【爆誕】
Tracers S&P500
トップ10インデックス
今、2024年5月16日 運用開始、日興アセットマネジメントの Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)に注目が集まっています!
そこで、今回は「S&P500」と「NASDAQ100」と比較し、投資妙味はあるのか?について検証します!
この記事では「長期・分散・低コスト」にポイントをおき、考えていきます!
① 長期投資 ➡ 〇
② 分散投資 ➡ ✖
③ 低コスト ➡ 〇
万人向けのコア投資に
なりにくいが
サテライト投資として
投資妙味は高い
※ 個人的な見解です
① 長期投資について
このファンドは、下に添付した資料の通り、時価増額加重平均型で、時価総額に合わせ、銘柄を入れ替えます。
つまり、常時、時価総額の高い銘柄に組み換えられるため、長期投資を行った際、その時のいい銘柄が、常に組み入れられ続けます。
この点から、長期投資への安心感が高まると考えられるため
長期投資 ➡ 〇 です。
Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)|日興アセットマネジメント (nikkoam.com)より
② 分散投資について
このファンドは、下に添付した資料の通り、その時々の優良銘柄が、組み入れられます。
Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)|日興アセットマネジメント (nikkoam.com)より
ただ、優良銘柄とは言え、基本、約10銘柄への集中投資。
銘柄の分散効果は、最低でも30銘柄くらいが必要です。
時価総額加重平均という意味では、分散の考え方としては、いいと思われますが、銘柄数の点から、集中投資と言えます。
また、セクター分散についても「情報技術」「一般消費財」「コミュニケーション(通信)」の、3セクターへの比重が高くなり、現状、この3セクターで、ほぼ固められています。
分散については ✖ です。
とは言え、銘柄を集中させ、リターンの最大化を狙うことが、このファンドの、大きな利点と言えるでしょう。
投資妙味ありのタイプ
➡優良な銘柄への集中投資を手段とし
リターンの最大化を目指す場合
投資妙味なしのタイプ
➡十分な数の銘柄への分散投資を手段に
リスクを下げた投資を目指す場合
ただし、コアで「S&P500」や「全世界株」に投資した上で、サテライトでの投資は、十分、検討に値します。
参考ですが、下の添付資料は「S&P500」との、組み入れセクター比較です。
Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)|日興アセットマネジメント (nikkoam.com)より
③ コストについて
このファンドと比較されやすい、主な投資信託との比較です。
隠れコストについては、まだ、運用実績がないため、考慮できませんでした。
下の比較の表から「S&P500トップ10」は、十分すぎるほどの低コストです。
コストについては 〇 です。
Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)
➡ 0.10725%
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
➡ 0.09372%
ニッセイNASDAQ100インデックスファンド
➡ 0.2035%
iFreeNEXT FANG+インデックス
➡ 0.7755%
米国大型テクノロジー株式ファンド
(愛称:マグニフィセント・セブン)
➡ 0.594%
一歩先ゆく US テック・トップ20インデックス
➡ 0.495%
④ その他について
リターン比較
ナスダック100以上の
リターンが期待できる
「S&P500トップ10」「S&P500」「ナスダック100」の過去のリターンについて検証します。
私の力不足で、3つの直接比較チャートが、作成できなかったので
「ナスダック100」対「S&P500」
「S&P500トップ10」対「S&P500」
の分配金込み、トータルリターンです。
下のチャートから「ナスダック100」と「S&P500トップ10」は、それぞれ「S&P500」を上回る実績でした。
また「ナスダック100」と「S&P500トップ10」の動きは、よく似ていることも分かります。
その上で「S&P500トップ10」は「ナスダック100」のリターンを上回っています。
未来のことは分かりませんが「S&500トップ10」は「ナスダック100」以上のリターンが期待できそうです。
【直近約10年】
・青 ➡ QQQ(ナスダック100 ETF)
・赤 ➡ VOO(S&P500 ETF)
を使い筆者編集(2024.5.10)
上の青線 ➡ ナスダック100
下の赤線 ➡ S&P500
Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)|日興アセットマネジメント (nikkoam.com)より
上の赤線 ➡ S&P500トップ10
下のグレーの線 ➡ S&P500
リスク(値動きの幅)について
ナスダック100同等の
リスクを覚悟する
下の表から、値動きの幅も、「ナスダック100」と「S&P500トップ10」の動きは、よく似ていることが分かります。
「S&P500トップ10」に投資するなら「ナスダック100」と同等か、それ以上の、値動きの幅を覚悟する必要があるでしょう。
【直近約10年】
・青 ➡ QQQ(ナスダック100 ETF)
・赤 ➡ VOO(S&P500 ETF)
を使い筆者編集(2024.5.10)
左の青線 ➡ ナスダック100
右の赤線 ➡ S&P500
Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)|日興アセットマネジメント (nikkoam.com)より
左の赤線 ➡ S&P500トップ10
右のグレーの線 ➡ S&P500
組み入れ銘柄比較
かなりの銘柄が 重複した上で
集中投資
下の表から、かなりの銘柄が重複。
組み入れ銘柄数が少なくなるほど、1銘柄へのウエイトが高くなる。
「S&P500」より「ナスダック100」の方が集中投資で、
「ナスダック100」より「S&P500トップ10」の方が集中投資です。
「S&500」と「ナスダック100」
「S&P500トップ10」
Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)|日興アセットマネジメント (nikkoam.com)より
最後に
・最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
・今後、私自身「S&P500トップ10」を少額ですが、積立投資をし、どのように推移していくのか、このブログで更新していく予定です。
・個人的には「S&P500トップ10」を、コアの投資にするのは、リスクが高いと思われます。
「コアサテライト戦略」の、サテライト枠としての投資がいいと、私は考えます。
・質問、感想、ご意見、ご要望、そして、批評(酷評歓迎です)などあれば、はてなブログやTwitterで、コメントお願いします。
・この記事が、投資のヒントになれば嬉しいです。
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