浄土真宗本願寺派 法徳寺ブログ

神奈川県厚木市にある浄土真宗本願寺派(西)のお寺です。
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人生の後半戦の課題

2024-03-12 16:14:00 | お知らせ
皆さんは、人生が楽しいですか?人生は、何が起こるかわからない。これは、とてもワクワクすることであります。今は寿命がのび、定年を迎えてから、また再就職をされる方も多いと思います。ただ、何か楽しみを見つけるのも大事であります。前にも話したと思いますが、ある方が、60歳の時、バイオリンを習おうと思い立ったのだけれども、上達する前に、死んでしまうと思って諦めてしまった。ところがその方は、90歳まで長生きされた、自分の人生を振り返り、60歳の時、バイオリンを始めていればよかった。そうすれば30年続けていれば、きっと楽しい人生の後半だったと後悔したそうであります。定年を迎えてからも、まだまだ、人生は続くのであります。どう生きるのか、人生の後半戦は、とても大事です。お寺は、いつもお年寄りばかりだと言われますが、今は、若い方でも仏教に興味のある方は、たくさんいらっしゃいます。みんな、どう生きればいいか悩んでいるからであります。なかなか時間が合いませんから、法話会などには参加できなくとも、今はインターネットでたくさん仏様の話を聞いたり、本もたくさん出ていますから、若い頃から教えに出会っていただきたいと思います。私は僧侶となっても、全く浄土真宗の教えが分かりませんでした。今もまだ仏道の途中であります。しかし、いつ命を終わろうとも、お浄土、間違いないのであります。私がそう思っているのではなく、阿弥陀如来の救いがもう既に届いているからであります。人生は、決して辛いこと苦しいことばかりでは無いのであります。ストレスも決して悪いことばかりではありません。ストレスがあればこそ、それから、解放されたときの嬉しさや喜びや達成感があるのであります。病気もそうです。すべては紙の裏と表の関係であります。生きることと死ぬことも同じ。仏教ではそれを生死と言います。生きているところに、死の問題があるのであります。常に緊張感とストレスを抱えていたら、やがて苦しくなって心は壊れます。しかし、適度の緊張感やストレスは必要であります。今日、古い写真を整理していました。私が18歳の時、僧侶となる得度式を受けたときの写真が出てきました。その得度式の時、辛かった研修の終わったときの開放感は、今でも思い出されます。その研修会の最後に、親鸞聖人の主著である「教行信証」を渡されるのであります。これは一生涯かけて勉強していきなさいという意味であります。それが、浄土真宗の僧侶の勤めなのであります。あれから、もう30年以上が経ちます、今でも、教行信証を全部読んでおりません。私は、まだ人生を卒業したくありません。もっと生きて教行信証に向き合いたいと思っています。これが私の人生の後半戦の課題であります。





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