自身の誕生日数日前「おとっつぁんもワシに似てたやろな。背格好も中身も…」また次の日には「ワシにそっくりやったと思うわ」「何歳までおったんやろ?」「カミソリでヒゲ沿って、そのカミソリを毎日研ぎよった…そんな事ようしよったなぁ」など数回おとっつぁんの話をした。自身の誕生日にいろいろ思い出した様だ。


「ワシは遅い時の子供で、2人で歩いて散歩してても、おじいさんと孫みたいやった」「おとっつぁんには何にも手伝ってないから、今何かしてあげてやりたい…」

お殿様の娘も、年齢等知りたくて、お殿様の姪に聞いてみる事にした。姪はその頃小学低学年で祖父の事は覚えていないと。しかし、命日と生年月日を調べて後日教えてくれた。おとっつぁんは81才で亡くなっていて、その時お殿様は30才。おとっつぁんが51才の時にお殿様が生まれたと言う事がわかり、かなりすっきりしたのか、それからは一回もおとっつぁんの話はしなかった。

雨の日の午後のコーヒータイム…少し青空が出て来た

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