【中国の車事情】中国トレンド満載!上海MSの振り返り(2)
今回は前回に引き続き4月に行われた上海モーターショーについてお届けします。前回お伝えできなかった④高性能・高級価格帯への参入編をお届けします。それでは参りましょう。
高性能・高級価格帯
今回は、いわゆる欧州メークの高級車のご紹介は割愛し、中国メーカーで印象に残った部分をお届けします。
↓中国高級車の代名詞、高合HiPhi Z。見るからに只者でないことが分かります。見た目は35GT-R感がありますね。
↓ドアにもライトが仕込まれており開閉と連動して光ります。中国で流行りの「コミュニケーションランプ」の一つです。他にもプロジェクションマッピングや走行中など様々なシーンでランプ言語として機能します。これも新価値体験の一つ。これあって何が良いの?と咄嗟に思ってしまった筆者はとっくに時代遅れのようです。
↓特徴的なホイール。上に付いているホイールカバーは脱着可能。意匠+空力向上でしょうか。ちなみにタイヤはテスラでも採用されているEV専用タイヤです。
↓室内の様子です。センタコンソールまで伸びる大型ディスプレイに加えP席にもドデカモニターが搭載されます。今回の上海MSで発表されたポルシェ新型カイエンもP席側にモニター搭載されていましたね。この中国トレンドの影響なのでしょうか。
ひょんなことから試乗の機会に恵まれましたが、運転中も驚きが。運転中の加速感の演出音がもはや排気音ではありません。「宇宙船モード」と呼ばれる、まさに宇宙空間を駆け抜けている時のような演出音がアクセル開度に合わせて流れます。他にも音源が各種設定あります。競合各社がBEV化の波に逆らうが如くエンジン音の合成調律を競う中、全く斜め上を攻めてきます。
↓こちらはBYDが発表した最新SUVブランド仰望(ヤンワン)の「U8」。1100馬力、1600Nm、0-100加速は3.0sというとんでもスペックを誇りますが、他にも驚きの点がたくさん。百聞は一見に如かずですので、動画をご覧ください。2,000万円、価格に見合うでしょうか。
↓動画はこちら。5分動画ですがお忙しい方は4:10〜1分間だけご覧ください。 https://www.youtube.com/watch?v=ycVpaeiHjk8
まとめ
今回は④高性能・高級価格帯のご紹介でした。前回と変わらず、自ら新規市場を生み出し、開拓していく姿勢が垣間見えたように思います。もう数年すると、世界の「高級車」の価値観は変わっていくのかもしれません。
本日のハケタンつぶやき
モーターショーの参加者の中にはデータ計測に勤しむ人も。塗膜か板厚を計測しているようでした。話しかけて見たかったなぁ。