[レベルE]冨樫先生が描く傑作SF漫画
ハンター×ハンターや幽遊白書で有名な冨樫義博先生が描く傑作。
文庫本だと2冊という短さなのにとても満足感ある内容です。
アニメ化もされています。
登場人物
主要な人物を軽く紹介します。
バカ王子
ドグラ星第一王子。
本作の主人公で宇宙一と称される天才的な頭脳を持つ。
同時にその性格の悪さも比類なきものであり、人が真剣に悩んだり苦しんだりする姿を見るのが趣味で、「民衆の支持を下げずにいかに苦しめるか」といった意地悪にばかり能力を浪費している。
クラフト隊長
王子の護衛隊長。
生真面目で実直な性格で王子に振り回されている。
筒井雪隆
将来を有望視されている高校球児。
高校進学で一人暮らしを始めるが、王子と同棲することになる。
小学生たち
バカ王子が暇つぶしに考えた悪ふざけに巻き込まれる5人組。
あらすじ
あらすじを簡単に紹介します。
『HUNTER×HUNTER』の冨樫義博が世に問う異色の連作集! 宇宙一の天才的な頭脳と美貌、そして最悪な性格の持ち主・ドグラ星第一王子…人呼んで「バカ王子」。その魔の手から地球を守るのは…熱血健康優良野球少年7番レフト・筒井雪隆。襲い来る魔物の群れに…不承不承立ち向かう悪ガキ5人組。その智略を尽くした剣・棒・術・策! 塾があるのに…。塾か? 世界平和か? そして…廊下は走るな!
基本的に地球に飛来してきた王子に振り回されるという構成になっています。
しかし、それだけではなく、地球人はきづいていない異星人との交流などのサブストーリもあります。
個人的に好きなのはカラーレンジャー編です。
小学生たちがバカ王子の悪ふざけで異星に飛ばされるストーリーなのですが、テレビゲームのRPGツクールをモチーフとしているようでとても面白いです。
作者
作者は冨樫義博先生です。
代表作は「幽遊白書」と「ハンター×ハンター」です。
どれもアニメ化されています。
今はハンター×ハンターを連載していますが、腰痛で上手く進んでいないようです。
作品情報
週刊少年ジャンプに1995年~1997年に連載されていました。
アシスタントを使わず全部ひとりで書いたらしいです。
月一連載ということもあってか話が凝っているように感じられます。
出版社は集英社です。
マイナーな作品ですがファンも多く、俳優の菅田将暉さんも実写化されたら出たいとインタビューで答えていました。
菅田将暉が『銀魂』の次に出たい実写化映画は? |BEST TiMES(ベストタイムズ) (kk-bestsellers.com)
アニメ化
単行本だと3巻という短さでありながら、2010年にアニメ化もされています。
ほぼ全てのエピソードが網羅されている上、13話という見やすいボリューム感になっています。
レベルEの「E」の意味とは
この説明は漫画に出てきません。
調べてみると「Alien(エイリアン)」の頭文字を「E」だと誤解していたところからだそうです。
感想
ハンター×ハンターや幽遊白書のファンなのでとてもよかったです。
特に王子のキャラが立っていて、王子に振り回されるその他大勢という構図がとても面白かったです。
舞台が山形県でありきたりな東京ではないのもいいなと思いました。
漫画にしろアニメにしろ短いので気になった方は読んでみてください。