真理を求めるあなたに

聖書を紐解き御言葉の意味を読み解きながら真理を探っていきます

二人の証人の死と復活

2024-05-11 08:17:51 | 黙示録
【[ヨハネの黙示録 11:7〜12]
 二人が証言を終えると、底知れぬ所から上って来る獣が、彼らと戦って勝ち、彼らを殺してしまう。
彼らの死体は大きな都の大通りにさらされる。その都は、霊的な理解ではソドムやエジプトと呼ばれ、そこで彼らの主も十字架にかけられたのである。
もろもろの民族、部族、言語、国民に属する人々が、三日半の間、彼らの死体を眺めていて、その死体を墓に葬ることを許さない。
地に住む者たちは、彼らのことで喜び祝って、互いに贈り物を交わす。この二人の預言者たちが、地に住む者たちを苦しめたからである。
 しかし、三日半の後いのちの息が神から出て二人のうちに入り、彼らは自分たちの足で立った。見ていた者たちは大きな恐怖に襲われた。
二人は、天から大きな声が「ここに上れ」と言うのを聞いた。そして、彼らは雲に包まれて天に上った。彼らの敵たちはそれを見た。】

二人の証人が死ぬのは、「あかし」を終えた時です。このようにすべての事には時があるのですね。使命を全うし終えるまでは、彼らは死ななかったのです。
使命が終わった後、神は敵が彼らを殺すことを許されました。
「底知れぬ所から上ってくる獣」とは、反キリストのことです。
神の敵にとっては、この勝利は、画期的で記念すべきものだでした。そこで二人の証人の死体は都の大通りにさらされます。この都の大通りとは大きな都、つまりエルサレムの中にあります。イエス様が十字架につけられた都です。
何故、エルサレムのことを指して「ソドムやエジプトと呼ばれ」と書かれているかというと、エルサレムが失墜しているからです。ソドムは性的倒錯の罪を持った町であり、エジプトは神の民を迫害した国です。このようにエルサレムの名が失墜していることを言い表しているのです。
「地に住む人々」とは、携挙の後で、地上に残された人々のことで、不信者たちを指しています。
彼らは二人の証人の死を目撃し、歓喜します。パーティーを開き贈り物を交わします。なぜなら、自分たちを苦しめていた二人の預言者がいなくなったからです。もう彼らは神とその証人たちを恐れる必要がなくなったように感じました。反キリストこそ神であるとの認識が生まれてきました。しかし、黙示録に記録された喜びの瞬間はここだけです。神の証人が死んでも彼らが伝えた真理が死ぬことはありません。
全世界に広がる喜びは、恐怖に移転しました。「三日半の後」、二人の証人は、「いのちの息」を吹き込まれ、自分の足で立ち上がりました。それを見ていた人々は、神の力を認識したので、非常な恐怖に襲われました。
さらに天からの声「ここに上れ」という招きがありました。二人のの証人はそれに応答して、雲に乗って、「天に上った」のです。これは神を信じようとしない「地に住む者」へのしるしなのです。