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~前回のあらすじ~

 

【第1章】3話 仕事のイロハ?お金のイロハ?行動を共にして・・・ 

 

僕は営業部に配属されることになる。

しょっぱなの得意先の大きな会議で、
『僕に頼ることがあれば・・・』

誰もが驚いた自己紹介を披露するのであった。
歓迎会で大盛り上がりをした僕がふと気になった、
お金はどうなっているのだろうと・・・
 

営業で評価されるものとは・・・

新人の僕はいつも営業部長について仕事を回った。
本当についていくだけだった。
アポイントや、運転もすべて部長がやっていた。
なによりも1番驚いた事がある。

部長はいつも昼ご飯をご馳走してくるのだった。
お店が被らないように、気を使ってくれていた。
食べるものは決まっている。

いつもラーメン屋だ。

駐車場が併設されていない店も、
近くのコインパーキング使っていた。

1週間が過ぎ・・・

1か月が過ぎ・・・
 
僕はラーメン太りをしていた。
太っていたのは、体だけではなかった。
いつもご馳走してくれるので、
お金を全く使うことがなかった。
 
心配になった僕は、部長に聞いた
 
『部長はお金いっぱいあるんですか??』
 
変な笑みを浮かべた部長。
 
『お前も、その内わかるよ』
 
これだけを言って、話は終わってしまった。
たんまりもらっているんだと僕は予想した。

しかし、この予想は大きく外れることになる・・・
 

接待交際費という営業経費とは・・・

部長との同行が続いて1か月が経過していた。
1日の仕事が全部終わり、会社にもどると1通の紙があった。
内容を見ると、あの日の歓迎会の請求書だった。

宛名は先輩になっている。
経理部のメモ書きがあった。
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~
 先輩 様
 
4月分の経費精算をお願いします。
添付の接待交際費申請も提出してください。
確認が取れ次第振り込みます。 
締め切り 〇月〇日 まで 
~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
そこにはお店の請求書が添付されていた。
金額を見て驚いた。
 
1件目の居酒屋 32万円
 
2件目のラウンジ 104万円
 
僕の歓迎会でこんなにも使ったのかと驚愕した。
しかし、よく見ると総額表記だった。

2枚目に日付が記載されていた。
僕の歓迎会の日は3万円と10万円だった。

当時の手取りは17万円ほどだった。
この請求書見た僕は、自分のことが小さく思えた。
 
会社の駐車場に車を止めて帰ってきた部長が言った
 
『今月は少なかったんだな』
 
驚いた。
目を丸くしていた僕に部長が、
早くかたずけろと仕草で伝える。
まだ行くところがあるようだ。
 
ついていくとそこは、歓迎会の居酒屋だった。
中に入った。

『お疲れ様です!』
 
先輩がいた。
席につくなり、先輩が僕に言った
 
『あれ見たか??』
 

何のことかよくわからなかった。
残念そうな顔をしている先輩。
 

『ちゃんと見てたよ、だから連れてきた』

 

部長が言った。
先輩は笑顔でこちらを見た。

今日はとことん飲むらしい。
この時僕は初めて知った。

 

営業経費の存在を。

 

営業部には売り上げ目標がある。
それを達成するために細かな予算設定がある。
僕の所属している営業部はいつも予算をクリアしていた。
予算をクリアしている部署は、経費もしっかり使う。
先輩が誇らしげに語った。

 

『営業はお金使ってなんぼや!』


話をかぶせて部長も言う

 

『予算は残すな』

『すべて領収書をもらえ』

『自分のお金は使うな』

 

この時、部長から仕事を1つ引き受けることとなる。
 

3人の経費管理

 

 

それはどの様な業務なのか。
代々若い社員が入ってくると引き継いでいく業務。
使ったお金の全ての領収書を集めて現金精算する。

予算を超えない様に部長と、先輩に忠告もする。

そんな業務内容だった。

週明けから早速その仕事をすることになる。
部長も先輩も、大量の領収書を出してくる。

殆どが5000円以下のものだった。
 

僕は気づいてしまった。
いつも軽快にごちそうしてくれた部長。
すべて経費で食べていたのだ。
男気でもなんでもなく、ただ会社のお金で食べていたのだ。

経費をまとめるといろんなものがあった。

 

ラーメン屋の領収書。
駐車場の領収書。

スイーツ店
コンビニ

 

たまに金額が大きいもので百貨店があった。

 

合計で15万円ほどになった。


全部を経費精算書に落とし込み、
部長のハンコをもらい経理へ出した。


翌日、僕のところに経理の女性が来た。
受領にハンコを押した。
経費精算した15万2673円を受け取った。
 

部長が約9万円ほど

先輩が約6万円ほど

 

二人に返すと、端数はもらっておいてくれと言われた。
経費精算はそれなりに時間がかかる。
お駄賃として、快く受け取った。

しかし、端数が4ケタなのは驚いた

 

しかし、僕は経費精算の時にあることに気づいてしまう・・・

 

 

 ~第5話~へ続く

 

次回、経費精算であることに気づいてしまった僕。
   そのことに気づいた僕に部長がしたことは・・・

   お金への執着 第1章 が終わりを迎える。

 

最後までお読みいただき有難うございました。
次回もよろしくお願いいたします。

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