あなたはPDFファイルを編集したいとき、どんなツールを使っていますか?
高機能だけど価格が高いものや、無料だけど機能が限られているもの、また特定のOSでしか使えないツールなど、さまざまな選択肢がありますよね。
この記事では、Windows、Mac、iPadといった異なるプラットフォームで利用できる「UPDF」というPDF編集ソフトをご紹介します。 機能や使い勝手、他のツールとの違いなど、実際に使ってみた体験をもとに詳しく解説していきたいと思います!
UPDFの基本情報:プラットフォームの垣根を超えたPDF編集ツール

UPDFは、Windows、Mac、iPadなど異なるOSでも利用できるPDF編集ソフトです。 1つのライセンスで最大4台のデバイスを登録できるので、複数の環境感でPDF作業をする場合にとくに便利です。
インターフェースは比較的シンプルで、PDF編集の基本機能が直感的に配置されていてはじめてでも使いやすいのがポイント。 最新バージョンではGPT-4oやDeepSeek R1といったAI技術との連携も追加されています。
UPDFの主要機能:実際の使用感とともに
1.テキスト・画像編集機能:直感的な操作で簡単編集
UPDFの最大の特徴は、WindowsでもMacでも同様の操作感で作業が行える点です。 フォント変更、サイズ調整、配置変更などの基本機能が揃っていて、一般的な文書編集はこれ一つあれば十分対応可能です。

画像編集については、挿入や移動、サイズ変更といった基本操作が可能です。 ビジネス文書や学校のレポートなど、一般的なPDF編集ニーズを満たす機能が揃っています。
使用例:
- 企画書の文言修正
- レポートへの画像追加
- 提出書類の体裁調整 など
2.PDF注釈機能:複数人でのレビューをサポート
注釈機能には、ハイライト、下線、取り消し線、コメント、図形描画などが含まれています。 異なるデバイス間でも注釈の表示や追加が同じように行えるため、チームでの文章レビューに役立ちます。

コメントはスレッド形式で返信できるので、複数人でのディスカッションも整理しやすい!

使用例:
- 文章レビュー
- 論文の添削
- プロジェクト資料への意見追加
3.PDF変換機能:あらゆるフォーマット間の変換
PDFをWord、Excel、PowerPoint、画像など、さまざまな形式に変換できる機能を備えています。
変換の精度は比較的たかく、とくに文字や段落の構造が良好に保持されるのがポイント。 表組みやグラフィック要素の再現性も問題なく、手軽に変換ができるのが大きなメリット。

画像フォーマットに幅広く対応しているのも嬉しい点!

操作手順はいたってシンプル。 変換したいPDFを開き、「変換」ボタンをクリックして出力形式を選択するだけ。 MacでもWindowsでもおなじ手順で変換できます。
使用シーン:
- 受け取ったPDF資料の編集
- データ分析のためのExcel変換
- プレゼン資料の再利用
4.PDFの結合・分割機能:文書管理の基本ツール
複数のPDFを1つにまとめたり、大きなPDFから特定のページを抽出したりする機能は、文書管理の基本。 UPDFでは、これらの操作が直感的なインターフェースでおこなえます。
結合では、ファイルの順序をドラッグ&ドロップで調整でき、分割では特定のページ範囲や1ページごとに分けるなどの細かい設定も可能。 これの機能は、Windows、Mac、iPadのいずれでもおなじように利用できます。

使用例:
- 関連資料の統合
- 必要部分のみの抽出
- レポートや請求書の整理
5.OCR機能:紙文書のデジタル化をサポート
OCR(光学式文字認識)機能は、スキャンしたPDFや画像内のテキストを認識し、編集可能な状態に変換します。もちろん日本語にも対応しており、認識したテキストは編集だけでなく検索にも利用できるのが便利!
認識精度は文書の品質や文字のスタイルに依存しますが、一般的なビジネス文書やタイプされた文書であれば良好な結果が得られます。 この機能もプラットフォームを問わず利用することが可能。
使い方は簡単で、右メニューの「OCRを使用してテキストを認識」を選択し、各項目を設定して「OCRを実行します」をクリックするだけ。

使用例:
- 紙の資料のデジタル化
- スキャン文書の検索対応化
- 古い書類のテキスト抽出
6.セキュリティ機能:文書保護の基本機能
UPDFには、PDFにパスワードを設定して閲覧や編集を制限する機能もあります。 閲覧用と編集用に別々のパスワードを設定できるので、用途に応じたアクセス制御が可能。
また、電子署名や透かし機能もその備えているので、文書の真正性確保や著作権保護にも対応しています。


活用例:
- 機密資料の保護
- 権限管理が必要な文書の共有
- 著作権表示の追加
UPDFの特徴:クロスプラットフォーム対応の利点
価格と機能のバランス(コスパ)
UPDFは、Adobe Acrobatと比較すると6分の1程度とかなり手頃な価格設定で、Adobe Acrobatが月額なのに対し、買い切りである点も訴求ポイント! 1つのライセンスで複数のデバイス間で使えるので、複数の環境で作業する人は特に大きなメリットを享受することができます。
デバイス間の連携
これまで何度もお伝えしてきましたが、UPDFの特徴は、Windows、Mac、iPadといった異なるデバイス間でも基本的におなじ操作性を提供する点。 これにより、会社や自宅、外出先など環境が変わっても、いつもとおなじ操作感でPDF作業を続けられます。
また、UPDFにはクラウド機能も提供されていて、買い切りプランでは102GBのクラウドストレージを利用することができるんですね。これがけっこうスゴイ。

AI機能も搭載
最新バージョンで追加されたAI機能は、PDF内容の要約や翻訳、テキスト生成などをサポートします。 実際に使ってみたところまだ発展途上な感じはありましたが、長文の要約や多言語対応などで便利に使えるシーンもあり。

試しにルで作った請求書を要約してもらったら、以下のような答えが返ってきました。

また、AIでマインドマップ生成ができるのも面白い点。 請求書のマインドマップとか予想もつかなかったんですが、なるほど。こうなるのか! ひょっとしてこれ、かなり便利な機能なんじゃなかろうか?

使用感レビュー
ざっくり使ってみた使用感レビューもお伝えしておきましょう。
良かった点
1.クロスプラットフォーム対応がやはり便利。 統一されたインターフェースでデバイスが変わっても違和感なく作業が続けられるので使いやすい。
2.インターフェースがシンプルで、PDF編集初心者でも迷いにくい設計。 ブラウザ感覚で慣れるとサクサク簡単に操作できるようになります。
3.基本的な機能が充実していて、一般的なPDF編集作業はこれ一本でほぼカバー可能。 よほど特殊な作業を求めない限りUPDFの機能に不足を感じることはないでしょう。
4.動作が比較的軽快で、起動や基本操作のレスポンスは良好。 頻繁に使うソフトだからこそ、ストレスなく使えるのは重要なポイント。
改善が望まれる点
1.かなり複雑なPDFを編集しようとすると、細かい調整が難しい場合もあり。
2.高度な画像処理機能はあくまで限定的。 細かく画像を処理したいと思ったときは別途画像編集ソフトが必要になることもありそう。
3.AIによる画像認識や処理機能はまだ発展途上感。 今後のバージョンアップによる精度向上を期待したいところ。
主要PDF編集ソフトとの機能比較
![]() UPDF | ![]() Adobe Acrobat | ![]() 無料PDF編集ソフト | |
---|---|---|---|
OS対応(Windows/Mac/iPad) | 一部制限 | ||
テキスト・画像編集 | 直感的 | 多機能 | 基本機能のみ |
PDF変換精度 | 良好 | 高精度 | 限定的 |
OCR機能 | 多言語対応 | 高精度 | ほぼ非対応 |
PDF結合・分割 | 一部対応 | ||
パスワード保護 | 基本的に非対応 | ||
AI支援機能 | 新機能 | 一部機能 | |
価格 | 中程度 | 高価 | 無料 |
※各製品の最新情報や詳細な価格については、それぞれの公式サイトでご確認ください。
UPDFのインストール方法
UPDFを使い始めるには、まずはアカウント登録から行います。
UPDF公式サイトを開き、右上の「登録する」をクリックします。

メールアドレスもしくは、Google、Appleアカウントでの登録を選択。


アカウント作成が終わると、以下の画面が表示されるので「ダウンロード」ボタンをクリックしましょう。

ダウンロードされたインストーラーを実行します。

次の画面で「インストール」ボタンをクリックすると自動でインストールが始まり、まもなく完了します。

インストールが終わるとUPDFが開くので、右上の「ログイン」から、上で作成したアカウントでUPDFにログインしましょう。

まとめ:複数のデバイスで編集したい、買い切りのPDF編集ソフトを探している人に
UPDFは、公式サイトからダウンロードできるインストール型のPDF編集ソフトで、無料トライアル版も提供されています。 製品版の購入前に実際の使用感を確認できるのはメリットですね。
1つのライセンスを複数のデバイス間で利用可能ですが、同時に使用できるデバイス数(買い切りプランでは最大4台)には制限がある点には注意が必要。
高度な専門機能を求める人にとってはAdobe Acrobatのような専門ツールのほうが適しているかもしれませんが、一般的なビジネス文書や学校のレポート作成など、日常的なPDF編集で使うには便利なツールだし、買い切り型の圧倒的なコスパの良さは魅力的。
さいわいUPDFには無料トライアル版があるので、あなたの使用環境や用途に合っているかどうかを、実際に使って試してみると良いでしょう!
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