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壊れたニッポンを治す為の処方箋#3:4月16日の日経「『DXハイスクール』1000校に」への期待と解決すべき本当の問題

2024年05月03日 10時00分58秒 | 社会全般
4月16日の日経に、「『DXハイスクール』1000校に」と云う記事があった。これは決して悪い事ではないが、もっと大きな問題がある。それは未だにPCをマトモに使えない大学の新入生が多く居る事であり、此方を改善する事の方が大事ではないだろうか。

自分の子供は理系と文系の間くらいの女性が多い学部に行ったのだが、その同級生の中で、パソコンをあまり使い慣れていない学生が複数人居るとの事である。その為、初年度の授業の中で、パソコンを使う事を習う単純な授業で、Microsoft Wordの使い方のクラスが有ったとの事である。多くの学生にとって簡単な授業であるが、一部の学生はパソコンを使った経験が明らかに少なく、悪銭苦闘しているのだと云う。

これが意味する事は、一部の高校では、高校生の時にパソコンを使わなくても大丈夫であったとの事である。20~30年前ならまだ分かるが、未だにこの様なパソコンを使わなくても済む様な教育をしている高校(進学校)がある事が驚きである。昨今、パソコンでプレゼン資料を作る事は当たり前になっている。それを高校レベルでも教える必要があるだろうし、同時にプレゼン能力も得る事ができる。また、Excel等を使ってデータを分析する能力も重要である。『DXハイスクール』を作る事も大事であるが、全ての高校にて、パソコンの使用が必要となる授業を増やす事の方が大事ではないだろうか。

欧米では、昔からタイプライターが使われており、キーボードによる操作が必要であるコンピュータを使う事へのハードルが日本人より低い。その人達と方を並べるには、底辺を上げる必要がある。DX、または情報を使いこなれる様になるには、何も特定の人間に特別な教育を行う事ではなく、普通の教育を受けた人が、普通に使える様にする事ではないだろうか?トップランナーを増やす事も大事だが、底辺の底上げがもっと大事である事を考える必要がある。
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