介護

【体格の差は埋められる?】身長差があるときの歩行介助のコツ!

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身長差がある方の介助って大変ですよね??

Kさんのお悩み

介護はやったことがまだないので、正しいやり方は分からないですが、身長差がある方には、歩行の補助がきついと思うんですね。
その際、身体への負担を減らす支え方とかが分かると嬉しいかもです。
よろしくお願いいたします。

ーーーー Kさん ーーーー

 

今回も読者さんからお悩みをいただきました!

アンケートに答えていただいたのはKさんです。

Kさん、ありがとうございます!

 

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身長差がある方の歩行介助のやり方についてのご質問でした。

 

私の職場でも、小柄な女性スタッフが大きな男性の方をリハビリする場面はよく目にします。
やはり体格差、というのは物理的に負担になることは容易に想像できると思います。

 

その中で今回は大事なポイントをお伝えしていきます。

歩行介助を行うにあたりまず考えること

これからいくつか大事なポイントをお伝えしていきます!

この考え方は歩行のみに限らず、介助するといった場面においてどれも必要になる考え方です。

ぜひおさえて欲しいところです!

①大前提は安全に行うこと

歩行を行うにあたり、一番のリスクは

 

『転倒し怪我をさせてしまうこと』

 

になります。

 

怪我をさせてしまっては元も子もありませんからね。。

そして、体格差があるとそのリスクは向上します。

 

大事な考え方としては
まず転倒させないということです。

では、転倒しやすい状況を考えてみましょう。

 

Q.左足は問題なく、右足を怪我して力が入りにくいとすると、
どちら側に立って介助すると良いでしょうか・・・?

問題です!

 

これは歩く時の基本の考え方になります。

少し考えてみて下さいね。

 

・・・

 

・・

 

 

はい!

いかがでしょうか?

 

 

答えは…

 

 

 

右側です!

 

 

右足が怪我をして力が入りにくい状況なので、
右足に体重がかかったときにうまく支えられない、ということが考えられます。

 

  • 膝がガクッと折れてしまう
  • 体重をうまく受けられず横にふらつく
  • 足がつまずく

 

など、大体は怪我をしている側に倒れたりふらついたりしやすいものです。

ですからまずは

 

★怪我をしている側に立つ

を守りましょう

 

②動作の邪魔にならないこと

介助のポイントとして、
リスク回避の次には
その方の動作を邪魔しないことが大切です!

 

転倒を防ごうとして安全ばかり考えてしまう、
つまりは相手をガッチリつかんでしまうと

その方の動きを邪魔することにつながります。

 

極端な話、ガッチリつかまれてしまうと

相手からすれば大きな荷物を持ちながら歩いているようなものです。

 

歩きにくいですよね…。

 

歩く介助のポイントとしては

 

★基本的には相手と一緒に動く

です。

 

立ち位置はどうすればいい?

 

基本的には怪我をした、動かしにくい側に介助者が位置します。

 

そして、歩く際は相手と同じ足を出していきます。

 

どういうことかと言いますと、
相手が右側が怪我をした側だとします。

 

介助者は相手の右側に位置し、
相手が右足から歩き出すと、介助者も右足を出していきます。
左足なら介助者も左足を出します。

 

そして、左右足の出し方のリズムが違うようなケースでも、
介助者はそのリズムに合わせて同じ足を出していきます。

 

つまりは

 

★相手の都合の悪い側に位置し、相手と同じ足を出しながら、リズムをあわせて歩く

ということが大切です!

 

 

突然のふらつきに対応!便利グッズの紹介

 

歩いていると、やはり突然ふらついてバランスを崩すことがあります。

咄嗟にふらついた状況に対応するためには、なにか掴むものがあるとよいです。

 

例えばよくズボンを掴むということがありますが、

ずっと掴みながら歩くというのは介助する側からも、される側からもあまり歩きやすいとは言えません。

 

そこで、腰に介助ベルトを巻いて、いざという時にすぐつかめるようにしておくことも重要です!

テイコブ移乗用介助ベルト


(介助ベルトの一例です:(引用)株式会社トーカイ 商品紹介ページより)

 

 

危ない!

 

というときにズボンをつかもうとして

掴み損ねるということはよくあります。

 

そのときに介助ベルトのように持ち手がついているものがあると、

すぐ引き上げ転倒を防げる可能性が高くなります。

 

そして、この介助ベルトもたくさんの種類がありますが、

個人的には持ち手がなるべくたくさんついているものがよいかなと考えます。

 

これもどれだけ咄嗟に反応できるか!?によりますから、

掴むところが多い方がリスク回避につながりますね。

 

リスク回避の面からも

 

★介助ベルトを腰に巻く

を行いましょう!

 

次回は歩く前に診るべき評価ポイントのお話です。

お楽しみに!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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この記事を書いた人

伊達あさひ
伊達あさひ

理学療法士▶3児の父▶病院勤務15年以上▶脳卒中や骨折、脊髄損傷など延べ1000人以上の担当経験を持つ▶子どもの頃おばあちゃんが病気で倒れたのをきっかけにリハビリの世界を志す▶ご自宅で介護をする方へ向けた情報発信で介護負担を減らし、あなたやご家族の笑顔あふれる生活をサポートします▶趣味は野球、バドミントン、お酒、音楽♪

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理学療法士▶3児の父▶病院勤務15年以上▶脳卒中や骨折、脊髄損傷など延べ1000人以上の担当経験を持つ▶子どもの頃おばあちゃんが病気で倒れたのをきっかけにリハビリの世界を志す▶ご自宅で介護をする方へ向けた情報発信で介護負担を減らし、あなたやご家族の笑顔あふれる生活をサポートします▶趣味は野球、バドミントン、お酒、音楽♪

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