昔から「人形には魂が宿る」と言われます。
雛人形の話題を中心に、スピリチュアルな観点から、人形の扱い方をご紹介します。
内容
- 人形のスピリチュアル解説
- 人形を手放したほうがいい理由
- 雛人形の由来と言い伝え
- 雛人形の片づける時期と方法
- 購入時期と飾るタイミング
雛人形などの人形とスピリチュアル
お雛様の不思議な夢
雛人形は人形の中でも別格の存在です。
私は、昔、こんな話を聞かせてもらった事があります。
老舗の人形店の方が言っていました。「私ねえ、ひな壇の上から、お内裏様とお雛様がサーっと降りていらっしゃる夢を見たことがあるんですよ。ああ、喜んでいただいているんだって思いました。ですからね、私、この仕事に誇りを持っているんです」人形には、何かが宿るのかもしれませんね。 pic.twitter.com/hp1v44zGTI
— 山辺千賀子/やまべちかこ (@white7pearl) March 2, 2025
この話を聞いたとき、なんだか胸の奥が温かくなりました。
雛人形って、贈る人や飾る人の気持ちだけではなく、伝統を守ってきた人、人形を作っている人、お店で扱う人など、多くの人の思いがぎゅっと詰まっているんですね。
雛人形は、子どもの成長を願う特別なもの。
長い時間をかけて多くの人に手をかけてもらえるからこそ、別格の存在感を放つのかもしれません。
人形作家が語る「生きている気配」
また、ある時、創作人形の作家さんにお話を伺ったことがあるのですが、「まるで生きているかのように、人形から気配を感じることは珍しくない」とおっしゃっていました。
毎日、丹精込めて丁寧に創り上げ、細やかな細工を施したりしているうちに、愛着が湧くのでしょうか。
ただ、スピリチュアルな視点から言えば、人形は、単なる「物」を越えて、何かが宿ることがあるのです。
人形のスピリチュアルな注意点
精霊、妖精などと呼ばれる存在や、浮遊霊、不成仏霊など、見えない存在は確かにいます。
それらの存在が、形あるものに宿ろうとして、人形などは選ばれやすいのです。
もちろん、こうした霊体が宿ることは滅多にありませんので、むやみに恐れることはありません。
むしろ、恐れる気持ちに寄って来るものがいると考えて、明るく温かな気持ちで人形を扱うことが大切です。
ただ、それとは別に、清々しい空気とよどんだ空気があるように、人形には、悪いエネルギーが溜まりやすくなることがあるのです。
ですから、人形を集めるのが好きな場合、ちょっと注意も必要なのでご紹介したいと思います。
最近であれば、たくさんのフィギュアやぬいぐるみを並べて楽しむ人も少なくないでしょうが、その場合にも当てはまります。
実は、部屋の中にたくさん人形がある場合、エネルギーを奪い合ったり、入り混じったりと、空間が乱れることがあります。
そのため、不要なものは思い切って手放すと、運気はぐっとよくなります。

フィギュアやぬいぐるみも
人形(フィギュアやぬいぐるみも)が好きな人にとって、手放すのはなかなか難しいかもしれません。
そんなときは、できるだけ、お気に入りのものを厳選して飾り、あとは人目に触れないようにしまっておくことがおすすめです。
一つの目安としては、ほこりを被ったままになるようなら、その人形はしまったほうがよいと考えてみて下さい。
ほこりを被っているというのは、ただそこに置いてあるだけの「物」に過ぎないということでしょう。
既に、愛情をもって手に取ることもすっかり少なくなっているのではないでしょうか。
そうなると、悪いものが宿ったり溜まったりしやすいのです。
出しっぱなし飾りっぱなしにしないで、「キチンとしまう」という区切りをつけておくことで、こうした障りを防ぐことができます。
その点からも、お雛様や武者人形は、飾る時期を限って大切にしまっておくので、とても理にかなっていると言えますね。
また、雛人形や武者人形は、子どもを大切に思う気持ちをこめて扱うので、よい気を帯びやすいのです。
手放すことも視野に入れて
もし、お家の中に人形の数がそもそも多すぎたり、また、ほこりを被ったままになっているようなら、片づけることをおすすめします。
飾るなら、できるだけ数を減らして(できれば1,2体)にしたほうがよいでしょう。
人形は、人の形をしてないくても、つまり動物や架空のいきものでも同じです。
実は、人と人形は、大切なエネルギーを、分け合う関係になることがあるのです。
ぬいぐるみや人形は、これまで優しく寄り添ってくれていた大切な存在かもしれません。
だからこそ、自分で自分の人生にしっかり取り組んでいこうと思うときには、これまで寄り添ってくれた人形の役目は終わったと考えてよいのです。
そして、心からの感謝をこめて手放すことをおすすめします。
神社などで供養してもらうのもよいでしょうし、塩を振って清め、白い紙で包んで処分すれば、気持ちの整理にもつながるでしょう。
どうしても大切なものは、きちんと飾るか、きちんと仕舞うか、どちらかにして、いずれにしても多くは持たないように心がけることが大切です。
特に、持ち主の不運な時を共に過ごした人形や、愚痴の聞き役になっていたような人形は、持ち主のネガティブなものを引き受けてくれる役割を、精一杯果たしてくれたはずです。
心からの感謝とねぎらいをこめて、できれば手放したほうがよいでしょう。
雛人形の由来と伝えられる言い伝え
雛人形の歴史と起源
雛人形の起源は古く、平安時代にまでさかのぼるとされています。
もともとは「流し雛」と呼ばれる風習があり、紙や草で作られた簡単な人形を川に流し、災厄を払う目的で行われていました。
これが後に貴族の間で発展し、ひな祭りの雛人形として定着していったのです。
江戸時代に入ると、ひな祭りが庶民にも広まり、雛人形の文化がより洗練されました。
当時の雛人形は豪華なものが多く、家族の願いを込めて大切に受け継がれることもありました。
雛人形にまつわる言い伝え
昔から、雛人形にはさまざまな言い伝えがあります。
その中でも特によく知られているのが、「雛人形を片付けるのが遅いと婚期が遅れる」というものです。
この言い伝えは、単なる迷信ではなく、子どもに「物を片付ける習慣をつけさせる」というしつけの一環だったとも考えられています。
また、雛人形は「厄を引き受ける存在」としての意味合いも強いのです。
そのため、飾ったままにしておくと、厄をため込んでしまうとも言われているんですね。
こうしたことから、ひな祭りが終わったらできるだけ早めに片付けるのが良いでしょう。
雛人形の扱い方と気持ちよく過ごすために
雛人形の片付ける時期と正しい方法
雛人形は3月3日のひな祭りが終わったら、できるだけ早めに片付けるのが理想です。
ただし、すぐに片付けるのではなく、天気の良い日を選び、しっかり乾燥させてから収納するのがポイントです。
片付けの手順
- ほこりを払う – 柔らかい筆や布を使って、優しくほこりを落としましょう。
- 湿気を避ける – 収納する前に、数時間陰干しして湿気を取ると良いです。
- 防虫対策をする – 防虫剤を一緒に入れて、カビや虫害を防ぎましょう。
- 箱に収める – 人形の顔を傷つけないように丁寧に包み、元の箱に収めます。
このように、適切な方法で収納すれば、雛人形を長く美しく保つことができますね。
雛人形の飾り方と注意点
雛人形を飾るときは、家の中でも明るく、清潔な場所に置くのが良いでしょう。
また、できるだけ風通しの良い場所に飾ることも大切です。
一方で、雛人形を飾る場所として避けた方がよいとされるのが、湿気の多い場所や暗い場所です。
これは単に人形を傷めないためだけではなく、スピリチュアルな観点からも、悪い気がこもりやすいと考えられているからです。
もちろん、その他の人形にも当てはまることです。
陰気な場所で、よいエネルギーに整えておくことは、やはり難しいのです。
購入時期と飾るタイミング
雛人形を購入するのに最適な時期は、1月上旬から2月中旬です。
この時期は新作が多く店頭に並び、選択肢が豊富になるからです。
人気のデザインは早々に売り切れることもあるため、11月から12月の早めの予約購入を検討するのも良いでしょう。
オンラインショップでは一年中購入が可能ですが、実物を見て選びたい場合は、年明けから2月中旬にかけての購入が安心です。
【結びに】雛人形など、人形のスピリチュアル解説
人形って、ただの飾りじゃなくて、人の気持ちや願いが込められたものなんですね。
丁寧に大切に飾り、またきちんとしまっておくことで、家の中に流れる空気まで清らかに柔らかくなることでしょう。
一方、ほこりを被ったりしている場合は、その人形の役目は終わったと考えて、感謝を込めて手放すことも大切です。
みなさんのお家のお人形、どうぞ見直してみて下さいね。
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