統合失調症と発達障害って同じもの？お医者さんの話を聞いて思ったこと

先日、お医者さんに「統合失調症の人は発達障害なんだよ」と言われて、正直ちょっと驚きました。これまで統合失調症と発達障害は別のものだと思っていたし、なんとなく「違う病気」というイメージがあったからです。

でも、お医者さんがそう言うなら、それなりに医学的な理由があるはず。とはいえ、ネットで調べると「統合失調症と発達障害は別物」という意見もたくさんあるし、どっちが本当なのか気になってしまいました。

そこで、今回は「統合失調症と発達障害って本当に同じものなの？」という疑問を深掘りしてみることにしました。

統合失調症というのは、脳の働きに変化が起こることで、現実とそうでないものの区別がつきにくくなる精神疾患のこと。主な症状としては、以下のようなものがあります。

発症の原因ははっきりしていませんが、遺伝的な要因や環境的な要因が関係していると言われています。

発達障害は、生まれつき脳の発達に偏りがあることで、社会生活に困難を感じる障害のこと。主に以下の3つのタイプがあります。

発達障害は生まれつきの特性として現れるものなので、成長しても基本的には治ることはありません。ただ、支援や工夫次第で生活のしやすさは大きく変わります。

結論から言うと、「統合失調症と発達障害は別のもの」だけど、「似ている部分もあるし、両方を持っている人もいる」というのが医学的な見解のようです。

実は、統合失調症の人の中には、発達障害の特徴を持っている人が少なくないことが分かっています。特に、自閉スペクトラム症（ASD）とは重なる部分が多いと言われています。

たとえば、ASDの人は「相手の気持ちを読むのが苦手」「コミュニケーションが独特」「こだわりが強い」といった特徴がありますが、これが統合失調症の初期症状と似ていることがあります。

また、統合失調症を発症する前から、発達障害の特徴を持っていた人もいるため、「もともと発達障害があって、そこに統合失調症が加わった」というケースもあるみたいです。

では、なぜお医者さんは「統合失調症の人は発達障害だ」と言ったのか？

おそらく、その先生は「統合失調症の患者さんの中には、発達障害の特性を持っている人が多い」という意味で言ったのではないかと思います。

最近の研究では、「発達障害の人は、そうでない人に比べて統合失調症を発症しやすい」というデータも出ているそうです。

たとえば、子どものころにASDやADHDと診断された人の中には、大人になって統合失調症を発症するケースが一定数あると言われています。

このため、一部の医師の間では「統合失調症の人は、もともと発達障害の特性を持っていたのでは？」と考えることもあるのかもしれません。

とはいえ、「統合失調症＝発達障害」というわけではありません。

発達障害は生まれつきの特性ですが、統合失調症は主に10代後半から30代にかけて発症する病気。原因も異なるし、治療法も違います。

発達障害の人が必ず統合失調症になるわけではないし、統合失調症の人が必ず発達障害を持っているわけでもありません。

もし「統合失調症の診断を受けたけど、発達障害の可能性もあるのかな？」と気になったら、一度専門の医師に相談するのが一番確実です。

統合失調症と発達障害は、似ている部分もあるけれど、基本的には別のもの。

でも、発達障害の人が統合失調症を発症するケースがあるため、「統合失調症の人の中には、発達障害の特性を持つ人が多い」というのは事実かもしれません。

お医者さんが「統合失調症の人は発達障害」と言ったのは、そういう背景があるからなのかも。

ただ、「自分は統合失調症だから発達障害なんだ」「発達障害だから将来統合失調症になるかも」と思い込むのは違うので、気になる場合は専門の医師に相談してみるのが大切ですね。

それでは、今日はこのへんで。