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【イヤホンレビュー】Kinera Celest Relentless – 伝説の鳥の名に相応しい、壮大な音のファンタジー

こんにちは。
今回は、Kineraよりリリースされたイヤホン「Kinera Celest Relentless」のレビュー記事です。

同社の「Celest」ブランドより、フラッグシップ級に相応しい名を冠した上位モデルが満を持してリリースです。
そのこだわりや実力について、本記事において存分にご紹介していきたいと思います。

※本記事は、HiFiGo JP(@HifigoJp)様のご厚意により、製品をご提供いただいております。
 この場にて、改めて感謝申し上げます。

製品概要

「Kinera Celest Relentless」は同社ブランド「Celest」のフラッグシップ級イヤホンとして開発されており、
合計7基のダイナミックドライバー、バランスド・アーマチュアドライバーを搭載した、多ドライバーかつハイブリッド型のイヤホンです。

ドライバー構成は下記のとおりで、各ドライバーの特長を最大限に活かすという前提に入念な開発期間を経ており、「深い低音域・明瞭な中音域・伸びの良い高音域」それぞれの両立を目指した、野心的ながらも「Celest」ブランドのフラッグシップに相応しい製品として開発されました。

低音域~中音域を担当:8mm径 カスタムダイナミックドライバー
中音域を担当:Celest Custom 29689 BA x2
高音域を担当:Celest Custom 10012 BA x4

「Relentless」というネーミングは、中国のファンタジー文学(山海経 – Shanhaijing)由来であり、 パッケージや本体のデザイン、果てはイヤホンとしてのサウンドチューニングに至るまで意識されています。

今回の記事を執筆した時点では発売前ですが、
先行レビュー用に初回ロットを先行レビュー用にご提供いただき、試聴する機会を得ることができました。

当初の予定であれば発売済みのスケジュールではありましたが、妥協のない完璧な製品として世に出せるよう開発が長引いていた関係上、サンプルの到着予定もかなり後ろ倒しになっています。

同社ブランド「Celest」より、自信をもって提供できる製品として準備が進められているイヤホンとなります。

パッケージと付属品等について

「Kinera Celest Relentless」のパッケージ表面には、前項に記載した「山海経」に登場する伝説の鳥が大きく描かれています。
裏面には製品概要の紹介文、スペックや付属品等の一覧が記載されています。

内箱も2色構造になっており、全体的に落ち着いた紫色の中に金色が良いアクセントとして映えています。

モチーフとなった伝説の鳥と「精工」の文字を象ったチャームが付属しています。

内箱に収まっている状態の「Kinera Celest Relentless」をアップで撮影しました。
キズ防止のフィルムが貼られており、スポンジでの保護も相まって輸送時のトラブルへ十分に配慮がされています。

そして、フィルム越しでもフェイスプレートの美しさが際立ちますね。
フィルムを剥がした状態で、ガラスコーティングを施工した写真は後述いたしますので読み進めていただければ。

イヤホン本体を含む、付属品は以下のとおりです。

イヤホンケース、イヤホンケーブル、各タイプのイヤーピース(ボーカル重視・バランス重視・フォームタイプの3種)が含まれています。
イヤホンケースには、ファスナー部分にもワンアクセント有り。

イヤーピースはお好きなものを使用していただいても問題ありませんが、選択肢が豊富なのはいいことです。

付属ケーブルは、5N 銅銀メッキを線材に使用しつつ
内部4ピン仕様のプラグ交換型(3.5mm / 4.4mm)を採用した、取り回しやすいしなやかな仕様のケーブルです。

プラグ交換型のケーブルであればお好みで4.4mmバランス接続にも対応可能ですので、リケーブルに対する興味の有無を問わず、万人受けしやすい仕様です。

それではお待ちかね。
「Kinera Celest Relentless」のイヤホン本体をご紹介していきましょう。

本製品のイヤホン筐体は中国で3Dプリントサービスを提供する「HeyGears」との共同設計で制作されました。
レジン素材をベースに、1つ1つハンドメイドで手掛けられた鳥(Relentless)の羽と海の波をモチーフとした、主張が強すぎずも弱すぎない美麗なデザインに仕上がっています。

なお、本製品の筐体サイズはドライバー構成の関係上、やや大きめで装着時には耳からはみ出ることになります。
ただし、金属製ではないため軽量であることに加え、きちんと保持力のあるイヤーピースと組み合わせることによって、ポロっと抜けてしまうことは十分に防ぐことができます。

そのため、本製品の筐体サイズが大きいからといって、特に心配するような要素はないものとお考えください。

試聴前 – セットアップ

「Kinera Celest Relentless」の試聴前セットアップです。
今回は以下のイヤーピースを使用するのみで、その他はデフォルト構成で試聴を進めています。

先に言ってしまうと、バランスを取るのであれば後者をご検討いただくことをおススメいたします。

試聴してみての感想

上流には「FIIO M23」を使用しています。

本製品のサウンドですが、前提として多くのドライバーを積んだ構成であることにより、
上流へ要求される駆動力は、直近に試聴したことのあるイヤホンに比べると必要なように感じました。

「FIIO M23」であれば、ゲイン(High)で音量は45、デスクトップモード&ゲイン(Super High)で40程度にボリュームを調節することにより、少し音を大きめに感じるといったレベルで鳴らしきることが可能でした。
もちろん、ボリュームの大小での聴こえ方は個人差があるものですので、あくまで私個人の印象にはなります。

「Kinera Celest Relentless」へ搭載された8mm径のダイナミックドライバーは、最近のイヤホンですと小径であるようには思えるものの、そこから発された低音域は十分な深みと重厚感を得られるもので、とても不足があるようには感じませんでした。

高い分離感があり、どっしりと構えた低音域と中音域~高音域が混ざり合って濁るような印象もありませんでしたので、多ドライバーなイヤホンで起こりがちなマイナス傾向は回避しつつ、純粋に同社の考える音の良さだけを追求した製品であると思いました。

音域のバランスでは、とにかく重厚な低音域が前に前に出ていくような感じではありますので、
「私こそが真の低音域好き」と自称するのであれば、ぜひ本製品の購入をご検討いただければと思います。

ただ、個人的には低音域が少し強すぎるかな?とも感じますので、
イヤーピースないし、上流のイコライザーで調整すると好みの音色にするのも一考ですね。

なお、高音域までの伸び具合は本製品のコンセプトどおり、とても高いレベルにあると感じるものの、イヤーピースとの組み合わせによっては高音域が刺さりやすい状況となってしまい、不快感を抱いてしまうことがあるようでした。

前項のとおり、本記事を執筆するにあたっては2種類のイヤーピースを使用していますが、
高音域の刺さりが発生しやすかったと印象付けられたのは「AZLA SednaEarfit Crystal」のほうでした。

「Pentaconn COREIR AL ALLOY」に交換すると、高音域の刺さり具合や低音域の強い主張がいずれも和らぐような変化となり、全体的なバランスが取れて「聴きやすい音」となります。

イヤーピースで微調整をすること自体は、イヤホンにおける基本的な調音方法ではありますが
「Kinera Celest Relentless」では、その変化が如実に表れやすいといった面で遊び甲斐があるように感じました。

本製品は「5月13日 11時」より、予定価格「27,822円(=約178.5ドル)」にて販売されます。
以下に記載の各ストアでご購入いただけますので、ぜひご検討いただければと思います。

Kinera Celest Relentless 1DD+6BA Hybrid In-Ear Monitors
Buy Kinera Celest Relentless 1DD+6BA Hybrid In-Ear Monitors ...


なお、私はイヤーピース変更後から気に入ってしまい、リケーブルしつつ遊んでいます。
それぐらいに「ハマる人にはハマる」イヤホンといえるのが、この「Kinera Celest Relentless」だと思います。

お読みいただきありがとうございました。

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