退院3週間後「ようやく心身上向きに」

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2022年5月に乳がん全摘+同時自家組織再建手術(腹直筋皮弁法)を終えました。
退院して3週間が経過した、6月下旬のことです。

予後の良さを過信して無理をしすぎた末の体調不良。
ちょっと珍しいくらい心身落ち込んでしまった退院2週間を経て、上向いてきた頃のお話です。

退院1週間、疲れが溜まり傷が痛んで寝込む
退院2週間、心身泣くほど辛い
退院3週間、元気になる ☜ 今ココ

「疲れが出て当たり前」

この日は手術をしてくれたD病院の形成外科を受診しました。
不調による緊急受診ではなく、予約してあった再建乳房の診察です。

手術して約1ヶ月という節目でした。

この頃は前回書いた諸々の不調に加え、手術した右胸脇手術痕の下方に強く差し込むような痛みがくることがありました。

退院2週間後「乳がん関連で一番辛かった時期」
2022年6月中旬。乳がん全摘+同時自家組織再建手術(腹直筋皮弁法)後、退院して2週間。復職した週の土日についにダウン。猛烈に悪かった体調、そして受診した際のことを書いています。結論から言うと「退院して元気だと思っても無理は禁物!」です。

受診日が来て「先生に相談できる」と、すごく安心した記憶があります。
いつも通り気になることを箇条書きにして診察時はスマホ片手に質問です。

で、ですね。

退院後の心身の不調を相談した中、先生がおっしゃった言葉で一番心に残っているのはこれですね。

「一般的に退院後一ヶ月はゆっくりするところ、退院してすぐに働き始めているのならば、それは疲れが出てきて当然です」

そうですよね。。。
この言葉を聞いて腹落ちしたというか、何だかホッとしたのを覚えています。

経過が順調でも、頑張れちゃいそうでも、一ヶ月はゆっくりですよ。
特に二ヵ所大きな傷がある場合は慎重に。

「でも元気だし」「以外と動けるし」「やらなきゃいけないこといっぱいあるし」という方、ご参考になればと思います。必要があればご家族にも読んでもらってください。

それで、一ヶ月は十分に休養をとってほしいなと思います。

乳房再建の質問あれこれ

以下は覚書になりますが、先生に質問したことと回答(私の場合)です。

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Q. この数日、腫れの痛みだけでなく、右胸脇手術痕の下方に刺しこむような痛みが時々あるけれど、緩和されていくものなのか。

A. 半年もかからずに回復していく。

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Q. 胸脇の傷の腫れの痛みは冷やしたり痛み止めをのんだりしてピーク時よりは良くなったけれど、下着の袖ぐりなどが当たると痛い。どうしたら良いか。

A. だんだん良くなっていくはず。
当たりが気になるようなら、腫れている胸脇の傷にガーゼを貼ってブラを着けるといい。
再建乳房の仕上がり的に考えるとブラを着けていた方が綺麗な形に仕上がる。
引き続き痛み止めを使用。

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Q. 胸脇とお腹の手術痕の上に貼っているテープの貼り方は間違いないか。(割と遊びなくぴっちり目に貼っているので、お腹が伸びずに立ち歩きしにくい)

A. テープの貼り方の問題ではなく、手術痕自体のつっぱり感なので、今の貼り方でOK。
まだお腹をかばって歩く段階なので、完全に直立できないのは普通。
テープはこれ以降も一ヶ月(つまり手術後二ヶ月経過するまで)は、しっかり貼る方がいい。
その後もしばらく貼っていた方がきれいに仕上がる。
テープの貼り替えの際には、テープの粘着物質が肌にこびりついているけれど、これはしっかり洗って新しいテープを貼る。

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Q. お腹の傷の上に着けている腹帯はいつまで着けるのか。気温がかなり高く蒸れて肌がかぶれ気味になっている。

A. 腹帯は三ヶ月程度着用。かぶれには軟膏を処方する。
軟膏は手術痕についてしまったとしても大丈夫。
パンツの上に直接腹帯ではなく、キャミソールの上に着けると痒くなりにくい。
腹帯はしっかり巻く。

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形成外科の担当医・F先生の説明はいつも明確で、言葉遣いも優しく口調は穏やかで、とても安心します。絶対に忙しいはずなのにせかせかした雰囲気がない。

もしかして実はもっとスピード感ある性格なのに、患者の状況や気持ちに合わせてゆったり話してくれているのでは?と感じる時があります。
例えば、個々の子どもの性質に合わせる保育士さんのように。

つくづく良い先生に出会えたんだなぁと感謝です。

退院後は思ったよりダメージが残っている

まだしばらくは本調子とはいきません。
でもこの日を境にして、心身落ち着いていく感じです。

揺り戻しはありながらも、痛み止めを飲まなくても大丈夫な日があったり、ぐっすり眠れる日があったりと、回復傾向になっていきます。

さて今回学んだのは、「術後は順調だと思ってもしっかり休む」ってことです。

いや~結構本気でつらかった。
「順調です」と言われ、「元気だな」と思っていた自分でもこうですから、無理は禁物。

だってさ、入院している時は「バカンスかな?」ってくらいゆっくり過ごしていたんですよ。
ほぼベッドでごろごろしたまま、本を読んだりサブスク観たりと。

それが退院したからといって、手術して半月程度でいきなり元気になるはずがないよなぁ。

もしもどうしても早めに仕事復帰するとしたら、最低限守るポイントはこんな感じでしょうか。(お腹のお肉から乳房再建する場合)

・仕事をする日は家事をしない
・買い物に行った日は他の大きな家事をしない
・買い物に行かない日にご飯を作る
・洗濯をするなら2日に一度にして、その日はご飯作らない
・掃除は全面的に家族に任せる

傷の痛み、腫れ、痒み、熱っぽさ、重怠い感じ。
退院直後に「食事作り、食器洗い、洗濯物、それだけでもかなり疲れる」とメモしていますね。

普段、精神力が疲れを凌駕してしまうタイプの人は特に注意です。
無理した上での体調不良は、気力だけではうまく対処できないですね。

「疲れ」は立派な不調のサインなんだな。

病み上がりの自分の感覚を信じてはならぬ

振り返ってみると、私はだいぶ無茶していますねー。
そして都度、夫がそれをたしなめています。

(↓ 一人歩いて退院してしまった時を皮切りに)

入院11日目「無事退院&入院費その他もろもろ」
2022年5月下旬。乳がん全摘+同時自家組織再建手術(腹直筋皮弁法)から9日。無事退院の日を迎えました。D病院に感謝の気持ちを伝え、結局タクシーには乗らずとことこ一人歩いて帰りましたよ。今回は入院費用や退院直後の体調について書いています。

今回体調を崩した私に対しても言うわけです。

「ある程度任せるものは任せてもらわないとやりにくいので、無理なら無理と言ってくれた方が楽。手伝った方が良い時ははっきり言って欲しい」と。

とはいえ、その見極めがすごく難しいんですよ。
こんな病気も、手術も、長期間の入院も初めてなので。

さらに夫はずーっと仕事が忙しい。
会社の状況をチャットで知らせてくるからどれだけ大変かも分かる。

だから、やはり相談しづらいんです。
それで「そこまで大変なら、できそうなことは私がやろう」と思ってしまったんですね。(最初は元気だったこともあり)

まぁ、これがダメだったんだろうな。
できると思ったけど、ダメだった。

私は自分の直感を信じる方で、実際それでうまくいくことが多かったと思います。

でもね、がんだと知って心に打撃を受けて、手術してもらって身体に傷を負って、必死こいて家事や仕事、子育てしたら、順当に行って頭がバグるんだなと。
判断ミスを起こす可能性があるんだなと。

もうね、何も考えず「これやってくれる?」と助けを求めた方がいいです。
考えても間違えちゃうから。

「退院して一ヶ月はとにかくゆっくりする」

そうしてしっかり元気になったら、その時に頑張ればいいです。
どうぞ皆さま、ご無理のないように。

見上げる三代目ハムスター「やすんでくださいね~」

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