という言葉を残しました。哲学を学ぶのではなく哲学をしろと言っているのです。スポーツのようにとらえてもらうとわかりやすいかもしれません。サッカーの技を知っていても使えなければ意味がありません。また使う場面も自分で決めなければなりません。

なぜ哲学を学ぶのか、学ぶ目的は何なのか、メリットはあるのか

なぜ哲学を学ぶのかという問いに関しては人それぞれとしか言えません。しかし、哲学を学んでいる人に共通していることが１つあります。それは知りたいという好奇心です。
哲学という学問は後から作られたためソクラテスなどの哲学者は哲学を学んでいるという意識がなかったと考えられます。つまり、独学ということになります。哲学を勉強している人からすれば哲学を勉強しているという自覚がないのかもしれません。私は知りたいことを深く考えているだけに過ぎないという感じに。

学ぶ目的はすでに上に書いた通り知るためです。学問の基本は知りたいという好奇心からきていることになります。人によっては他にも細かい理由があるかもしれません。

メリットを大まかに５つに…

論理的思考力

哲学は、論理的思考力を養うための学問でもあります。哲学を学ぶことで、論理的に考えることができるようになり、自分の考えを正確に伝えることができます。特に文章を読むことが多いため身に付きやすいと考えられます。

問題解決能力

哲学は、さまざまな問題について考えることができる学問です。哲学を学ぶことで、問題解決能力を高めることができます。哲学的思考を通じて、問題の本質を見抜くことができます。

自己理解の深化

哲学は、自己と向き合うことができる学問でもあります。哲学を学ぶことで、自己理解を深めることができます。自分自身の根源的な価値観や信念を探求することで、自分の存在意義や人生の目的を見出すことができます。つまり客観的になることができるということです。

倫理観の養成

哲学は、倫理的な問題について考えることができる学問です。哲学を学ぶことで、倫理観を養うことができます。他者との関係や社会との関係を考えることで、自分の行動や思考の基準を明確にすることができます。

文化理解の深化

哲学は、人間の思考や行動について考える学問でもあります。哲学を学ぶことで、異文化理解の深化が期待できます。異なる価値観や文化を理解することで、相手の立場や考え方を尊重し、対話を深めることができます。また、色々な文化があるとあらかじめ知っておくことで瞬時に対応することも可能になります。

１つ自覚しやすい大きなメリットを紹介しておきます。
精神力(メンタル)強化

人の意見や友達の意見に流されにくくなります。

最後に
哲学は高校生から学んでおくべきだと思います。また、７０代でも９０代でも構いません。できるだけ早く学んでおくと考える時間が与えられるというだけです。中学生ではまだ論理的思考が難しいので将来を考えるようになってくる高校生のうちに学んでいくと自分が就職するべきか、どの学部に入るべきかがわかると思います。ちなみに私は大学の哲学科はお勧めできません。上記の通り自分で学ぶべきだと考えているからです。授業の科目に入っているのならば取るべきだと思います。哲学は人生の手助けのようなものです。
結論、哲学を学ぶのには意味があるということになりますが、知的好奇心が低い方には意味がないように思えるのかもしれません。そもそもこのブログを見ているということは知的好奇心が高いと言えます。