春の嵐が去って、今日はうららかな陽気です。桜の開花まではまだ少しありそうですが、三寒四温の今の季節ならではの趣きを楽しみたいものですね。
春を待つ気分だった1月の終わりに購入した、リネンとコットンの生地があります。優しい色合いがとても気に入って、これで何か作ろう!と思って買ったのです。
いろいろあって、なかなか手が付けられずにいた布たち。それでも頭の中では、こんな感じがいいかな、あんなものも作れたらいいな、と妄想が渦巻いていて・・・。
そしてようやく、その中のひとつを形にすることができました。とても小さな作品ですが、春を待つ気分が表現できたかな、と思えて嬉しいです。
今回の記録は、花格子アレンジをあしらった、リネンの小さな丸巾着です。
■春を待つような色味の布たち
生地を買ったお店は、東京散歩をしたときに立ち寄った「CHECK&STRIPE」吉祥寺店。お目当てのひとつだったので、とても楽しいお買い物でした♡
✻その時のことをこちらに書いています。よろしければ↓
カーテンや服といった大きなものを作る予定はなかったので、カットクロスを数種類購入。ボタン付け糸もとても綺麗な色が目に飛び込んできたので、(使う予定もないのに)こちらも。可愛いポストカードやおまけレシピ、三日月の小さなアップリケもプレゼントしてもらってご機嫌です♡
綺麗にパッケージしていただいたので、家に帰ってからも袋をあけず、そのまま見える所に置いていた私。楽しい思い出も重なって、崩すのがちょっともったいなかったのですね。ようやく開封したときに、写真を撮りました。笑
購入したラベンダー色とライトブルーのリネン、そして同系色の細かなギンガムチェックとストライプのコットンを使って、刺し子を施した巾着袋を作ることにしましたよ。
大きさや形、紐通しを別布で付けるかどうか、紐通しの位置など、いろいろ悩みました。もちろん、刺し子の文様をどうするかも、何度も何度も考え直し、楽しく迷いました。
そして、決めました。なんとなくテーマが「春待ち気分」になっていたので、お花の模様がいいな、と。まずは「花格子アレンジ」を。やわらかなラベンダー色のリネンを手に取りました。
■布を整えて「花格子アレンジ」を刺す
布の下準備は前回の記事にも書いたように、水通ししてアイロンで地目を直し、糸を1本抜いて縦横をしっかり垂直に整えます。
✻前回の記事です↓
リネンは縮み率が高いので、しっかり水通しした方が良いですね。私は4時間くらい、水に浸します。ちなみにコットンは1時間くらい。
布の用意ができたら型紙を置いて、表面(裏表に差がないときは状態の良い方を表に)に写し、刺し子をする位置に方眼線を引きます。今回は1cm方眼にしました。
刺し縮みすることも多いので、刺し子が終わってから改めて裏に型紙を当てて線を引きます。なので、この下書きは後で消すことになります。水、あるいは熱で消すことのできるペンを使いましょう。
方眼線が引けたら、それを案内に刺し子をしていきます。格子模様に小花を組み合わせた花格子。少しアレンジを加えたものを刺しました。
花格子や花刺しは、同じ名前でも全然違う文様であったりします。なので、私が刺そうと思った花格子アレンジもきっと、違う呼び方があることでしょう。刺し子の面白さのひとつだと思っています(*^^*)
次は斜め方向。今回の糸は、OOE花糸のオフホワイト(色番号2)を使いました。ほんのりクリーミーな白が、ラベンダー色に映えると思います。
■巾着袋の制作
刺し子が終わったら、下書き線を消します。私は水で消えるペンを使ったので、しっかり濡らして線を落としました。
アイロンで布を整えたら、表面の刺し子がずれないように位置を合わせて型紙を置きます。そして、縫い代1cm分をとって印を付け、布をカットします。
その後、表にして、上から1cmのところに消せるペンで印付けをし、その線を案内に型紙を置いて、全部の印付けを終えます。
続いて、内袋となる裏布を用意します。同じように縫い代1cmを付けて、布をカット。4枚の布が用意できました。表布と裏布を1枚ずつ、中表に合わせて口部分を縫っていきます。
縫い代は表布側に倒します。私はコロコロオープナーで倒してからアイロンをかけました。
このコロコロオープナーは、買うときに「必要かな?」と迷ったのですが、あると本当に便利で、買って正解でした。アイロン前の準備をするにも、指先でこすると布が伸びがちですが、これはローラーなので伸びにくいのです。そして、なんならアイロン代わりにも。縫い代を割ったりするだけのためにアイロン出して熱くして…って、負担だったりすること、ありますもんね😅
クロバー(Clover) パッチワーク道具 コロコロオープナー 57-655
さて、2枚の布を、中表に合わせて縫っていきます。
表布となるリネンの方には、紐通し部分(今回は1.5cm)に、裏布となるコットンには、返し口部分(今回は5cm)に印を付け、この部分を除いて一周、縫っていきます。
縫い終わったら、線を消し、カーブした部分の縫い代に数か所、縫い線の2ミリほど近くまで切り込みを入れます。表布は刺し子の糸を切らないように、1枚ずつ気をつけてハサミを入れます。
縫い代を割って、返し口から表に返します。
一度アイロンで綺麗に整え、返し口をコの字とじします。
表のリネンに、紐通し部分のラインを2本、水や熱で消せるペンで書いておきます。この後、裏布を表布の中におさめ、上部に少し裏布が見えるように仕付けを。
表から、リネンの際に端ミシン(コバステッチ)、2本のラインにもステッチをかけ(手縫いでも大丈夫です)、ラインを消したら本体の完成です。
小さな筒状のものにミシンをかけるのは無理かな?と思いましたが、裏返して内側(つまり表面)を中から縫うようにしたら、なんとかできました。ミシン、上手になりたいです・・・
紐を通せば出来上がり。今回は幅12cmの袋に対して、45cm長さの紐を2本使いました。ちょうちょ結びにしたかったので、ちょっと長め。長さはお好みで良いと思います。
■3種の春色巾着に
ラベンダー色の丸巾着を作った後、ライトブルーと白のリネンでも作りましたよ。
ライトブルーには、ホワイトの花糸(色番号10)で「花つなぎ」(デザイン:いちきゆきこさん)を、ホワイトリネンには、グリーン2種の花糸(色番号823・824)で「四つ葉とクロス」(デザイン:りり* 𝙻𝚒𝚕𝚒 さん)を。
内袋となる裏布には、ブルーのストライプ、グリーンのチェックのコットンを、それぞれ合わせました。この柄が、口からちょっとのぞくのがチャームポイントだと思っています(*^^*)
リネンに刺し子をして小物づくりをするのは、やはりとても楽しいです。
刺し子をしているときのクシュっとした風合いも好きだし、アイロンをかけてピシッとしたときもカッコいいなあと惚れ惚れするのですよね。爽やかな手触り、やわらかい光沢も素敵♡
残りのリネンで、また何かを作ろうと思います。ただ、やることがたまってしまっていて、春の間には無理かも?😅
それなのにそれなのに、作りたい気持ちは募るばかりで、実はまた新たに布を注文してしまいました。糸や布のただのコレクターになってしまわないよう、気をつけなくては!笑
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