『不安障害』と『女性恐怖症』だった頃(学生時代の体験談)

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 今回は,「『不安障害』と『女性恐怖症』だった頃(学生時代の体験談)」について,物心ついた頃から大学生まで,どのように “不安” を感じながら過ごしてきたかをお話しさせていただきます。

(※私が『不安障害』と正式に診断されたのは大学卒業後ですが,心療内科・精神科に通院する前から『不安障害』だったと思われるため,その解釈でお話しさせていただきます)

目次

『不安障害』と『女性恐怖症』だった頃(学生時代の体験談)

物心ついた頃 ~ 小学生時代(~12歳)

幼少期のセシル

 私は,1歳の頃に父親を病気で亡くしたため,母子家庭で育ちました。

 幼少期は,母が働きづめで,私はあまり母と接する機会がなく,ほとんど甘えることができませんでした。

 この頃の経験が,私が『不安障害』を発症したルーツであると考えています。

 私は,小学生の頃からあがり症で,引っ込み思案なところがありましたが,緊張がほぐれると,嘘のように活発で明るい性格に変身するタイプでした(笑)

 周囲からも明るい印象を持たれていて,男女問わず仲良くできていました。

 ただ,人前に立って,1人で発表したり,歌ったりするのは大の苦手でした。

 この頃は「中学生になったら克服できる!」と思っていました。

中学生時代(12歳~15歳)

中学生のセシルの写真
中学生のセシル

 中学受験を経て,私立の男子校に進学しました。

 自然と新しい友達ができて,みんなで遊びに行ったりしていたので,今思えば,この頃はそれなりの「コミュ力」を有していたのかもしれません(笑)

 ですが,中学2年生の頃には,同世代の女子と全く話せなくなっていました。

 年頃もありますが,男子校なので,そもそも女子を見たり,接する機会が皆無なので,いつの間にか『女性恐怖症』になっていました (^_^;)

 男女共学の学校でも,異性と上手く関わることができないという方はたくさんいらっしゃると思いますが,私はそんなレベルではなく,

 電車通学で,近くに同世代の女子がいるだけで,つり革を持つ手がプルプルと震え出して,心臓がバクバクと鳴り,過呼吸を起こしそうなぐらいの不安と緊張を抱えていました(汗)

高校生時代(15歳~18歳)

高校生のセシルの写真
高校生のセシル

 高校も,同じ男子校に進学しました。

 この頃には,もうすでに “非常に不安と緊張の強い私” が完成しており,「知らない人や同世代の女子と一緒に授業を受けるなんて絶対ムリ」と思って,共学校への進学は考えられませんでした。

 ですが,高校生ともなると,周りの男友達は女子校に彼女がいたり,合コンをしたりして,青春を謳歌していました。

 自分1人だけが取り残されたような気持ちになり,本当に焦りました💦

 勇気を出して,友達と一緒に女子校の文化祭に行った時も,女の子に声1つかけることができませんでした。

 高校2年生以降は,周囲も受験生モードになり,とても遊んではいられない雰囲気でした。

セシル

 今思えば,私は,強い「孤独感」と「寂しさ」を常に抱え続けていて,ずっと “居場所” となる誰かを探しているようでした。

 勉強にも遅れを取っていた私は,ひとまず個別指導の塾に入りました。

 その塾で,ある日,よく席が近くになる女の子に突然メールアドレスを聞かれました。

 私は,緊張で顔が真っ赤になり,ほとんど声も出ませんでしたが,アドレスを交換しました(※当時はまだLINEもSNSもありませんでした)。

 同世代の女の子とメールでやり取りをするようになり,とても新鮮で嬉しかったのですが,

 その子に何度も「会いたい」と言われても,私には会う度胸がないほどの『女性恐怖症』がありました。

 何かと理由をつけて誘いを断る私にしびれをきらした女の子はメールで告白してくれました。

 ですが,結局,ふたりきりで会うことはないまま終わってしまいました。

 勇気を出して告白してくれた女の子に対して,本当に情けなくて,今でも「自分が弱くて,本当に申し訳なかった」と思っています。

ひきこもり時代(18歳~20歳)

 私は,大学受験をすることなく,高校を卒業すると同時に “ひきこもり” になりました。

 メールアドレスを変更して,誰にも教えませんでした。

 ひとりぼっちになって,18歳から20歳までの間,ほとんど部屋から出ることはなく,暗い部屋で過ごし続けました。

 幼い頃から,強い不安感が常にあり,勉強に集中することができず,高校2年生ぐらいの頃から「うつ状態」になっていたのですね。

 この頃の私は,本当に何もなくて,自信のかけらもないコンプレックスの塊でした。

大学生時代(20歳~24歳)

海外旅行中のセシルの写真
大学生のセシル

 ひきこもりのまま20歳を迎えた焦りから,「人生を変えたい!」と強く決意し,大学に進学しました。

 無名大学でしたが,簡単に入学できることと,以前にお世話になったことのあるカウンセラーの方がその大学の先生をしていたことが決め手でした。

 心理系の学部なので,女子も多く,授業を一緒に受けるだけでとても緊張しました。

 授業で,先生に当てられると,緊張のあまり声が出ませんでした。

 ですが,若さゆえにエネルギーだけは溢れていたので,いろいろなことにチャレンジしていきました。

 勉強やサークル活動,ボランティアや接客のアルバイトなど,不器用ながらも,かなり無理をして頑張りました。

 ですが不得意は不得意のままで,惨敗続きでしたね (^_^;)

 それがこの時は分からなかった「ずっと変わらない個性(気質)」というものです。

 多くのことに挑戦し,失敗しながらも,大学生の間に心を許せる彼女ができ,その方と約7年ほど交際したことで,『女性恐怖症』を克服することができました。

 ただ,『不安障害』を克服するのは,まだまだずっと先のことで,相変わらず,人前で発表したりするのは大の苦手でした (^_^;)

まとめ

 いかがでしたでしょうか。

 今回は,「『不安障害』と『女性恐怖症』だった頃(学生時代の体験談)」についてお話しさせていただきました。

 学生時代は,常に強い不安と緊張を抱え続けていて,みんなが簡単にできることが私だけできなくて,自信を喪失し続ける日々でした。

 『不安障害』を克服した今では,「不器用で,情けなくて,失敗だらけでも,ずっと挑戦し続けていた自分は偉いな,よく頑張ったな」と心から思えています。

 この体験談を読んで,共感してくださる方や参考になったという方がいらっしゃれば,嬉しい限りです🍀

セシル

最後まで読んでくださりありがとうございました🍀

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【参考文献】

福西 勇夫 (監修) (2008) . 不安障害がよくわかる本
  主婦と生活社

福西 勇夫 (監修) (2019) . ウルトラ図解 不安障害と
  パニック——正しく理解して対応・克服する
  ためのガイド—— 法研

貝谷 久宣 (監修) (2017) . 社交不安症がよくわかる本
  講談社

木村 昌幹 (2009) . 精神科医が書いたあがり症はなぜ
  治せるようになったのか 現代書林

岡田 尊司 (2019) . 社交不安障害——理解と改善のための
  プログラム—— 幻冬舎

清水 栄司 (2014) . 自分で治す「社交不安症」 法研

山田 和夫 (監修)・山田 和惠 (監修協力) (2014) .
  図解 やさしくわかる社会不安障害 ナツメ社

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