ブドウ糖と果糖、どちらが危険 | 森の里草

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ブドウ糖は、「血糖値の急上昇」「インスリンの大量分泌」を招き、血管とすい臓を痛めつけますので果物から採る果糖の方が安全だと思っているかもしれません。

 

果糖の脂肪化はインスリンを必要としません。ブドウ糖の場合はインスリンの出方次第で脂肪化の進み具合に影響が出るのですが、果糖の場合はインスリンの手間をかけることなくスピーディーに脂肪生成が進むことになります。つまり太りやすくなると思っている方もおられると思います。

 

確かに、果糖は、ブドウ糖よりも肝臓内の脂肪蓄積を進行させやすく、脂肪化する量も多ければ、脂肪化するスピードも速いのです。肝臓に入ってきた果糖は、まず肝細胞の燃焼器官であるミトコンドリアで処理されることになります。ミトコンドリアは細胞内のエネルギー生成器官。通常、果糖はミトコンドリアにおいて肝細胞のエネルギー源として利用されるのですが、その処理能力には限界があります。

 

普段から過剰に果糖を摂っていると、“超高速で大量の”脂肪がつくられていき、結果、そう時間をかけることなく、肝細胞が脂肪でパンパンにふくらんでしまうような状況になるわけです。果糖の過剰摂取は、肝細胞を破壊することにもつながっていきます。それというのも、果糖が過剰に入ってくると、果糖の処理を一手に引き受けているミトコンドリアの機能に障害が発生してしまう可能性はあります。

 

フルーツから採る果糖の量では 血糖値の上昇度は低いし、肝臓内の脂肪蓄積をそれほど心配する必要はありません。

しかしながら、果糖ブドウ糖液糖は要注意です!

果糖ブドウ糖液糖とは、トウモロコシから果糖成分を抽出して酵素や酸を加えて人工的に精製した液体で、果糖の割合がブドウ糖より多いもの(果糖割合50%以上90%未満)です。

果糖ブドウ糖液糖は、甘味やおいしさを引き出すため、幅広い食品に大量に使用されています。とくに甘い飲み物の場合、ほとんどすべてと言ってもいいくらいの商品に果糖ブドウ糖液糖が使用されています。
 また、非常に多くの加工食品にも果糖ブドウ糖液糖が使用されています。カップ麺、スナック菓子、菓子パン、ケーキ、クッキー、ドーナツ、プリン、ゼリー、甘いヨーグルト、アイスクリーム、ソース、ケチャップ、ドレッシング、麺つゆ、だし、即席スープ、焼鳥や焼肉のたれなど多くの食品に含まれています。

 

果糖は、ブドウ糖よりも肝臓に量的な負担をかけるし、脂肪肝を進ませるのも速いし、何よりダイレクトにミトコンドリアを攻撃して肝細胞を弱らせてしまいますので、摂りすぎに注意しましょう!

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