カイラニ ネパールやインドで時々見るヨーロッパ人のような人々

ヨーロッパ人のようなコーカソイドのネパール人
インド人はやはりインド人の顔をしている。ヨーロッパ人には見えない。
ネパールに約半数いるインド系もやはりインド系の顔をしている。ヨーロッパ人には見えない。
ところが、ネパールやインドの山奥の村に行くと、時々ヨーロッパ人のような顔立ちの人がいたりする。
顔立ちだけでなく、他の人に比べて明らかに日焼け度が薄い。村で野良仕事ばかりしているため日焼けはしているものの少し白いのだ。
そういった人を見ると、

「ハァー・・・これはまたどういったことなのだろうか・・・。」
「インドの北部の山の中でも時々いたな」
「ふむむ、となると、このインド大陸北部の山脈沿いで見るということは、大昔に山づたいに入ってきたかな?」とかね

そのあまりにも美しい顔立ちや、全然自分たちとは違う時代に生きているかのような民族衣装を今も着ているその姿を見ていると歴史を勝手に想像したくなる。
彼らをヨーロッパ人のようだと感じているのは何も日本人の私だけではないようで、村人もそういった人々をカイラニと呼ぶ。
カイラニは見た目のことであってジャーティではない。
その子孫も少なくとも半分はカイラニの親の血を引くので、一般的な見た目とは何か違う見た目になる。
それはまた凄まじい異国情緒をかもす。
土埃の立つ山道をネパール語でガヤガヤ話ながら家路を歩く村人たちのなかでカイラニは一際目立つ。