紅麹の風評被害を広げたのは誰だ? | 森の里草

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紅麹の風評被害がひろがっており、自主回収などが行われているようです。

食品用の紅麹はなにも悪くないのに。

その紅麹を悪者にしているのは、テレビなどのマスコミです。ひどい扱い方ですよね。

 

紅麹を使って健康被害が出ているのは、小林製薬の「紅麹コレステヘルプ(コレステヘルプ)」というサプリだけです。 しかも一部のロットに集中しているようです。

 

紅麹サプリの機能成分は『米紅麹ポリケチド』(モナコリンKなど)です。小林製薬のHPでは、モナコリンKは米国で承認されている高コレステロール血症治療薬ロバスタチンと同じ物質であることを認めています。

【ロバスタチン(モナコリンK、メバコール等とも呼ばれるLovastatin) はスタチン系の薬剤の一種であり、血中コレステロールを低減し、心血管疾患のリスクを低減する作用がある。

一般的な副作用には、下痢、便秘、頭痛、筋肉痛、発疹、睡眠障害などがある。重篤な副作用としては、肝臓障害、筋力低下、腎不全などがある。妊娠中の使用は胎児への有害性の懸念が指摘されており、また授乳中の使用は禁忌とされている。作用機序として、HMG-CoA還元酵素を阻害することにより、肝臓のコレステロール産生能力を低下させることが知られている。】

 

一部のロットではモナコリンKの含有量が多くなってしまった可能性もあります。一般の紅麹よりも発酵期間を長くしているようで、小林製薬も製品に含有されるモナコリンKなどの有効成分がロット毎に異なることは認識していたそうです。その工程の間に不純物が紛れ込んだのかも知れません。

 

サプリでない一般の食品用の紅麹を避ける必要はありません。風評被害を起こさないように注意しましょう。