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他人からのアドバイスは...

先生や他人からのアドバイスは、本人ができるようになった後の、後日にならないと理解できないことが多かったりします。 いくら良いアドバイスを聞いても、自分で実際に練習するという努力を踏まない習得できないからです。 自転車が乗れるようになることに似ていて、自転車の知識や運転理論を言われても、実際に練習してみないと乗れるようにはなりませんよね。 アドバイスなどの知識は、練習してできるようになって初めて「アドバイスで言われたことがわかった!」と答え合わせみたいに理解できるのです。 指導者は、問題点や知識を一方的に教えた後に 「言ったのになんでできないの?」 は生徒にとっては厳しい。。。 なので、良い指導者は、教え方が凄いことよりも、一人一人が練習を楽しく頑張れる雰囲気を作ることが上手い場合が多いです。

マインドフルネスで姿勢を改善

前回、姿勢の正しさのメリットを述べました。 姿勢良いと長時間練習できる さて正しい姿勢は様々な方法がありますが、今回は姿勢を評価・修正する方法です。 『マインドフルネスのボディスキャン』の楽器演奏への応用です。 マインドフルネスのボディスキャンという技術をヒントに姿勢や奏法の修正する方法を紹介します。 ボディスキャンについて、簡単に触れます。 まずは楽器無しの状態で、椅子に楽な姿勢で座って目を瞑ります。 感覚を自分の身体に集中して、まず、足、足首、ふくらはぎ、膝、、と下半身から、お腹、胸、肩、左手、右手、首、顔、頭、とゆっくり、まるで足先から全身をCTスキャンをするように、自分の身体を観察していきます。 痛いところ、力が入り過ぎているところ、かゆいところ、いろいろな感覚を観察して身体を確認していきます。これがボディスキャンです。 このボディスキャンを演奏している時に行うのです。 姿勢が保てているか?無駄なところに余計な力が入っていないか?観察しながら姿勢を直したり、力を抜いていきます。 私は本番中にボディスキャンを行いました。 すると、全く気が付かなかったのですが、本番中、背中や肩にガチガチに力が入っていました。 そこで、次の演奏会から曲間で身体の力を抜くように意識(意識だけでは忘れてしまうので、譜面に書きました。)しました。 すると、最初は演奏会後の疲れ感がなくなり、打ち上げで元気になりました。 さらに脱力に慣れてくると、2時間の演奏会で疲れることがなくなり、最後まで集中力が保つことができ、緊張も和らぎ、 特に音が良く響くようになりました。 プロ演奏家のソロリサイタルなどを見に行くと、1時間以上1人でずっと演奏しているのに、最後まで疲れをみせず集中力を保って演奏されているのを見ると、脱力など身体のコントロールは大切なんだと思わされます。

姿勢良いと長時間練習できる

 姿勢を良くすることのメリットはたくさんあります。 その中で直接音楽に繋がらないかも知れませんが大切なこととして、「長時間練習しても、身体が疲れにくい、身体に負担がかかりにくい」があります。 吹奏楽はどの楽器も重かったり持ちにくかったりで、集中して長時間練習してしまうと身体を壊しかねません。 良い姿勢は最初は余計に疲れてしまいますが、姿勢を保つ最低限の力以外を脱力することをマスターすれば、だいぶ疲れが減らせます。 姿勢を治しても短期的には音が良くならないため、スルーしがちですが、長期的に見て姿勢良く演奏することは、音も良くなる第一歩になります。 まずは良い姿勢をキープして、楽しくたくさん練習して、演奏を楽しむところからスタートしましょう!

音程ばかり注意する弊害

音程が合っていない時に、その音をオルガンなど鳴らして合わせる練習や、チューナーを見て合わせる練習が多いと思います。 しかし、これはデメリットが多く、一音一音での吹き方やアンブシュアを変えてしまい、フレーズ感がない演奏になりがち。 また、音程にビクビクして周りを聞いてから吹くことで、周りと遅れてしまったり、音が周りより小さくなってしまうことも。 音程を合わせることは、実は難しく根が深い問題ですが、合っていないことが分かりやすい(音楽表現や音色よりわかりやすい)ため、取り上げられ、その音だけ合わせる事例が多いのだと思います。 例えると、まるで肩こりに近く、肩が痛いため、とりあえず肩をマッサージしますが、原因は肩甲骨や腰にあったりします。痛いところだけしか見えなくて、根本的には治らないのです。 音程は直すために、地道にフレーズの反復練習や、ソルフェージュ、音階練習をしないと、バンド音がどんどん悪くなっていくことが多いのです。

技術の言語化

アマチュアは週末の練習だけで上達しないといけません。毎日練習できるプロとは方法がそもそも異なります。 週末の練習で上達した感覚も、平日を生きると忘れてしまう、戻らない、できたことが再現できなくなることが多いのが事実です。 そんな方には是非『言語化』をおすすめ。 練習で上達したこと、掴んだ感覚を、なんでも良いので、言語化して文字にして記録して残します。 例えば、アンブシュアで下顎を少し下げたら良い音が出た。低音を聴きながら吹くとハーモニーが掴みやすい。ここの四分音符は短めに吹く。光り輝くイメージを持って吹く。などなど。 できる限り細かく具体的に記録しておきます。 言語化しておくと、スランプやブランクなどがあっても、演奏方法を思い出すヒントになり、リカバリーも早くなります。また、誰かに教える立場になる時にも言葉で説明できるようになります。 感覚を言語化すると、再現性が高くなり、それはあなたの宝物になります。

IAP呼吸法で呼吸法をマスターしましょう

吹奏楽での呼吸法についてオススメする本はこちら。  『スタンフォード式 疲れない体』 こちらで取り上げられている呼吸法の《IAP呼吸法》は、まさに吹奏楽でも有効です。 日本語では《腹圧呼吸》と呼ばれ、息を吸う時に膨らましたお腹を、吐く時にはへこまさないという方法です。 呼吸法のメリットとして ・演奏技術全般が向上。 ・疲れにくくなる。 ・緊張しにくくなる。 などなど。 ・演奏技術全般が向上。 吹奏楽器は息が命。演奏技術全般が息と絡んでおり、音が良くなるだけでなく、指が回ったり、発音が良くなったりと、影響範囲が大きいです。 ・疲れにくくなる。 こちらの本書で語られていますが、姿勢が良くなる効果があり、疲れにくくなります。やはりどんなに良い音がでても、姿勢が悪くて、すぐにばててしまったり、身体に負担がかかり寿命を削ってしまう、、、なんてことは本末転倒です。特に上達には練習時間と練習での集中力が大切で、そこを維持するために良い姿勢は必須です。 ・緊張しにくくなる。 ここで「緊張=本来の実力やパフォーマンスがでなくなる要因」とします。呼吸法を極めると、本番やソロなどあっても緊張せず演奏できます。私は全く緊張とは無縁になりました。呼吸法をマスターすると、演奏だけでなく仕事や学業の重要な発表、人生の修羅場でも緊張を大きく和らげることができます。最初は、緊張を感じたときにIAP呼吸法で深呼吸を入れます。常に意識して日常でこまめな深呼吸ができるようになると緊張や動じる事が少なくなります。私は呼吸法をマスターする前は、仕事において緊張で手が震え腹痛など身体に症状が出ていましたが、今は呼吸でコントロールして完全になくなりました。

事前準備が練習の効率を上げる

趣味で楽器や吹奏楽をやっていて、週1回3時間程度でしか楽器で音を出せない、練習できない方対象です。 前回、譜面などに注意を書くことで、週1回の練習でも積み重なり、上達の近道になるとご紹介しました。今回は譜面に書くことをさらに効率化についてです。 なるべく早い段階で譜面を製本する 大人の吹奏楽あるあるで「譜面を整理しないでバラバラになっている」があります。 譜面のページ順もバラバラで、さらに練習中に譜面台からバラバラに落としてしまう。そんな練習どころではない方もいらっしゃるのでは? どうせ、演奏会直前に製本しなければならないので、パートやカットなど決まったら早く製本しましょう。 私の場合は、紙の譜面と譜面をマスキングテープで繋げて「お品書き」スタイルにします。譜めくりの場所を計算して白紙を挟みながら作成します。最後に厚紙で外側を固定して完成です。 恥ずかしがらずに譜面に♯♭を書く 恥ずかしがらずに譜面に♯♭を書くことをオススメします。♯♭を書くのは恥ずかしいですが、週に1回だと、調性やフレーズを忘れてしまうことも発生することも考えられます。特にたくさんの曲を演奏するコンサートがある場合は書いておくと、ポカミスが防げます。 音楽用語を調べて書いておく 製本作業に加えて、音楽用語などを調べておくことも、ついでにできます。音楽用語を調べると、表現のヒントや、勉強になり、長期的にも上達につながります。 書くものを準備 書くものは私の場合6Bなどの濃い鉛筆にしています。紙に鉛筆を押し付けないで濃い字が書けることや、押し付けることで紙が破れないようにするためです。 最後に これで譜面に書くことための準備が完了したと思います。合奏などで練習して注意事項や気づきを言語化して記録して、練習成果を積み上げていきましょう。