亡き妻と乾杯
まったく想定してなかった。
4月に娘が就職する食品会社から、親宛てに入社式の案内状が届いたのだ。
懇親会もある。
案内状には、招待ハガキが同封されていた。
もちろん、「参加」に大きな丸をつけて郵便ポストに投函した。
夕食を済ませた後、ダイニングテーブルの上に案内状を広げ、ハイボールを飲んでいる。
心の中で亡き妻と乾杯。
今夜は、何杯でも飲めそうだ。
3杯目を飲んだところで、着ていくスーツがないことに気づいた。
急いで買わねば。
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