ここ暫くの音楽映画三昧。見たいと思っていた「モントルー・ポップ」、
何とか上映期間内に間に合いました。
1969年のウッドストックの2年前、
モンタレー・ポップ・フェスティバルが開催されました。
この時期は、ビートルズの「サージェントペパーズ・ロンリーハーツ・クラブ・バンド」が発売されています。
今までシングルの寄せ集めだったアルバムですが、この「サージェント~」以降、
アルバムの曲目や曲順に大きな意味を持つようになります。
そしてモントルーのフェスですが、60年代終わりに相次いで亡くなる
ジミ・ヘンドリックスやジャニス・ジョプリン、
そしてオーティス・レディングが出演している重要なフェスとなっています。
この映画は、モンタレーのフェスの記録映画として製作されましたが、
日本では劇場公開はされず、今回、レストアされた4K・5.1CH版という
最良の状態での初公開となります。
兎に角、50年以上前の映像とは思えないほど画像が奇麗です。
まずそれに感動。ママス&パパス、キャンド・ヒート、
カントリー・ジョー&フィッシュといった
通は喜ぶようなグループも参加していますが、
やはりジャニス・ジョプリンの熱唱は心を打ちます。
最初見た時に「え?」と思ったのが、エリック・バードン&アニマルズの
「黒くぬれ」ローリングストーンズのカバーですが、
冒頭のバイオリンから圧倒されました。こんなにカッコいいグループだっけ?
そしてジミヘン以外にもギターを破壊していたのがTHE WHO。
最後にはドラムセットも倒されて、収拾がつかない状態に。
でも「マイ・ジェネレーション」はカッコいいです。
そしてモンタレーと言えば、ジミ・ヘンドリックスの演奏。
「ワイルドシング」は、映画「メジャーリーガー」でカバーされ、
今も聴く機会が多い曲ですが、ジミ・ヘンドリックスもカバーしています。
この時の演奏は、ギターを背中にまわして演奏したり、
マイクスタンドにギターを擦り付けたり、そして最後にはギターに火をつけて
更には破壊するというパフォーマンスを見せています。
今やったら、即退場でしょうね。
そして映画の最後を飾ったのは、意外にもラビ・シャンカール。
当時のサイケデリックカルチャー全盛期には、
インドの音楽は神秘的と感じられウケていたのでしょう。
まさか20分近くの演奏が流れるとは思っていませんでした。
今は聴く機会が少ないので、シタールやタブラ(太鼓)
に触れられるいい機会だったと。
因みに、ノラ・ジョーンズは、彼の娘だと初めて知りました。
全体的に編集が雑で
観客や周りの様子の割合が多いのが気になりましたが、
当時のファッションとかも見ることが出来て、
それはそれでよかったのだと思いますね。うん、見れて良かったです。