高校1年生 モテキ到来!  【第4話】ここからどうする?

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モテキ

モテキって

そっちにも効力があるの?


俺はこっちだけでいいのに!

それでも

人生に数少ない

輝いている時期

でも悩みも多い

まいっか

楽しんじゃえ!


\前回のお話はこちら/

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目次

どうしたらいいの?長い夜

2人しかいないプレハブ小屋


挟まれている!

俺の脚が挟まれている!

サトちゃんのお股に挟まれている!



ピーーンチ!



もしかして…



いやいや、こんなきれいなもんじゃないよね!


どうしよう、目を開けて「やめろ!」って怒鳴るか、目を閉じたまま黙って最後までジッとしているか。


て、最後ってどこ?


この場合の最後ってなに?


どうする、俺!


チョット寝たふり

だんだん強くなる、挟んでいる脚!


ギュイーンと絞めてはスーッと引いて、またギュイーンと絞めては引いて。


サトちゃんは海か?波のようによせては引いていくこのリズム、心地いいってバカ!

ワニオ

ヤバい!
ダメダメダメ!



薄目でサトちゃんを見てみると、ガッツリ天井を凝視しているではないか!


仰向けに寝ている俺の片足を両足で挟んで、顔は天井に向けて、鼻の穴おっぴろげて?


なに?


なに?


目を開けたワニオ!
天井を見上げた先にあったのは?

南野陽子

特大サイズ

ポスター












南野陽子のポスターを見ながら俺の脚にこすりつけているって!?


ワニオ

い、い、
イテーよ!!

サトちゃん

あっ…
あっ…
あっ…



俺は知っている、この光景を!


小学生の頃に習っていた野球。
学校の校庭で練習している時、みんなでバットを壁に立てかけていた所へ野良犬が乱入してきた、斜めに立てかけたバットを抱え込んで一心不乱に腰をフル犬。
練習そっちのけでみんな見ていると、なにかわからない液体を出して逃げていった。
俺のバットじゃなくてよかった。そのバットはなんかべとべとになっていて…
しかも金属バットではなく、木のバットだった、温もりを感じたのだろう。

社会勉強をさせていただきました。


ワニオ

サトちゃん!
何やっているんだよ!

サトちゃん

あれっ?
起きちゃったか、ごめんごめん!
ナンノちゃんめっちゃ気持ちいいよな~

ワニオ

ちげーよバカ
これは俺の脚だよ!
南野陽子の脚じゃねーよ!

サトちゃん

ちっとマジで、ワニもやってみろよ!
俺の脚を挟んでギュッと力を入れてみん。

ワニオ

マジで?
ってバカ、やんねーよ!!


思春期の男子、バカすぎる。


ここにエロ本があるのにもかかわらず、南野陽子の服を着たポスターで気持ちよくなれるサトちゃん、南野陽子に対する愛の深さを感じた。サトちゃんは真面目だ。


その後、サトちゃんは外のトイレに駆け込み、数分後さっぱりした顔で帰ってくるのであった。


めでたしめでたし。って。


サトちゃんは爆睡したけど、俺は念のために寝ずに朝までエロ本を読んでいた。


あ~怖かった、サトちゃんに押さえつけられたら諦めるしかないから、初体験は男でしたってさ、シャレにならないよ。

そうです

サトちゃんは健全な男子です


溢れ出る性欲がなせる

高校生男子の一幕でした。



ここからどうする

話を戻そう

レイコとは…


高校3年生のレイコ、俺よりも2歳も年上だ。


ハンカチ落下作戦でお話をし、その後、ヤバいやつから救ったりもした。


でも微妙な距離感が続いている、通学の毎日っていうところも理由か、レイコが友達と一緒っていうところか。お互いに意識をしていることはたしかなんだけど。


あんなことがあったにもかかわらず、朝、電車で会ってもアイコンタクトでうなずくだけだ。


かわいくはない友達が休んだ時もそれは変わらずにいた、もしかしたら、話しかければよかったのかもしれないけど、俺には話す内容が見つからなくて、考えてもじもじしている間に降りる駅となる。

降りる時だって目は合っていたのに。


ミホとは…


同級生のミホ。小学校6年生の時は好きだったこともある。


偶然にも駅で見かけて、ラブレターをもらった。


レコードショップシブヤの前で立ち話をするも、なんとなく合わない気がしていて。お金持ちでわがままな感じがひしひしと伝わって、貧乏な俺には付き合うのが難しそうだし。


でも約束をしてしまった、夜に電話すると。電話は緊張するんだよな。


今はひとりに携帯電話一台の時代、間違いなく相手個人につながるのに、今でも緊張するのはその当時の名残だろうか?





めちゃくちゃガニ股のミホの後ろ姿を見送り、自転車で帰る途中で考えていた、レイコとミホどっちが好きか。


いやまてよ!そもそも好きってなんだ?


女子にすごく興味はあるし、お胸だってどれくらい柔らかいのか触ってみたい。



顔を見てかわいいなとも感じる。


近寄るとふわふわした気持ちにもなる、でもこの人じゃないとイケナイとは思わない。


レイコにもミホにも嫌われたくないと、考えている自分はダメな男かもしれない…


途方もない悩みを抱えながら家に向かったことが、しっかりと記憶に刻み込まれている。




そして家のドアを開けると、お母さんが元気よく「お帰り~」という一言に、返事もせずただイラついた。


なぜだろう?お母さんにイラつく、思春期って「なぜ?」ばかりだ!


外では友達にも女子にもニコニコできるのに、外でニコニコした2倍お母さんにはイライラしている。



知らない間にお母さんで、心のバランスでもとっているようだな。



お母さんがいなかったら

俺は

ここにはいないのに…

人間はみんなお母さんから生まれるんだ
お母さんに感謝を伝えよう

間が苦手

夜の8時まで待つ。


俺のマイルール、女子の家に電話をかけるときは決まって8時。


夜の9時過ぎでは寝ているかもしれないし、かといって7時だと夜ご飯を食べているかもしれない、よって8時がベスト。当時の女子にアンケートをとったら何時がいいのかなぁ~と素朴な疑問をもっている。いや今でも自信をもって8時だ!

\あれっ!集合していたのか/


夜の8時に黙って外に出ていく俺、カッコはスエット(パジャマ)。


ミホと初めての電話、家族には聞かれたくないから公衆電話に行くんだ。


そんなときだってお母さんはうるさい


「あんた、こんな夜にどこいくの?」

ワニオ

どこだっていいじゃんか!
散歩だよ!

散歩なんてしたことはない、おじいちゃんじゃないんだから、しかもパジャマで。



家のすぐ目の前にあった公衆電話

10円玉を入れて

トゥルトゥル トゥルトゥル

ワニオ

もしもし
ワニオと申しますが
ミホさんいらっしゃいますか

これがホントに緊張する。微妙に外は寒いし。


電話かけるって言ったんだから、でてよっておもう。


ミホの家はお母さんが電話交換手のようだ。


ミホ

もしもし…
… … …



電話で無口はやめてくれ!


ホントに俺はこの間が嫌いなんだよ、間があくと焦っちゃうって。

ワニオ

あ、あ、あ、
あ~、テレビ何観てるの…

ミホ

観てない…
まんが読んでた…
… … …

なんのまんがか自分で言えよ!

ワニオ

あ、あ、そうなんだ…
… …

なにこれ、こんなに続かない会話ってあるのってくらい間ばかり。


あまり時間をかけると体が冷えるから、さっさと本題を話そう。

ワニオ

えっと、えっと、
日曜日、上野いかない?
上野動物園いかない?

この誘い方はNGだとのちにわかる。


この言い方は行く行かないの選択権を相手に与えてしまうから、断られやすい。


「日曜日に上野動物園に行こう!君と一緒に行きたいから!」


言い切ることが大事だとエロ本に書いてあった。


俺のバイブルだ!


えっ、何か?



ミホ

えっ…
べつにいいけど…

どっから目線だよ、そっちからラブレターくれたんじゃないのかよ!

ワニオ

よかった
じゃあ、10時に駅で待ち合わせしようか?

だから言い切れって!ダメな俺。

ガシャンこん!
受話器を置くところのストロークが気持ちいい。

チャコン!チャコン!
多めに入れた10円玉が戻ってくる。

※公衆電話で使える硬貨は10円玉と100円玉、10円玉は複数枚入れると時間分以外は返金されるが、100円玉は返金されなかった。まあこの時代もテレフォンカードがあったけどね。



もさもさと、股間に手を突っ込み帰る俺にまたもや、


「あら、早かったのね」

ワニオ

早くたっていいじゃんか!

上野動物園


ミホと行った初めてのデート。


楽しかったかって?


結論


つまらなかった。


なぜつまらなかったか?


ミホは動物嫌いだったから…


ミホ

なんか臭い

ミホ

汚い

ミホ

えー
ペンギン黒い
水槽汚ーい

ミホ

ぞう
毛が生えている

ミホ

猿、怖い



動物園デートってこんな感じなの?


想像と違うぞ!


「あー!見てみて~かわい~」「あー!こっちこっちー」きゃぴきゃぴはしゃぐ女子に困る男子、仕方ないなぁ~って目を細めるとかじゃないのか。


動物園にいる間中、俺が動物のフォローっをしなくちゃいけないのか?




動物嫌いならはじめに言ってくれよ!



1時間ももたずに

退園



疲れ切った俺は、コーラを買って噴水広場で座り込んだ。


そこから思わぬ展開になっていくのであった…


噴水前のベンチに2人で座る。

疲れ切った俺は

コーラの栓をあけた



プシュッ!!

つづく





ここまで読んでいただきありがとうございました。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 高校生のうぶなワニオさんに会いたかったです。なんともかわいらしい。こそこそ電話する当たり思い出しますね。今では考えられないですよね、公衆電話とか。でもその時代の時の方がドキドキ感が味わえてたかもです。
    サトちゃんには参りました。高校生の男子は大変なんですね。抑えられない(笑)冷静なワニオさん、さすがです
    次回も楽しみにしてますね。

    • めめ様コメントありがとうございます。
      うぶうぶなワニオです。今でもうぶです、いや、今でもうぶだとやばいやつですよね(笑)
      この時の公衆電話は硬貨を使っていましたが、その後はバイト代でテレカを買いました。上野で怪しい人から買ったやつ。時効です。

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