ゆぅさんは誰とでも真摯に向かい話をする。
沢山の人と出会い、話す機会も多い。
話題も多岐に渡る。
だからこそ
お昼休みにする
私との小さな話は、
風の様に流れて
忘れられてしまう事が
普通の事と思っていた。
何かの話の中で
「ちゃんと覚えていますよ」
とゆぅさんが言った。
覚えててくれている。
そこに不思議さと嬉しさとが半々にあった。
それは元夫が話を聞いてくれていなかったからかもしれない。
何度話をしても伝わってない、聞こうともしてくれない過去があったからかもしれない。
「ちゃんと覚えてますよ」
それは単に話の上辺だけを聞いているのではない。
ましてや聞いている振りをしているわけでもない。
自己否定がある私にとって、
この一言がとても大きかった。
そうじゃなくても
関心がないと会話の内容は覚えてはいない。
覚えていてくれている。
ゆぅさんにとっては当たり前の事かもしれない。
ただ時にその一言が
人生の景色を変えてしまう程の衝撃がある事も事実だと思う。
何でも話して大丈夫だと安心できる。
「覚えてますよ」
私も誰かに言える様 そんな聞き方をしたいとそう思った。