司法書士の山口です。

「家族に内緒で任意整理したいですが大丈夫ですか?」

よくご質問がある点です。

 

結論として任意整理は秘密にしやすいと言えます。

 

ただ、100%秘密にできるとは保証できません。
その理由は、それぞれの家族の付き合い方や、カードの利用状況(家族カードの発行・自分名義のカードを使わせている)などが、関係してくるからです。

 

まず、任意整理が秘密にしやすい理由から。

 

理由①:裁判所に申立てない

任意整理は裁判所に申立てはしません。

役所や法務局など国の機関への届出もありません。

個人再生や自己破産、特定調停とはこの辺が違います。

 

裁判所に申立てるものは、官報で公告がされたり、事件記録が残ってしまいます。

官報情報は、今やネットでも見られる時代。

この情報を元に、破産者マップ事件で個人情報が暴露されたこともあります。

 

 

こうした一切の懸念を取り除きたい場合には、裁判所に申立てをしない任意整理が有効なわけです。

 

 

理由②:代理人がいると連絡がこなくなる

任意整理は、司法書士や弁護士に依頼して行われます。

こうした代理人から、家族や勤務先に連絡をすることはありません。
 

むしろ代理人がいると、自宅にも職場にもカード会社は連絡できなくなります。

代理人がいると、当事者同士で連絡を取るのは禁止されるからです。

 

間に立つ人がいるのに当事者同士で連絡がとれてしまうと、間にいる人が把握できないし、いる意味がない。

だから、代理人がいるときは、「当事者同士の連絡は禁止」となるわけです。

 

・あなた→代理人→カード会社へ連絡

・カード会社→代理人→あなたへ連絡
というような連絡形態になるわけです。

 

そして、今支払いが遅れていて、電話で督促がある場合。

「任意整理をするとこういう連絡や督促が止まる」ということを聞いたことがあるかもしれませんが、その理由もこれ。

 

代理人がついて当事者同士の連絡ができなくなる。

だから、カード会社の督促も止まるわけです。

 

 

理由③:個人情報はカード会社と代理人しか知らない
カード会社は、元々あなたの個人情報を知っています。

そして、新しくあなたの個人情報を取得するのは、代理人となる司法書士・弁護士事務所だけ。

 

ここから情報が洩れない限りは、あなたが任意整理をしたことは知られるわけがないということ。

そして、司法書士や弁護士には、依頼人の守秘義務があります。

そのため、外部にその情報を漏らすとことは、絶対にないのです。

 

先ほどの理由①と重なりますが、個人情報の提供先が少ないから、任意整理は秘密にしやすいということです。

 

 

(家族にばれないコツ)

仮に家族に任意整理がバレるとしたら、依頼した事務所との連絡方法だったり郵送物の問題です。

つまり、ここを気をつければ、バレようがないということ。

 

・メール又はLINEでやり取りをする
・電話はかけてもらわないようにする(必要な時に自分が連絡)
・郵送物はなしにしてもらう(PDF添付か取りに行く)
・任意整理の返済が始まっても代理人を続けてもらう


依頼する事務所側が、どのくらい要望に対応できるかが一番のポイントですね。
 

120%石橋を叩くのであれば、うちの場合はこんな感じで行っています。
・連絡はメール100%(捨てアドを使う。Gメールなどのフリーメール)
・和解書はメールのPDF添付でお渡し(紙媒体は保管・処分に困るのでこちらで保管)
・任意整理の手続きが終わった後も代理人を継続(永久にカード会社から連絡はこない)
・本人以外の問合せには家族でも応じない(個人情報なんで当たり前ですけど)

 


(任意整理が家族に与える影響)

あなたがブラックになっても、家族はブラックリストになりません。

任意整理の影響は、家族には及ばないということ。

 

「子供の将来に影響ありませんか?」
「私はいいけど主人のカードに影響ありませんか?」
「両親に迷惑かかりませんか?」
という質問はよく頂くところですが、大丈夫です(^.^)

そこまで広範囲に影響が出たら、だれも任意整理できません。

カード会社もカードを利用できる人がいなくなるので倒産します…。

あと、保証人付きの借金や車のローン、住宅ローンこういったものへの影響は?

この点が気になると思いますが、これも大丈夫。
 

任意整理なら、影響を出したくないローンは、手続きしなければいいんです。

実際の現場では、そういう風にやっています。

だから、こうしたものは任意整理から外すのが一般的。問題ありません。

 

 

(家族カードは影響がある?)
家族への影響が考えられるのは、「家族カード」の場合です。

家族カードの親カードを持っていると、その子カードが使えなくなります。

①親カードに任意整理すると、子カードは自動的に使えない。
②親カードに任意整理しなかったとしても、他のカードを任意整理するとブラックになる。

ブラックの影響で親カードも子カードも使えなくなる。
こんなイメージ。

 

難しいこと抜きにしても「任意整理すると家族カードは使えなくなる」こう覚えておいてください。

 

自分のカードを、奥さんに使わせている方も注意です。

そのカードだけ任意整理から外しても、②のブラックの影響で結局そのカードも使えないんです。

 

ここは鬼門の方もいるかもしれません…

「なんでカード使えなくなっちゃったの??」と家族に言われる人はいるでしょう。
 

この場合は、私が言うのもどうかとも思うんですが、言い訳を作るしかない…。

「支払い遅れてたらカード止められた」

「カードなくして、止めるようにお願いしちゃった。」

 

この言い訳じゃきつい人もいると思うんですが、あとは押し切るしかありません。

 

ここで気を入れ直して、任意整理しないでも払っていけるようにできるならそれでいいと思うんです。

ただ、もう払えない状態なら任意整理するしかないのです。

先送りすればするほど、借金は増えていく。

そして「任意整理できない…破産」となるほうが、よほど家族にばれやすくなります。

 

そう考えると、やむを得ず任意整理でいくしかないんです。

救いは、カードが使えなくなっても、本人にも審査結果を伝えないところ。

 

本人に伝えないのだから、家族が連絡したところで100%教えてくれない。

 

だから、「なんで使えなくなったのか?」の真相は分かりません。

ただ、信用情報(CIC・JICC)を取り寄せると分かっちゃいます。

 

「信用情報取り寄せて」って配偶者さんに言われると、万事休す。

ここまでいったら隠せないと思ったほうがいいでしょう((+_+))

 

 

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