思うように会ってやれない、彼のセックスに応えてやれない
そーんなつまらん女であるあたしの代替として
別の魅惑的な女性の紹介を打診するLINEを
アレックスに送ったものの、既読がついたまま一向に返事が来ない
あたしはあたしで、珍しくアレックスが既読スルーしているのは
彼なりに思うところがあってのことだろう、
だから、ここは大人しく辛抱強く彼の出方を待ってみようと決めて
こちらも敢えてのだんまり、放置を決め込んでいたけどね
さて、そーんなあたしとアレックスとの心理戦を知ってか知らずか
そ、元はと言えば、コイツが全ての元凶であった、
ルークから相変わらず、ぴーちくぱーちくと呑気なLINEが送られてくる！
それも、さっさと全裸女性の君の味見は済ませてしまった後なので
「さ、今後はお前の番だぞ
」とでも言わんばかりに、
あたしへの口説きに猛勢を掛けて来る！
なーんてデリカシーのない、最低で変態な野郎なんだ！！
…でも、こーんな変態男の言葉を真に受けて、
アレックスにしょーもない女を紹介してしまったあたしも
大概、変態の域にいるのかも知れない…
だって、いくら何でも、行きずりの男に応じて
無防備に全裸写真撮らせるだなーんて…
あたしよりもはるかに性に解放された女傑か、
それとも……（自主規制しております）な女なのか…？
恐らく、気位の高い、アレックスはこの手の女を毛嫌いするかも知れない…
なぜかあたしは何の根拠もなく、アレックスの趣味嗜好を判断しては、
1人でため息
をつき、ますます気持ちが落ち込む一方で
それまで既読スルーで無視をしていた
ルークからのLINEで気になる箇所が光って
見えたよーな気がしたの
「僕が昨日遊んだ、この彼女だけどさ、
巨根系黒人メンズと結婚したがっているんだよね」
え、結婚したがってる？
そりゃー、ダメじゃん！！笑
だって、アレックスもまた、結婚願望ないんだもの！！
あたしは思わずこみ上げてくる笑いを止められずにニヤけてしまったわ
だって、そーでしょ？
アレックスとあたしとのこのにっちもさっちもいかない、
膠着状態に風穴を開ける、絶好のチャーンスを見つけたと思ったんだもの！！
だから、あたしってば、気が付けば、
アレックスにこーんなLINEを打っていたわね
「今、確認したら、さっきあたしが言ってた女性って、
34歳の独身で、外国人メンズと結婚したがってた
アレックス、そーんな女性、嫌いだったよね
今、黒人メンズから教えて貰ったの
だから、ごめーん、忘れてー
…あ、でも、それでも興味あるなら、引き続き、紹介はするけどね、笑」
結局、その夜はアレックスから既読スルーのままで返事は一切来なかったわね
ところが！！
このままずーっと既読スルーを決め込むかと思われたアレックスから
ついに返事が来たのは、翌朝、恐らく彼が起床して間もない頃だったの…
to be continued...
