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拙いブログにお立ち寄りよりいただき誠にありがとうございます。
今週は、去り行く400Xの後ろ姿に言葉にならぬ思いの一週間。
昔から井戸が枯れて水のありがたみがわかるという言葉があります。今日はそれにちかい話です。
今週、9年間近く私に連れ添ってくれた400Xを売却して別れました。
400Xのバイクに出逢ったのは、9年前のこと。当時私は通勤時間短縮の便宜上、PCX125を手に入れ、バイクの楽しさからブログを書き始めていたころです。ところが、400Xを見かけたことから若い頃に医師から注意を受けていたことを思い出しました。
社会人になりたての若い時、営業車でトラックによる多重衝突にまきこまれ、重度のむち打ち症になりました。親しくさせてていただいていた整形外科医師から私のレントゲン、CT写真から私は生まれつき、極度に頸椎から背中にかけての骨が細く、今回大事にならなかったのは、不幸中の幸いだと。「仕方ないのはわかるけど、できれば車の運転なんてやめたほうがいい。バイクの運転なんて未来永劫関わらないこと。合うバイクを探すのは絶対に難しいよ。ツーリング、レーシングタイプなら首から頭部にかけ、負担をかける、またアメリカンタイプにあるような姿勢だと上がり過ぎて内臓へ負担がかかるとも。スクーターで適度な時間なら許されるが、気をつけるように」と医師からの警告を受けていました。
400Xのスタイリングと自分のバイクへの乗りたさが、この医師の一言を思い出させてしまいました。
「でも人生なんて一度きりだから…」と
400Xの走りは、そんな自分のいやなひと言を忘れさせてくれました。 なんて、素直で運転しやすいバイクなんだろうと・・・感激する毎日。
でも、あろうことか、そんな時、通勤時にPCX125で事故。巻き込み事故で、第一腰椎破裂骨折です。
入院・リハビリでも先生がたは皆、昔のいやなひと言を思い出させてしまうだけでした。プラスおまけに後遺症が残る可能性があるとまで尾ひれがついてしまった。でもなぜか私はどうしても自分のバイクに乗りたさの一念、いや、執念にちかいものがあったと思います。
あろうことか、リハビリ終了後には仕事はバイク便、プライベートは、400Xで走り込む(笑)という理解しがたい行動をしていたように見えると思います。
▲400Xの初出は2013年モデル。私のは2016年型にLEDヘッドライトが採用され、大きく洗練されたモデルです。
この400Xは前後17インチホイールを履いたオンロード志向のツーリングバイク。アドベンチャーバイクのスタイルによる快適さを併せ持った400ccクロスオーバーモデルです。
普通二輪免許で乗れる400ccクラスのバイクです。スタイルは好みの分かれるところでしょうけど、私はともすれば真横からみると鳥にもみえる不思議なこのボディーが大好きでした。初期型は前後17インチホイールとワインディングでのニュートラルなハンドリングが特徴でした。ABSはなしです。
エンジンは全体的にマイルドな味付け。オフロードは走らない。マイペースでのんびり。どこまでも走り続けたい旅ライダーにフィットするバイクと言えます。
400Xは、2019年にフルモデルチェンジに近い進化を受けています。フロントホイールが19インチ化され「アドベンチャーバイク」らしさが向上します。フロント19インチモデルは、400X生産終了後も価格的にも高値傾向です。
純粋にオンロードツーリングに使い倒すのであれば、価格重視で初期型という選択肢も悪くないでしょう。400ccクラスの旅バイクとして「超のんびり屋」。でも見かけとは違い、意外と速いバイクです。私が乗っていた2016年型の400Xは、実はかなり生産台数が少ないのです。2016年に起きた熊本地震の影響で生産ラインがストップしていたためです。
▲山口県の角島大橋。PCX125でもツーリングに行きました。私のお気に入りのツーリングスポットです。
▲私の退院祝いで、長崎県の川内峠へマスツーリング。
▲川内峠はどことなく阿蘇似た雰囲気に海の風景を取り込んだような絶景の場所。私のお気に入りのスポット。平日に行けば、かなりの高確率でとんでもない開放感を味わえます。
▲雲仙多良シーライン。正面に隠れてみえているのが、平成新山こと雲仙普賢岳。私のこころの故郷のようなところです。何度走ったかわかりません。
▲はじめは、赤ってどうもなじめませんでしたが、次第に乗り慣れるにつれ。色の持つ精神的な心理作用があると思うようになりました。やはり赤(マグナレッド)って心を生き生き、元気にさせます。
▲そしてバイクと出逢い、400Xの旅をブログで綴ることは、新しい友と知り合うチャンスまで広げてくれました。
▲昔から人馬一体とよくいいますが、マシンを操るのは、結局、人です。人とマシンが一体になり、エンジン音に抱かれて陽光と共に風を浴びる…。難しい理屈なんていらない、気持ちの良いままに笑いまくるだけです・・・。日ごろの悩みなんてとんと忘れてしまいます・・・
▲佐世保にある展海峰。晴れた日の夕方は絶景です。
▲鹿児島のJAXA内之浦観測所にて。どっちが速いでしょう~?な~んてね。記念写真。
▲鹿児島県大隅半島の佐多岬にて。正面は薩摩富士の開聞岳。この大隅半島のソロツーリング。野生の猿の集団に取り囲まれた時は怖かった~ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3
二度行きました。遠いけどサイコ~~~
▲熊本・小国にある鍋ケ滝。幻想的な滝です。
▲そして大好きな阿蘇。何度行ったかなあ~。
▲阿蘇、草千里。バイクは人間の五感を使って体感する乗り物だと思っています。つまるところバイクのツーリングルポといっても体感の世界。ほとんど書かなくなっちゃいました。<(_ _)>
▲阿蘇草千里~。広大無辺の大自然の姿にはただただうなずいて撮りまくるのみ
▲クロスカブとの出逢いが、北上を目指し始めます。しまなみ海道。尾道市から今治市に至る海を渡る道路です。日本の最も美しい絶景の一つです。
▲そして私が生まれた街、広島の原爆ドーム。戦争未体験とはいえ、私が子供ごころに受け、感じ取ったどうしようもない哀しさ、あの思いだけはどうしても今でも離れることがありません…
悩み多き人生でありますが、400Xと旅すると、必ず答えが導き出せました。400Xとの旅は、私の人生の中で大切なことに気づかせてくれたし、例えていうならば私の相棒を越えた軍師のような存在でした。
以前、このブログでもバイク名をメビウスとかなんちゃら名をつけていましたが、実はもう一つ名をつけてました。あまりにはずかしく、大げさな名前に公開もしてませんでした。
風林火山・・・真っ赤な体と俊敏な神馬のイメージですぐにつけました。
出逢った時からいつかこんな別れの日がくることもわかっていました。
手にしていたキーホルダーのバイクの鍵の束がたった一本の家の鍵を残すのみになってしまいました…
さりとて、私の体力も60歳を超え、半ば近くになり体の各部も損傷だらけです。
脳梗塞から伴う動脈硬化による軽度のふらつき感、術後の両眼の不具合、夜、休んでいる時でも絶えることのない背中から下半身にかけての激痛と知覚障害、自己免疫疾患を抱えている影響だろうか?など記せばきりのないことばかりです。
私の体力は下ることはあっても、回復してもそれ以上の向上もまずないと思うこの頃です。
本音のところ、乗りたい気持ちもあり、平衡感覚まで失われていないのでがんばって乗ればまだ乗れるとは、思います。今年、400Xもまた大事な車検やタイヤ交換などメンテナンスも含めいろいろあります。そのまま記念車としておいとくだけでもという手もあります。
でも風林火山がこう語っている気がしてならないのです。
「どうして、殿は自分の体をいとわないのですか!?…」
「どうして、じっくり残された時間を大事になさらないのですか!?」
「殿なら、きっとまた別の生き方、楽しみ方も見つけられるのではないですか!?」
と人生で最初で最後の最大の軍師が、語りかけてくれたような気がしています。
「私に貴重な時間を費やすより、私の時間を喜んでさしあげますと…」
音楽リンク・イメージ追想
400Xのソロツーリングのときよく流していましたね
大河ドラマ 風林火山

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