高校1年生　モテキ到来！　　【第５話】女子の気持ちがわかりません！

モテキ

どんなにモテようが

からだはひとつ

心もひとつ

恋は心理ゲームなのか？

ポーカーフェイスに

憧れたけど

ガッツリ顔に

心を書いてしまった

おバカ男子のお話

１９９０年（春）ドラマばかり観ていた俺のオススメ！
三上博史に次ぐ大好き織田裕二のドラマ、そして月9に次ぐ金９！
いや、違う、主役は緒形直人だった。
「ママハハ・ブギ」「ADブギ」とブギ3部作。
夢中で観ていたなぁ～

オシャレなこの主題歌も好きだ！


流れてくるとワクワクがとまらない！

さあ
続きへ

だってそうなるでしょ

俺は、動物が好きだ！


どれくらい好きなのかって？


小学生の時はムツゴロウ王国で働きたいと思っていたほど。


昔は犬も猫も飼っていたことがあるし、ハムスター、セキセインコだって飼っていた、だからお母さんはよくこの上野動物園にも連れていってくれて。


だからって誰でもが、好きなわけではなかったんだなって気づかされる。

ずーっと不機嫌そうに、下を見ては動物たちの文句を言われると、俺だって嫌になっちゃうよ。

動物園では禁句なことをずけずけ言うよね。

＼世界一有名なペンギン／

1時間もいなかった、早歩きで一周回って終わり。


俺は、ふれあい動物広場で動物を触りたかったのに、それに売店で動物のぬいぐるみとかを買ってプレゼントしようと、お金を多めに持ってきてもいたのに。


気を遣いながらの早歩き、ネガティブな言葉の数々、ぐったりといろんなやる気を失ってたどり着いた噴水広場。やっぱり水の音って癒される、噴水からはマイナスイオン発生か。

なんだか話しかけるたびに、ため息がでるんだよな。


気分を変えようと俺はコーラを買った。

＼瓶の販売機も懐かしいな／

正直言って、


途中から考えていたんだ、


レイコとだったら、


楽しかったのかなって。

まだ見ぬものが素敵に良く見える！今ならわかる、そんなことは無意味な妄想だ。


でも途中からレイコだったらきっとこう言うだろうなって、自分の都合のいい返しを想像して、どんどんレイコに会いたくなって。


あしたの通学の事まで考えてたりして、ミホといることさえ上の空だった。


噴水前のベンチでそんなことを考えてしまって…


俺はどんなに顔になっていたのだろうか？


まあどうでもいい。コーラを飲もう。


プシュッっとコーラが喉に突き刺さる！


溜息だかゲップだかわからない息が鼻から流れ出て。


そう、俺にはゲップ技がある、音が出ないように口の中で「まふっ」っと爆発させて、鼻から静かに流しだすテクだ。


その間も沈黙が続く、俺はこの沈黙がそんなに長くは感じなかったけど、実際は長かったと思う。なぜかって、俺はあしたこそはレイコに話しかけようと思っていたから。


ミホのおかげで踏ん切りがついた。






ずっと黙って横に座っていたミホが顔を上げて言う。

ポーカーフェイス

気を抜いていた！

というか

レイコのことを考えていた！

とっさに無表情で言ってしまった！


やはり俺はアドリブがきかない、「友達から」これは、初めてミホとレコードショップシブヤの前で会う時に考えていたセリフだ。


付き合ってくださいと言われて、すぐに「イエス」と言ったらモテナイやつだとおもわれるから、とりあえず一度はステイしようと考えたこと。


でもこのタイミングは違うぞ！


とわかったけど…


イラだっていたこともありそのまま言い切ってしまった。

下を向いて黙り込む。


それに気づいたけど俺も黙る。


自信があったんだと思う、「イエス」とすぐに返事があると思っていたんだろう。


沈黙が続いた・・・が


こんなところで座っていても仕方がないし、下を向いているミホがかわいそうにもなって俺が切り出した。

※子供の時に、ここにはミイラが置いてあって、怖いけど感動をした記憶がある。だって亡くなった人が目の前にいるんだから。強烈な思い出でしょ。

そうそう、ここにくると必ずお母さんは写真を撮るの。俺とお兄ちゃんを並べてね、クジラと機関車の前で。


行くたびに恐竜の小さなブロンズ像を買ってもらったんだよな。当時３５０円くらいだったと記憶している。
ずっとテレビの上に飾ってあった。

もちろんブラウン管のね！

と言えばお馴染みの！

まさに今の俺だ、「考える人」


いや、もう考えない。

俺がまだ３歳くらいの時には、この階段に何人もの絵描きさんがいて似顔絵を描いてくれた。
ホントにベレー帽を被ってひげ面でいかにも絵描きですって感じの。

※しかしこの頃には怪しい外人さんのたまり場のようになっていて、変な度数のテレフォンカードを売りつけられたもんだ。

一回だけ描いてもらったことがある、それも額縁に入れて部屋の上のほうにいつまでも飾ってあった。

でも俺はその絵が嫌い！なんでかって？

どう見てもお兄ちゃんを描いたスケッチのほうが上手だったから。

そう、お母さんは時短のため、別々の絵描きさんに同時に描いてもらったの。

で俺のを描いたほうが雑で下手だった。白黒なのに鼻の頭が真っ黒くて・・・きっと描いてもらったのは冬で、鼻が赤かったのだろう。けどさ・・・

お互いに無言のまま地元駅で別れた。10時に待ち合わせをして帰ってきたのは1時、コーラを飲んだっきりだったからおなかぺっこぺこで、家にあるペヤングソース焼きそばを食べる、最高にうまかったな～！

モヤモヤしたまま1日が終わるけど、あしたの朝、ミホを駅で見かけたら深くお辞儀をして気を取り直そうと思っていた。

しかし

朝の駅に

ミホの姿はない！

誰ですか？

わかっている、俺のそっけない「友達から」の言葉が嫌だったのだろう、電車の時間を変えて俺を見ないようにして終わりなんだろう。


まあいい、あんなに一緒にいてもつまらない人と付き合えるわけがないもん。


そうだ俺にはレイコがいるんだ。

今日こそは帰りの約束をするぞ！


レイコの地元駅にあるロッテリアでお話をするんだと、勝手に決めている俺。


絶対に誘うと決めると、今度は緊張するのはなんでだろう？


緊張すると唇が乾く、リップリップ。


一見いつもの朝と変わらないのにね。


まあ、次の駅から乗り換えもあって、俺が降りるまでに30分はあるから、どっかにチャンスがあるだろう。


と向かいにミホがいない駅で電車を待っていた。

ダッダッダッダッダ！！！

誰かが走ってきた

と言っている間に一緒に電車に乗り込んできた！

プシュー

閉まるドア！

誰ですか？


困るんですけど！


次の駅でレイコが乗ってくるんですけど！


放課後の約束をするんだから！


俺は決めたんだから！

この状況ヤバいって！

女の子と一緒に座っているところを

レイコに見られたらヤバイでしょ！


どうする？

どうなる？

時間がない！！

次の駅に
着いちゃうって～！！

つづく

＼モテキシリーズ第１話はこちらから／

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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