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奥ノ仁田遺跡2024年04月21日 00:06

奥ノ仁田遺跡(おくのにたいせき)は鹿児島県西之表市安城に所在する縄文時代の遺跡である。

概要

1993年、農道建設工事により確認調査が行われた。アカホ火山灰層の下から縄文時代早期の遺物、その下の層から縄文時代草創期の遺構や隆帯文土器などの遺物が発見された。草創期の遺構としては,集石遺構19基,配石遺構2基,土坑1基が発見された。集石の石材は地元産の砂岩であり,円礫は少ない。 遺跡は西之表市の東南部に位置し、中種子町との境に近い太平洋を望む標高133mの台地上に立地する。 南九州の縄文時代の隆線文土器は「隆帯文土器」とされる。「隆帯文土器」は幅の広い粘土紐を貼り付けて、隆帯とする。隆帯に貝殻で文様を付けた土器が約半数に及ぶ。奥ノ仁田遺跡の発見により、縄文時代の最古期から種子島と県本土との交流があった。

磨製石鏃

縄文時代草創期の石鏃は全国で最古である。石器としては,石鏃,スクレイパー,石斧,磨石,石皿などの多様な器種が出土した。

調査

規模

遺構

遺物

縄文時代草創期

  • 縄文土器(隆帯文)
  • 石鏃
  • スクレイパー
  • 石斧
  • 磨石
  • 石皿
  • 剥片
  • 集石19
  • 配石2
  • 土坑1

縄文時代早期

  • 集石4
  • 縄文土器(貝殻条痕文+平栫式)
  • 石鏃
  • 石匙
  • 磨石

指定

時期

  • 縄文時代

展示

  • 出土遺物は,西之表市教育委員会種子島開発総合センター(鉄砲館)に保管・展示される。

アクセス等

  • 名称:奥ノ仁田遺跡
  • 所在地: 鹿児島県西之表市安城
  • 交通:

参考文献

  1. 稲荷森古墳(1989)「稲荷森古墳」南陽市埋蔵文化財調査報告書第4集

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