寒さの厳しい2月は、防寒対策が欠かせません。
目次
着物の防寒対策
着物では、ふんわりした生地の着物で暖かくすることができます。
上に、暖かみのある羽織やコートを重ねても良いですね。
下着としては、足がスースーしないようにロングスパッツを履いたり、
足袋カバーで足元を暖かくしたりします。
また、腕が冷えやすいため、袖口から見えない程度の長袖のシャツを着たりします。
着物は、洋服と違って着ぶくれしにくいため、重ね着しようと思えばいくらでもできると思います。
とは言え、私の場合、お稽古や和のイベントの際は、見た目と違ってかなりの運動量になるため、
すぐに汗をかいてしまいます。。
汗をかいた後、そのまま外に出ると風邪をひきそうなので、重ね着は最小限にして、
脱ぎ着できるもので調節できるようにしています。
暖房が効いているところでは、十分温かいですしね。
外を歩くときには、長めのコート、ファーのショールやロンググローブが重宝します。
着物にカイロの注意点
冷え性の方は、着物の下にカイロを貼ることがあると思いますが・・・
注意点が一つ。
それば、飛行機に乗るとき、カイロが金属探知機に反応してしまう、と言うことです。
きちんと説明できれば問題無いと思いますが、
貼っていたのを忘れていると、セキュリティチェックに時間がかかってしまいます。
特に海外だと、帯を外すよう言われたり、着物のあちこちに金属探知機を入れられてしまう(泣)
といった経験をされた方もいらっしゃいます。
カイロの認知度もそれほど高くないと思いますので、貼る場所やタイミングは注意しましょう。
2月の装い例
ご参考までに、季節を感じられる装いの例です。
【着物】
・仕立て:袷
・素材 :縮緬・紋意匠縮緬・綸子・紬
【帯】 縮緬・錦織・唐織・綴織・紬・綸子
【半襟】 塩瀬羽二重・縮緬・ふくれ織り
【長襦袢】
・仕立て:袖無双
・素材: 綸子・縮緬・羽二重
【帯揚げ】飛び絞り・縮緬・綸子
【帯締め】唐組・高麗組
【羽織】 縮緬・紋綸子・紬
【コート】繻子・縮緬・綸子・ウール・ベルベット・カシミヤ・毛皮
【履物】 コルク台に縮緬鼻緒・畳表台にビロード鼻緒・革製台に太目の鼻緒
【季節の色】若葉色・卵色・黄色・薄紅・若紫・藍色
【季節の柄】梅・水仙・椿・欄・笹・霰(あられ)文様・雪持ち文様(上旬まで)・チューリップ(下旬から)
※参考
・世界文化社「家庭画報特選 決定版 きものに強くなる」
・徳間書店「歴史・文化・伝統がわかる 時代考証家のきもの指南」
・その他、きもの講師認定取得にあたり得た資料(非公開)