業務&ITコンサルタントのひとり言

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能登復興に向けた私案(10回目):   6.地域が今後目指す方向

2024年05月17日 12時43分01秒 | 社会全般
猫の額の土地で個人で農業をする場合、殆どの農家は兼業農家として行わないと、生計を立てる事は難しいだろう。しかし兼業農家と云っても現地には産業は乏しい。その一つの解決策は、6次産業を育てる事であろう。そして二つ目は、平日は金沢辺りで仕事をして、週末に能登に帰ってきて農業を行うといった、二拠点生活で対応する方法もある。

農業は1次産業と云われており、一般的には収益を上げ難い産業の部類に入っている。それで昨今は6次産業の育成が必要となって来ている。既存の農協を基に、または何等かの新しい農業組織を構築し、6次産業を行う事が必要なのだが、官民一体となって、進める必要があるだろう。その為にも昨日述べた様に、この地域に合った特産品を見出し、それを使った加工食品を製造し、販売する事で利益を上げられると同時に、雇用を維持する事も多少は出来るであろう。

次は、金沢辺りとの2重生活での週末農業だ。週末農業と言っても、毎週能登まで移動する事は大変である。作物にもよるが、一般的に農作業は冬場はそれ程忙しくないが、春からは週に1回程度は何等かの作業が必要であり、特に野菜の種蒔や定植時期、果物が成長する時期(人口受粉や摘果等)と収穫時期は大変忙しくなる。そこで毎週来れない人の為に、時々作業を行ってくれる人が居ると、大変助かる。そこで必要なのか、やはり何等かの法人や協同組合的なグループによって、農作業の一部を支援する仕組みの構築である。現地に住んでいる人によって、ちょっとした農作業を有償で依頼できる仕組みがあれば、二重生活で農業を行う人にとって助かるであろう。
 
自分の農地で作業を行い、支援を依頼する形ではなく、何等かのグループ、または法人は協同組合などに組織化し、その組織に入って農業を行う方法もだるだろう。この場合は営利目的での農業であり、一種の副収入としての農業活動となる。昨今は副収入を認める企業も多くなってきており、そして就勤4日の企業も出始めている。その為、この様な形での農業参加も可能であろう。

この週末農業を行う上で大事な技術として、IoTがある。IoTを上手に使いながら、効率的な農業を行う方法を模索する必要がある。例えば、水撒き程度であれば、IoTを使って遠隔操作する事も可能であろう。小規模農業なので、IOTに多くの投資はできないが、少額の投資で最大限の効果を得られる方法を模索する必要があるが、この地域の自治体が技術面での支援を行う事も、検討すべきであろう。

また観光と農業を掛け合わせた、体験農業が出来るキャンプ施設はどうだろうか?一見森の中のキャンプ場だが、樹木の多くは果物を育て、摘果、収穫、剪定などの支援または体験を行える様な仕組みの構築も面白いかも知れない。
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