司法書士の山口です。
分かりやすい過払い金の目安って、なかなかお伝えするのが難しいのです"(-""-)"
20年以上払っていれば100万円以上の過払い金になるケースは、確かに多い。
200万や300万なんて人も普通にいます。
反対に、30万円や50万円ぐらいのケースもある。
それはなぜか?
「払わなくていい利息をどのくらい払ったか?」
これによって過払い金の金額が決まるからです。
その条件は以下の3つで左右されます。
・利用年数
・限度額
・返済の仕方
①利用額(限度額)
利用額が大きいほうが、過払い金は多くなります。
単純計算でも、100万を20%で借りたら年20万円の利息。
200万円なら20%で年40万円の利息。
過払い金発生のイメージは「利息を多く払う→払いすぎの利息も多い→過払い金も多い」です。
利用額50万より100万、利用額100万より200万のほうが過払い金は多く発生します。
利用額多いほうが、利息を多く払うことになるからです。
過払い金は、キャッシングの利用しか発生しません(ショッピングは✕)。
だから、キャッシング枠が大きいことがポイントです。
②利用している年数
10年より20年、20年より30年長く支払った方が過払い金は多くなる可能性があります。
それは、そのほうが多く利息を支払っているケースが多いからです。
例えば、同じ限度額50万のAさんとBさんの場合
Aさんは20年、Bさんは10年の支払い。
長期間払ってるAさんのほうが過払い金は多いイメージです。
もう少し細かく説明するなら、ただ長いだけではなくて違法な利息を長く払っていたか?がポイント。
Aさん(1998年~2018年)
Bさん(2002年~2022年)
この場合なら、同じ年数でも、Aさんのほうが、違法金利を長く払っています。
より古い時期のほうが、高利ですから。
だから、Aさんの方が過払い金は多くなるでしょう…という結論。
ちなみに、この金利変更の時期は、消費者金融の場合はバラバラ…。
2007年に正常になった人もいれば、2018年とかまで違法だった人もいるぐらい。
この金利がいつ正常になったか?も大きな要素です。
そして、これは2007年より前から借りてた人の話。
少し分かりづらいでしょうが、2008年以降に大手から新規で借りた場合、ほぼ正常金利です。
これも例でいきましょうか。
Cさん(2002年~2015年)
Dさん(2008年~2022年)
Cさんは2007年より前から借りてるから、過払い金対象者。
Dさんは、2007年以降の新規だから、過払い金の対象外…というわけです。
③返済の仕方
返済の仕方も重要です。大きく分けて2つのパターンに分かれます。
・借りたお金をドバっと返す。
↓10万借りて10万円返すイメージ↓
・大きく借りて小さく返す。
↓1万円台の金額をコツコツ返済↓
この場合、後者の方が過払い金は多く発生します。
利息を長く払っているのは、後者の方ですからね。
「払っても払っても元金が減らなかった」
このパターンが1番過払い金が出るんです。
皮肉な話ですけどね…。
あとは、途中で完済していると、マイナスに働く場合があります。
「取引の分断」が認められると、過払い金が大幅に減ります。
こうした返済の仕方も、意外とポイントです。
過払い金のHP
(画像をクリックするとHPへ移動します)
当事務所の過払い金専用のホームページです。
・過払い金のあり?なし?を判定する無料診断
・過払い金の無料調査(取引履歴取り寄せ)
は、こちらからどうぞ。
(にほんブログ村ランキング)
(人気ブログランキング)
記事が参考になったらバナーのクリックをお願いします(^.^)