最近、時間が出来たタイミングで無性に「読書」がしたくなり、積読の山から1冊選ぶことにしました。
これが、結構楽しい。
考えてみれば、積読はその殆どが一度自分が興味を持った本たちな訳で、惹かれるものばかり。
本屋さんで次から次へと面白そうな本に出会った時のような高揚感がありました。
結果的に、今回の積読解消は2冊でした。
1冊目は「孤独の宰相 菅義偉とは何者だったのか」
改革を目指した「政界一の喧嘩屋」はなぜ総理の座を追われたのか――。 安倍・麻生との確執から、河野・小泉との本当の関係まで、 6年あまり担当記者を務めた担当記者だからこそ書ける菅義偉の実像。
正直、想像していたより面白かったです。
政治家に関する本は、読みにくい物もあるかと思いますが、こちらの本は、小説のような感覚で引き込まれて、どんどん読み進められました。
イマイチ分かりにくかった菅元首相のお人柄を垣間見た気がします。
印象に残ったのは、あまりに疲れ切った様子に、周囲がホテルを取り、休養を勧めたものの、それを自らキャンセルしてしまうエピソードでした。
自分が休んでいる間にも鳴り響く救急車の音を聞くと、今も病床が足りていないのではないかと心配になり、居ても立っても居られなくなり、休んでいられない、という本人の意思があったようです。
読みながら、少し苦しくなる場面もありましたが、 読んで良かったです。
2冊目は「モモ」
町はずれの円形劇場あとにまよいこんだ不思議な少女モモ。町の人たちはモモに話を聞いてもらうと、幸福な気もちになるのでした。そこへ、「時間どろぼう」の男たちの魔の手が忍び寄ります…。「時間」とは何かを問う、エンデの名作。
有名な児童文学ですよね。
ずっと読んでみたいと思いつつ、読めずにきていた1冊でした。
読み終わった感想としては、「これ児童文学なの!?」です。
大人が読んでも読み応えがあり、驚きました。
自分が小学生の時に出会っていたら、理解出来ていた自信がありません。(小声)
名作と呼ばれる作品は、息子も読めるようになったら、手に取れるように、本棚に入れておこうと思います。まだずっと先の話ですが。
そんなこんなで、わずかばかり積読を解消した訳ですが、 積読も悪くないな、と思いました。
積読は読めていない罪悪感から、あまり宜しくないと思っていたのですが、不意に手に取りたくなった時に自宅で読みたい本を選べるなんて、とても幸せだと思いました。
読む時間がないよなーと手を出さずにいるよりは、気になったら買っておくというのもありな気がします。
大型本棚の導入で気が大きくなっているだけかも知れませんが。
積読万歳!